昨年の今頃に他の魚(ヤマノカミ)を探している時に、産卵遡上して群れているニゴイを見つけていたので、今年は釣ってみようと思って出掛けたのが、1週間ほど前のことだった。
今年も同じ場所に群れていた。
ところが、グラスミノーのM、S、SSサイズのカタクチ、シラウオ、ウォーターメロンブラックフレーク、スーパーホログラムピンクグロウバックカラーのキャロライナリグを群の上流側からキャストしたが、期待した反応はなく、群の中をトゥイッチしたのでスレばかりだった。
そこで今回は、キャロライナリグからドロップショットリグに替え、また下流からキャストしてシンカーよりルアーの方が先に魚の前に来るようにし、さらに最小幅のトゥイッチでごくゆっくりリトリーブした。さらには前回のように正午近くではなく、朝マヅメに狙った。
すると、スレ取りが激減。そして待望のヒット!見た目からブラックボーンフィッシュなどと呼ばれることもあるニゴイだが、ボーンフィッシュほどでは勿論ないものの、スレかと思うほどの、ドラグをウィンウィン鳴らす走りを見せてくれた。
今回もいろんな色を試してみたが、全てSSサイズのシラウオカラーにヒットした。このサイズとカラーはウグイなんかもよくヒットすることから、コイ科には効果的なのかもしれない。
結局3時間で3尾と、魚の数を考えるとかなり低いヒット率。無反応の産卵遡上した群の中を何度も何度もほぼ流れと同じ速さでトィッチしながらリトリーブしていると、何かにそっくりだなと思った。
そう、チャムサーモン(シロザケ)のウキフライフィッシングにそっくりなのだ。それも時合を過ぎて、ごくたまにしかヒットしないあの時間帯に。
この時期のニゴイングはまだまだ改良の余地がありそうだ。また今回は残念ながら焼杉のような渋い婚姻色で黒みがかった個体は1尾もヒットしなかったが、いつかは釣ってみたいものだ。