日本第89種目、イワナ

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琵琶湖で初ホンモロコを釣った後、北上して山形にやってきた。狙いはニッコウイワナだった。

 

山間部の国道脇に車を停め、熊鈴を釣りベストに付け、枝沢に降りて某二級河川支流へ入った。カジカガエルの鳴き声が響き、水はとても冷たかった。

 

ウエーディングで遡りながらポイントを攻めていく。仕掛けはホリデー小継の穂先6本の約2/3の長さのフロロカーボン0.4号を丸せいご8号に直結し、その約15センチ上にガン玉を打っただけのシンプルなもので目印無し。エサはキヂを通し刺しにした。

 

魚の気配はあるものの、慣れない釣りなのでなかなかアタリがない。

 

数十メートル遡った所で本筋の落ち込みを攻めるのを一旦やめ、岸に近い流れの緩いポイントの石の下のえぐれにキヂを入れてみた。

 

するとクンというアタリが手元に伝わってきた。すかさずアワセると、なかなかのファイトの後で黒みがかった小ぶりな魚が上がってきた。初ブルックトラウトの時のようにナマズかと思うことはなかったが、ニッコウイワナに特徴的な腹部の茶色が目立ったのでドリーバーデンを思い出させた。

 

初めて釣ったニッコウイワナ

 

初ニッコウイワナの俯瞰

 

ニッコウイワナのハビタット

 

小物だったがこれで十分。これ以上は釣らずに渓を後にした。

 

ニッコウイワナはイワナ (Salvelinus leucomaenis) の亜種の一つだが、他の亜種にはヤマトイワナ、アメマス (エゾイワナ)、ゴギがいる。他の日本にいるイワナ属であるオショロコマ (ドリーバーデン)、ブルックトラウト、レイクトラウトはこれまで既に釣っているので、種として狙うべきイワナ類はもう日本にはいないことになった。

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日本第88種目、ホンモロコ

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本州へまた遠征に行ってきた。

 

狙いの一つはホンモロコ。タモロコと近縁種だが、日本固有種であり、また少年時代から参考にしていたダイワの釣魚図鑑や少年つり百科湖沼づり編などに出ているのはホンモロコの方だったこともあり、カウントすることにした。

 

この魚、普段は琵琶湖の沖合に棲んでいて、産卵期である春にだけ接岸するので、釣るならこの時期しかない。

 

行った場所は湖北の某所で、五月の中旬だったのですでにピークを過ぎていてしかも土曜だったので、他には数人しか釣り人がいなかった。

 

ゴールデンウィークくらいまでが釣り期とされているので、果たして釣れるだろうかと思いながら、七尺のタナゴウキ仕掛けにアカムシを付けて始めた。

 

タナゴ仕掛けを使ったのは、実はゼゼラも狙っていたからだった。そのため流れながら最終的にはエサが底に着くようにオモリを調整した。

 

そして数投目、流れ切りそうになった頃にスーッとウキが沈んで行ったのでアワセると、まるでフナがかかったようなすごい引き。

 

だが水面から飛び出てきたのは細長系だった。

 

手元に寄せて見ての第一印象は、タモロコ?だった。それもそのはず、抱卵しているメスだったので体高があってずんぐりしているように見えたのだ。

 

だが水につけてよーく見てみると、吻が長く、下顎も長くて受け口になっていた。間違いなかった、ホンモロコだった。こんなにあっさり釣れてくるとは思わなかった。

 

初めて釣ったホンモロコ

 

初ホンモロコの頭部

 

ホンモロコのヒゲ。瞳の直径よりも短い。

 

ホンモロコの俯瞰

 

ホンモロコの腹側

 

初ホンモロコ別影

 

開始早々に本命が釣れたが、その後は20〜30分に一尾しか釣れず、またゼゼラは釣れなかった。

 

オスと思われる本来の細っそりした体型のホンモロコ

 

小さい頃に関西の武庫川で人生で初めて釣った魚がホンモロコだったとずっと思っていた。ところが、40年以上経ってこうしてまた釣ろうと考え、分布を確認して武庫川にはいないことをようやく知った。あれはタモロコか何かだったのだろう。琵琶湖で釣ること自体が武庫川で始まった釣り人生の中で全くなかったので、ホンモロコは縁遠い魚だったが、ようやく湖国の風物詩に出会うことが叶った。

 

ヨシ帯の減少や水位変動その他の要因で激減してしまったホンモロコだが、回復の兆しが出ているという。ダイワの釣魚図鑑の写真が撮られた頃の数にまで回復することはないだろうが、せめて待ちの釣りではなくなるくらいには戻ってほしいものだ。

 

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別に久方ぶりにまたアメリカ遠征に行っていたわけではない。

 

2013年10月に敢行したアメリカ南部・南東部大遠征の終盤に、フロリダ州の西端、アラバマ州との境を流れるパーディードーリバーでブラックテールレッドホースを狙っていた時に、外道として釣れたスポッティドバスの小さな個体がいて、写真を撮っておいた。

 

最近になり、この辺りに棲むバスの個体群が、チョクトーバスとして独立種になったようなので、めでたくライフリストに載せることになった。順番は前後するが、便宜上アメリカ第101種目とする。

 

レッドスポッティドサンフィッシュノーザンサンフィッシュは部屋に居ながらにしてライフリストに追加できたという、いわゆるアームチェアーライファー (armchair lifer) だったが、チョクトーバスはその三例目となった。

 

初めて釣ったチョクトーバス

 

初チョクトーバスの別影
 

初チョクトーバスの背鰭

 

初チョクトーバスの臀鰭

 

スズキ目サンフィッシュ科ミクロプテルス属。学名Micropterus haiaka。チョクトー (Choctaw) とはアメリカ先住民部族の名前で、分布域と重なっており以前からこの名前で呼ばれていた。スポッティドバスに似るが、DNAによる鑑別以外では、背鰭および臀鰭の軟条数、鱗数、鰓把数、分布から識別される。最大全長はおそらくスポッティドバスと同じく60センチ程度だろう。フロリダ州北西部とアラバマ州南部に分布。無脊椎動物および脊椎動物食性。

 

この時は本命のブラックテールレッドホースがなかなか釣れなくて、代わりに外道ばかりが上がってきたが、結果的にはそのおかげでブラックバス全魚種制覇をまだ維持することができた。あと予備として持っている駒はアラバマバスだけとなったので、ま、いずれは全魚種ではなくなるのだろうけど。

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