IL Ciccione(イル・チッチョーネ) (イタリアン・大山) | C.I.L.

IL Ciccione(イル・チッチョーネ) (イタリアン・大山)

ロザリーがどうしても行きたいというので、大山のイタリアン 「イル・チッチョーネ」 に3人で行って来た。

この店を紹介したのは2年も前になるんだが、飲食店の入れ替わりの激しい大山で2年持ったなら本物である。(しかも額面がどうしても高くなるイタリアンならなおさら)


だがお店とは関係なく大きな不安要素が。

ここ最近彼女様の内臓の調子がすこぶる悪く、イタリアンやフレンチ等の洋食系のお店に行くと必ず激しい胃痛なんだか腸炎なんだかで2~3時間は腹を押さえて動けなくなるほどだったのだ。

それがダメ元で見てもらった医者のお陰で入院→手術に漕ぎ着け、これが退院後初の洋食チャレンジと。

これでもし手術前と同じように彼女様が七転八倒するようなら、オレ様は二度と洋食が食べられないような気がする……。


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そんなこんなで不安を抱えながらやって来ましたイル・チッチョーネ。


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コペルトで出されるパン。風味が良くて思わずパンと食前酒のワインで出来上がりそうになる。


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日本人といえば牡蠣!そろそろ牡蠣の季節が始まるぜお前ら!日本人って年中テンションが上がるような旬があるから幸せだよな。

しかし牡蠣ってのはどうしてこう一口で食べる以外の選択肢がないんだろうか?勿体無くて仕方ない貧乏性なオレがいる。


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このカルパッチョは盛り付けがキレイだった。

お味は香りのいいオリーブオイルと塩というシンプルさ。白身のお魚のモチっとした食感を楽しんでいると塩の粒がカリっと自己主張して来るんだが、その塩気とオリーブオイルの香りのバランスがちょうどいい。イタリアンと和食ってコンセプトが似てるなあと思い知らされる。


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揚げた海老に塩とバジルとトマトのソースがかけられた1品。こいつが酒の肴として素晴らしいクオリティ。

オレや彼女様は根が下品なので迷うことなく頭からガリガリ丸かじりにしたが、ふとロザリーを見るとチマチマと殻を剥いて食べてやがった。

思わず 「一々皮剥くの?意外とお上品だな」 と声をかけると、ハっと顔を見上げ 「え?これ食える?ほんと?あらあら勿体無い!」 と言うやいなや踊り食いを始めた。

どうやらオレは壮絶な勘違いをしていたらしい。

「おはらんさ、この外しちゃった殻だけ食うか?」

食わねえよ!


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牡蠣とほうれん草のグラタン。心なしか牡蠣が被る気がするが、日本人として牡蠣被りは邪道ではなく王道である。なんたって 「○○尽くし」 というステキな単語のある国でございますから。(洋食って不思議と素材の被りを気にするよね)

で、この店のグラタンは非常にうめえ!ホワイトソースの味の付け方が実に日本人の舌に合う。とても馴染みのある "癒し味" なのだ。これいいわー。


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流れ的にここでそろそろメインに移行するかと思わせておいて、生粋の呑兵衛である我々はワインを追加してオードブル盛り合わせに戻るという相手の虚を突く戦法に出た。

イタリアンであろうと居酒屋のように使う、それが板橋ルール!(クワッ


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この日のメインは鶏の……グリル?(だったような気がする)

これは日替わりではなくグランドメニューから選んだんだが、「皮はカリカリ!中はしっとり!味付けは塩!」 と、イタリアンらしく実にシンプル。

だがこれも日本人の魂を揺さぶる味わいで、戦争じゃなければ積極的にイタリアと同盟を組むべきだと思わせてくれる出来栄え。ついつい 「生中!」 と叫びたくなる。


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ラストはパスタメニューの中からクリームソースのショートパスタを選んでみた。これもグラタンと同じく日本人に馴染みのある落ち着く味わいで非常に美味しい。ソースが美味しいから、スプーンですくってもしゃもしゃ食べてしまう。

何を頼んでもしっかり王道味だなあ。


■総評
味:☆☆~☆☆☆(ど真ん中なイタリアン)
値段:☆☆(アラカルトで頼んでもそれほど高くないしコースはさらにお得)
品揃え:☆☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆~☆☆(ホール管理まで手が回り切ってない感じ)
遠征:☆
デート:☆☆☆
DQN率:?

備考:「イタリアンといえばこういうの」 というイメージ通りのシンプルな料理がメインになっている。だが余計な事をしていない分だけ何を頼んでも安心出来る味なので、これはこれでいい方向性だと思う。(逆に独自路線でトンデモないクオリティなのが3軒隣のセレーノ)

問題なのがこの一帯にはイタリアンの競合(強豪) がひしめき合っているので、その点がちょっと不幸だなあと。客としてはその日の気分で選べるので嬉しい話なんだが、経営者にとってみたらこの土地はやり難いと思う。

また店内が明るく清潔感があるので、デート目的なんかで使うのにもってこい。おそらく男性よりも女性の方が喜ぶんじゃないかと。

お値段はアラカルトで頼んでも1品数百円~1,000円を少し超えるくらいの価格設定なので、ワイン代込みで1人5,000円も見ておけばお釣りが来る。またコースならば2,980円とかなりお得。

王道イタリアンとして、美食の街大山の巡回ルートに入れたいお店である。


■IL Ciccione(イル・チッチョーネ)
住所:東京都板橋区大山東町52-11 地下1階
TEL:03-3579-1800
営業時間:11:30~14:00 17:30~21:30(LO)
定休日:木曜



※蛇足
ちなみに心配してた彼女様の体調ですが、こっちがアホらしくなるほどピンピンしてました。あとちょっと復調すればフレンチも平気になるかなあ。(もう1年以上クレールに行けてない……)


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☆ ☆ ☆ 過去紹介分 ☆ ☆ ☆



外食産業の街 "大山" に、またしてもイタリアンの店が出来た!

ほんと同じジャンルの店ばかり増えるね大山という街は。中華や焼肉やラーメン屋ばかり出来たかと思うとカレー屋が増えてみたりイタリアンばかり増えてみたり。

お前らのっけから潰し合うなよ!もっと仲良くしてくれよ!もうちょっとリサーチしてからバランス良く出店しろ!



と、食べ歩きだけを心の拠り所にしているメタボリック板橋区民の心の叫びをお届けしたところでお店紹介へ。

今回ご紹介するのは9月9日にオープンしたばかりの 「イル・チッチョーネ」 というイタリアンレストラン。

場所は大山の板橋区民文化会館の目の前で、肉は確かに美味いんだけど高いし店員の接客態度が最悪で二度と行きたくない 朱雀門という焼肉屋さんの地下。

いきなりディナーというのもナニがアレなので、まずはランチのコースを食べてみてご機嫌を伺ってみようかと。

今あるランチのコースはAコース900円(サラダ・パン・パスタ・ドリンク)、Bコース1,200円くらい(前菜盛り合わせ・パン・パスタ・ドリンク)、Cコース1,700円くらい(前菜盛り合わせ・パン・パスタ・メイン・ドリンク) の3種類。

相変わらず値段はうろ覚えですごめんなさい。

値段によって量というより品数が変わる感じで、例えば900円のコースだと大きなパスタがドンと出てくるのに対し、1,700円のコースだと小さめのパスタにメインやあれやこれやが付いてくる。従ってお値打ちコースでも満腹度はそれなりに高いんだが、やはり折角だから一番色々出てくるヤツを頼んじゃうよなあ。



というわけで、まずはパンからスタート。

至って普通のフォカッチャとフランスパン。「これがクレールだったらパンの時点でもっと美味しいのに……」 と一瞬不安になるも、「落ち着けサダオちゃん!所詮はパンじゃないか!意味もなく高望みしちゃだめだ!」 と天使のオレが押し止める。



意外と素早く出てきた前菜の盛り合わせ。レモンの利いたドレッシングをかけたグリーンサラダの上に、サラミ・ハム・レバーパテ・カボチャ(素揚げをマリネにしたのかな?)・オムレツ風の何かといった具合に色々と乗ってくる。

で、どれも味が正統派というか、ちゃんと作ってあるというか、堅実な美味さがある。今回は中でもカボチャとレバーパテが良かったなあ。

ついうっかりハートランドの小瓶がどこかに消えてしまったのは内緒。



これはBコースのボロネーゼ。意外とサラっとしたトマトソースだったんだが、程よくお肉のコクと風味が出てて食べやすい。

ボロネーゼというとどうしてもオレの中で勝手に神認定しているジョニーのボロネーゼと比べてしまうんだが、これはこれで美味いな。

なんかね、この店は正統派というより庶民的な味なのかもしれない。凄く食べやすいし万人が美味しいと感じる落ち着く味だと思う。



こちらはCコースのキャベツとベーコンのパスタ。あっさり味でキャベツの甘味をじわ~っと感じる。優しい味で食べやすいんだが、もう少し味にインパクトが欲しいと思ってしまったオレはきっと塩分依存症。




こちらはCコースのメイン黒豚バラ肉の白ワイン煮込み。柔らかくトロトロの豚肉自体の旨味もさることながら、あっさりソースが肉の風味や脂身の甘味を引き立たせてる気がした。

なんかこれもこれで家庭料理っぽくて食べやすくて美味いわー。



食後の紅茶と、サービスで付けてくれたチーズケーキ。

で、このチーズケーキが美味いのよ。甘さ抑え目でチーズの風味をしっかり感じられて、かなりオレ好みの味。チーズケーキは大好きなんだけど、甘すぎるのが苦手なんで、この味は本当にベスト。キタコレ。

サービスで出されたケーキに一番感動しているオレもどうかとは思うが。



■総評
味:☆☆☆("庶民的な" イタリアンとして美味い)
値段:☆☆
品揃え:☆(夜メニューは単品少な目)
店の雰囲気:☆☆(ゆったりしてて良いと思う)
接客:☆☆
遠征:☆
デート:☆☆
DQN率:?

備考:まだオープン間もないので何とも判断し難い部分もあるんだが、庶民的なイタリアンという感じで好印象を持てた。庶民的といっても貧乏臭いとかそういう悪い方向ではなく、普通のイタリア料理を普通に美味しく、そして適正価格で食べられる店という意味で捉えて頂きたい。現在の大山は 【ディスティニー、マンマジョイーレ、セレーノ、KAGETORA、ローロ……】 と、気付いたら妙にイタリアンレストランが目に付く商店街になってしまっているんだが、どこも一長一短あって "無難な店" というのが実はなかったように思う。そういった意味でこのイル・チッチョーネは上手いことポジションを得られるんじゃないかなと。まだランチしか食べてないけれども、これなら夜も期待できそう。



■イル・チッチョーネ(イタリアン)
住所:東京都板橋区大山東町52-11(地下1階)
TEL:03-3579-1800
営業時間:11:30~14:00 17:30~21:30
定休日:不明



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