ニゴイボラブルーギルバラタナゴヘラブナに続く「たまには」シリーズの第六弾は、スゴモロコ

 

今年は諸事情により春の遠征に出られず、琵琶湖での風物詩にしているホンモロコを釣ることが叶わないので、代わりにこちらも琵琶湖原産であるスゴモロコを、地元で釣ってみようと思い立った。

 

そんなわけで、8年ぶりにスゴモロコ専科をすることになった。

 

ポイント候補はいくつかあるが、とりあえず一番この時期に釣れそうな、ちんまり十字路へ行ってみた。

 

ホンモロコの代わりに釣るので、ホンモロコ用の竿、仕掛け、エサで釣りたいところだが、ここは小場所なのでひなた九尺を使うことにし、仕掛けは小鮒用のもので代用し、そのうちウキは唐辛子トップウキのSSサイズに、ハリはホンモロコでは定番の秋田狐2.5号に替え、ハリスは0.4号15センチ。エサはアカムシを使いたいところだが、ないので自家製黄身練りを使った。

 

また、ホンモロコ釣りではいつも使っているフラシもあえて使って雰囲気を出してみた。

 

まずは、十字路のど真ん中に入れてみたが、アタリなし。

 

そこで、左の対岸の角の近くに入れたところ、唐辛子ウキがゆっくり消し込むホンモロコのようなアタリがあり、期待通り、スゴモロコが上がってきた!

 

スゴモロコ、一尾目

 

同じスポットからはその後、ポツリポツリとスゴモロコが釣れたが、やがて沈黙してしまったので、十字路の中であちこちスポットを替えて探ってみた。

 

そうしたところ、結局すぐ手前に一番群れていることがわかり、入れ食いになった。

 

良型スゴモロコ二尾

 

黄身練りがなくなるまで釣ったが、2時間半で30尾弱のスゴモロコが釣れ、十分目的を果たせた。

 

リリース直前のスゴモロコ釣果

 

外道は、タモロコ、モツゴ、オイカワ、ヤリタナゴ、ギル、イトモロコが来たが、このうちイトモロコが一番多かったものの、スゴモロコよりはずっと少なく、「専科」を演出してくれた。

 

タモロコ

モツゴ

オイカワ

ヤリタナゴ

イトモロコ

 

いつもは外道扱いしているスゴモロコだが、こうして専科で釣ってみると、体型が似ているせいか、ホンモロコにより近いタモロコよりもそれっぽさを味わうことができた。

 

遠征に出られない時には代替魚を釣るのも一興だ

昨日は、一年前にまるで釣り堀のような乗っ込みヘラ釣りを堪能した、筑後平野のクリークのスポットへ行ってみた。

 

仕掛け、タナ、エサは一年前と同じだったが、竿掛けを忘れたので、手持ちで万力に付いている元受けにだけ竿を置いて釣りをした。九尺の軽量竿だったので問題なかった。

 

去年のように三投目でサワリが出ることはなかったが、開始から20分ほどで初アタリで一枚目が上がった。

 

一枚目。全然引かなかった。キミハダントウボウカ?

 

ここからは時折ブランクがあったものの順調に釣れ続いた。

 

尺はないものの比較的良型の二枚

 

終盤に入ると泡付けができたが、その割にはそれほどアタらなかった。

 

このまま尺を見ないまま終わるのかと思ったが、なんと最後の一投で尺上が出た!

 

最後の一投で来た30.5センチの尺上ヘラ

 

結局、開始から2時間半で計21枚のヘラが釣れた。一年前は3時間で14枚だったので、今年の方がよく釣れたことになるが、去年は2回もあった一荷は今年はなかった。それだけアワセ遅れがなくなって上達した、ということにしておこう。

 

ちなみに外道は小ぶりなフナ類3尾だけで、コイオオキンブナのオスは混じらなかった。

昨日は、先日偶然見つけた小さなアブラボテのいるスポットの、本流にあたる川に行ってみた。

 

この川に流れ込む別の用水路に、前はなかったプールができていたので、試し釣りをするのが目的だった。

 

だが、九尺ウキ仕掛けに自家製黄身練りを付けて流してみても、全くアタリはなく、魚影もとても薄くてしかも細長系の幼魚のようだった。

 

そこで、本流を降りながら、七年ぶりにたなごはいないか再チェックしてみた。

 

だが釣れるのはオイカワばかりで、七年前と同じだった。

 

橋を三本分降ったところで引き返すことにし、最後の希望となった障害物の前を探ったところ、ガレ場から待望のたなごが上がった!

 

アブラボテのオスだった。

 

 

そこで、仕掛けと竿を五尺に縮めてじっくりそのポイントを探ったところ、いいテンポでボテが上がり、良型のオスも混じった。

 

婚姻色を纏ったオスの良型アボラボテ

 

8尾釣ったところで納竿とした。

 

久しぶりに茶色い○曜日と言えた、リリース直前のこの日のボテ釣果

 

巨ボテ天国 III油井茶色い冬の午後スポットもなくなっちゃったけど、こうして新たに生まれるスポットもあるのが救いだ。またこれから探していこう。

 

この日も見かけたニホンスッポン。これに驚いてカマツカが砂から飛び出した。同じ筑後川水系の別の小支流にて。