香取薫氏、スパイス業界に対して吠える! | C.I.L.

香取薫氏、スパイス業界に対して吠える!

オレ様に ブログのコメント欄とTwitterだけでスパイス料理の作り方を教えてくれた偉人こと香取先生 が、自身のブログでスパイス業界に対して憤りをぶつけている。(自慢じゃないが香取先生に会ったことない)

スパイス業界にお願いしたいこと


記事中でご自身でもおっしゃっているように、企業目線ではなく限りなくエンドユーザーに近い目線から発している言葉なので、一々頷ける内容である。

オレもスパイス料理を作り始めて1年も経っていないビギナーなので、未だに知らないことが多くて細かい部分で本当に悩むの。

例えばスパイスや食材の名称について地元のネパール人やバングラ人に質問すると、物によっては見事に答えがバラバラで、誰に何を聞けば正しい答えがもらえるのかわかりゃしない。

正しい名称がわからなければ、レシピに必要な正しいスパイスを買ってくることすら出来ないのだから、調理以前の段階でつまづくことになってしまう。

これについて香取先生はこう語っている。

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表示法によってスパイスのファンがつまずいてしまっているいくつかのこと。
まず筆頭は唐辛子の粉の表示です。
私はレッドペッパーといつもレシピに書いています。
たまに見かける「カエンペッパー」もしくは「カイエンペッパー」ですが、これはカイエンヌという辛みの特に強い高級品種の唐辛子のこと。厳密なことをいうとこのカイエンヌ種の唐辛子100%を粉にしたものにこの表示がつけられます。
けれどレシピにとって必要なのがカイエンヌ種の粉でなくてはいけない(そんなことあるのかな)のでなければ、要は唐辛子の粉であれば一味唐辛子粉(七味に対して混ぜ物がない唐辛子粉であるという日本独特の表現ですね)として売っているものも、レッドペッパーとして売っているものも、どれであってもかまわないわけです。

(中略)

ここで気をつけなくてはならないのは「チリパウダー」というもの。
これはメキシコ料理を作るための調合スパイスで、唐辛子を主にオレガノやガーリックなどをブレンドした全く違う粉。
間違えてこれを買ってきてインド料理を作るととても変なものができてしまいます。
料理家は、けして唐辛子の粉のことを日本では「チリパウダー」と書いてはいけません。メキシコ料理以外には。
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もうね、オレ様この時点で大失敗してる。

今まで紹介してきたスパイスレシピ全てに 「チリパウダー」 と表記してたっていう……。

確かネットでレシピを調べて回ってたときに、唐辛子のことをチリパウダーと表記してるサイトを見て、そのまんま自分のレシピにもチリパウダーと書いちゃったのが間違いのはじまり。「チリは唐辛子って意味だろうし、その粉だからあってるだろう」 と疑いもしなかった。

うわ恥ずかしい!

ついでに言うと、近所のエスニック食材店でも唐辛子の粉の表記はマチマチで、「チリパウダー」 「チリペッパー」 「レッドペッパー」 「カイエンペッパー」 と揃っていていったいどれやねんと。

店のバングラ人に聞いてみると 「あー、どれもいっしょですよー。トウガラシだからー。」 とゆるい返事しか返ってこないし、じゃあなんで名称をバラバラにするのかと。

そうかー、スーパーの商品棚のことを考えると、チリパウダーって書き方だと南米系のチリ味のアレとこんがらがるのかー!

あまりに迷惑な間違いなので、暇を見付けて自分のブログの表記を直しておきます。紛らわしいから唐辛子(粉)に統一しちゃおうかなあ。それならさすがに間違えないでしょ?

でも確かに香取先生が言うように、メーカーの側が表記を統一してくれれば間違えようもなくなるんだよなあ。

ついでに余計なことを言うと、個人的に 「ガラムマサラ」 も問題があるスパイス(というか商品) だと思うのね。これは地元のバングラ人とも意気投合したんだけど、ガラムマサラとして売られている 「混合スパイス」 の中には、唐辛子・ターメリック・コリアンダーなんかが入ってる物があるんだよ。それって 「ガラムマサラ」 じゃなくて 「カレー粉」 って言わないか?

また純粋な商品としてではなく、一流企業が販売している 「スパイス系商品」(カップラーメンとかコンビニ弁当とか) に 「自称ガラムマサラ」 が付けられている場合もある。そういった商品は大体が辛味調味料的な位置付けで 「ガラムマサラ」 の名称を使っているんだけど、往々にして中身は 「いわゆるカレー粉」 なんだよ。酷いケースだとペースト状の謎のガラムマサラまであったし。

おそらく

「カレー粉」 だと日本人にも馴染みがあり過ぎて埋没する。
ユーザーがより本格的に感じるであろう 「ガラムマサラ」 という名称の方が商品力がある。

という判断だと思うんだけど、日本のカレー粉とガラムマサラって全く別の物なのね?

「物珍しい名称だから」 とか 「人目を惹きそうだから」 とか 「よりスパイシーに感じそうだから」 なんて理由で一流企業に間違った名称を広められると、レシピを伝える仕事をしている人はそりゃカチンとくるでしょうよ。

かく言うオレも 自分でスパイス料理を作るようになって初めてガラムマサラを正しく理解した んだもの。それまではガラムマサラという名称を付けられたインチキなメーカー品のおかげで、ガラムマサラってカレー粉のことだと本気で思い込んでたから。

香取先生よりさらにエンドユーザーのオレが言うんだから間違いない!

でもいざ実際に自分でスパイス料理をとなると、ガラムマサラが必要な局面で唐辛子粉やターメリックが入った物を掴まされると非常に困惑するわけで。ついでに言うとコリアンダーの香りがぷんぷんするガラムマサラも少々問題があるわけで。

またニゲラやブラッククミンの謎についても誰かに正しい答えを教えて欲しいんだけど、そこまで行くとマニアックになりすぎるから今はやめとく。

というわけで、香取先生の記事を読んで何を思ったかというと、オレは早急に 「チリパウダー」 と表記した部分を 「唐辛子(粉)」 に修正すべきだと。


そして誰かオレに 「絶対に失敗しないフェヌグリークのテンパリング方法」 を教えてくれと。(これは関係ない)



■スパイス初心者用記事
スパイス料理を始めてみようという方は、まずはこれらの記事から読んでください。

【スパイス初心者専用】 スパイス活用の基本的な考え方
基本中の基本となる情報をまとめてます。

(失敗のリカバリー方法として流用できる) 大根と白菜と手羽元のスープカレー
もし失敗してしまった時はこの記事を読んでリカバーしてね。


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