ギンブナ型
キンブナ型
ナガブナ型
以下は、公式初ギンブナの釣行記と、その後に釣れたフナ類の写真と説明になりますが、これらはそれぞれ、上の各型のページにも掲載してあります。
カナダからの十年ぶりの一時帰国中だった2010年11月下旬に、筑後川の支流である宝満川まで出掛けてみた。
日本へ帰国後、久留米のヨコオ釣具で手に入れた、タクティクスエンジョイの極光万能 450 の筆おろしとなった。仕掛けは棒ウキのフカセで、ハリはオーナーの早掛けハエスレ2号、エサはバークレーのパワーブラッドワームをチョン掛けして使った。パワーブラッドワームを使うのも日本、カナダともに初めてだった。
結果は、2箇所のポイントでギンブナ、ハス、タモロコ、それにオイカワが釣れた。いずれも宝満川で釣るのは初めての魚種だった。
この日釣れたギンブナ
極光万能は中硬調子なのでホリデー白糸と同じような感じだった。小物釣りにはちょうどいい竿だ。
パワーブラッドワームは本物の赤虫よりは劣るものの、そこそこ釣れることが確認でき、カナダでも使ってみようと思ったものだった。
ギンブナを釣ったのはこれが初めてではなかったが、写真がなかったのでこれを日本第7種目とした。
2014 年4月に佐賀県の有明海近くのクリークで釣ったギンブナ
2019年10月現在、日本のフナはゲンゴロウブナとその他のフナ(フナ類)に分類されている。これらにはオオキンブナ、ギンブナ、キンブナ、ナガブナ、ニゴロブナなどが含まれる。
2016年5月に国内某所で釣れたキンブナフナ類。背鰭分岐軟条数14本。
2016年5月に上の個体とは別の某所で釣れたキンブナフナ類。背鰭分岐軟条数13本か14本。
2016年6月に第三の場所で釣れたキンブナフナ類。アメリカでどうしても釣れなかったレイクチャブサッカーを思い出させてくれる。
上の個体と同時・同所的に釣れたフナ類とその近影。やはり口は上を向き吻は上に反っていた。背鰭分岐軟条数15本。
背びれ分岐軟条数15本
背びれ分岐軟条数14本
ナガブナ型と思われる個体(後年同じエリアから全長約18.5センチ、背鰭分岐軟条数14のメスの似た個体を釣って解剖したところ、鰓把数は45でかろうじてナガブナ型に当てはまったものの、鰓把の形状がかなり特異的なのでナガブナ型という表現はやめておく)。背びれ分岐軟条数14本
背びれ分岐軟条数15本
背びれ分岐軟条数13本
背びれ分岐軟条数15本
背びれ分岐軟条数16本
2016年7月に某所の半径400メートル以内の同一水系内で半日で釣れた多様なフナ類達
2016年11月に佐賀県神崎市のクリークで釣れた全体的に黒みがかったギンブナ
2017年5月に秋田県内の池で釣れたキンブナフナ類の透明鱗個体
上記の透明鱗個体と同じ池から釣れた野生型のキンブナフナ類
2018年5月に秋田県内のある池から釣れた、顎が角ばってやけに頭が大きなキンブナフナ類三尾。
グラスミノーにヒットした琵琶湖の巨大なギンブナである「ヒワラ」二尾、約40センチ。2018年5月中旬。
2019年3月に佐賀で釣れたギンブナ
グラスミノーSSのドロップショットの底ズル超スローリトリーブにヒットした、ヒワラほどではないものの大きな筑後川水系の尺ギンブナもののフナ類。2019年4月。
グラスミノーSSミッドナイトオレンジカラーにヒットした、福島の大きなギンブナ。2019年10月。
2019年11月に佐賀で釣れたフナ類
用水路のフナ類の群れ。2019年11月、福岡県内。
2019年12月に佐賀で釣れたギンブナ
フナ類のハビタット
2020年10月に宮城県内で釣れたフナ類
秋田県内のため池から釣れた、顎の張った頭の大きなキンブナフナ類、2021年9月
徳島県で釣れたフナ類、2021年10月
新潟県の山中の池の「赤っぽい10-15センチの魚」の正体はシナイモツゴではなく謎のフナ類だった。上から3枚はこの日(2018年9月中旬)の最大個体で、背びれ分岐軟条数は15か16、口がヘラブナのように大きかった。下はその前に釣れた個体で、やはり口は大きく、背びれ分岐軟条数は14か15だった。ナガブナ系だろうか?この池には他に鯉もいた(2022年10月初旬に再訪した結果、どうやら移植されたニゴロブナらしいことがわかった)。
越冬場所でひしめき合うフナ類。2022年2月下旬、筑後川水系。
2022年4月中旬に佐賀で釣れたギンブナ(背びれ分岐軟条数16)とその俯瞰、腹側および正面
2022年5月初旬に琵琶湖にほど近い所で釣った、メスと思われるニゴロブナ、約26センチ
北日本の某遊水池から釣れた抱卵中とみられる約20センチのフナ類。背鰭分岐軟条数15本。
2022年5月中旬に秋田県内の小水路から釣れたフナ類。体の長さと共に、目の下にある四つの骨のうちの左下の外翼状骨の鈍角部分(下の写真の矢印で示した部分)の張り出しが目立ち、ナガブナ様の特徴を示していた。
上の個体と同時・同所的に釣れた他の個体たち。どの個体にも外翼状骨の張り出しが見られた(2022年9月下旬に再訪した結果、ギンブナの可能性が高いことがわかった)。
石狩川水系の農業用水路から6月初旬にアカムシを使って同時・同所的に釣れたナガブナ型と思われるフナ類10尾。全般的に口が上を向き、また上から3番目と7番目の個体では吻の上反りと外翼状骨(上記参照)の張り出しが目立っていた(後年約300メートル下流で同様の個体10尾を釣り、そのうち外翼状骨の張りが目立っていた個体3尾の鰓把数を数えたところ、37、41、47(平均42)とばらついた)。
石狩川水系の某水域から釣ったナガブナ型と思われる個体。全長約20センチの抱卵中のメスで、背鰭分岐軟条数16、鰓把数49。キヂ片使用。
石狩川支流下流部で8月下旬に釣れたギンブナ。背鰭分岐軟条数15。
北関東の利根川水系で釣ったキンブナ、左右反転。2022年10月。
諏訪湖流入河川下流部で釣ったナガブナ、約35センチ(上)と、同時・同所的に釣れた約36センチのギンブナ。2022年10月。
2022年11月初旬に佐賀平野のクリークの一角で釣れたギンブナ、全長約21センチ、メス、背びれ分岐軟条数17とその腸管と左第一鰓弓。左第一鰓把数は52で確かにギンブナの範囲内にあった。