Bistro Clair(フレンチ・大山) ※紹介2回目 | C.I.L.

Bistro Clair(フレンチ・大山) ※紹介2回目

前回はランチコースしか紹介していなかったので、今回はビストロ・クレールのディナーコースをご紹介。

■前回
http://ameblo.jp/oharan/entry-10026169834.html





この日のディナーコースはこんな感じ。



・平日限定コース 2,980円(アミューズ代別、肉料理か魚料理を選択)

・スタンダードコース3,980円(アミューズ代別)

オードブル ノルウェーサーモンと帆立のスモークのタルタル

スープ 落花生の冷製ポタージュ

魚料理 新潟県産天然真鯛のグリエ クレームダイユとバルサミコソース

肉料理 牛ほほ肉とあめ色たまねぎの煮込み

デザート(日替わりメニューから)

+パン、食後の飲み物



・シェフお勧めコース5,500円(アミューズ代別)

オードブル コチのカルパッチョ ウニ添え

2ndオードブル フォアグラのソテー

魚料理 魚介のブイヤベース風

グラニテ トマト

肉料理 沖縄県産アグー豚のグリエ

デザート(日替わりメニューから)

+パン、食後の飲み物



スタンダートかお勧めかで激しく悩んだが、真鯛のグリエと落花生のポタージュが気になったのでスタンダードコースをチョイス。


で、意外と小食な彼女さんはアラカルトでアレコレ頼むことに。





今日のアミューズは、秋刀魚のマリネ・シェリービネガー。秋刀魚は肉厚で、ほどよく脂が乗ってて食べやすい。酸味と旨味のバランスが良く、まだアミューズだというのにテンション上がりまくりなボクら。気付けば食前酒に頼んだビールが半分ほどどこかへ消える。


洋風〆サバとか言うと怒られそうなので止めておく。





この店の何が好きって、熱々カリカリのパンが美味しくてなあ。家ではあまりパンを食べないので、ここに来るとどうしてもエンドレスでパンをお代わりし続けてしまう。(この日もパンとバターだけで白ワインをガバガバ呑んでたのは内緒)





サーモンと帆立スモークのタルタル。大き目の甘エビが添えてあった。


まずタルタルが美味い。ホタテとサーモンの風味と食感にお腹を刺激されまくり。味はまったりまろやかで、かといって少しもくどくなく、あまりに美味しいからチビチビチビチビ大事に舐めながら酒呑んでた。で、添えてあるエビもプリプリでお味噌までしっかり食べられて美味かった。


いやー、テンションうなぎのぼりである。





気になっていた落花生の冷製ポタージュ。なめらかなんだけど少しシャリシャリした食感が残っていて、それが 「あ~確かに落花生だ~」 と思わせてくれる。落花生の香りもしつこ過ぎず薄すぎず飲み易い。思わずテーブルに置かれてから10秒くらいで飲み干してしまいました。勿体無い事をした…。





真鯛のグリエ。それほど念入りに焼いている訳ではなさそうなのに、皮目がもの凄く香ばしい。ソースはニンニクのクリームソースとバルサミコ酢で、このソース自体が死ぬほど美味い。添えてある野菜にも合うし、真鯛にも合うし、パンにも合うし、フレンチのソースってすげ~!と思わせてくれる逸品である。





牛ほほ肉とあめ色たまねぎの煮込み。ほほ肉も箸で簡単に食べられるほど柔らかくて美味しいんだけど、それよりなによりこれもやっぱりたまねぎのソースが美味い。もう 「あめ色たまねぎ」 って単語だけでドキドキしちゃう。丁寧に下ごしらえしたたまねぎの自然な甘さが他の食材の味と合わさって深みを増しているというかなんというか。付け合せのキノコやマッシュポテトも美味しいし、食べれば食べるほど腹が減っていく。おかしい。





彼女さんがアラカルトで頼んだグリーンサラダ。ドレッシングが色々と選べるんだけど、今回はアンチョビにしてみた。で、これもアンチョビの自然な塩気と風味が最高。アンチョビって下手な人が使うと魚臭いわ塩辛いわで嫌味な味になりやすいんだけど、これは程よくまとまっててベストな味だった。


変に酒飲み仕様の味になってないのも内臓が弱ったオレには嬉しいw





ペンネのゴルゴンゾーラ。ペンネはほんの少し硬い食感が残るくらいの茹で加減。ソースはもうとにかくチーズ三昧。かといって、香りの強いチーズが苦手な人でも食べられるんじゃないの?と思える味わいだから不思議。ペンネとチーズだけでもここまで味が深くなるんだなあとシミジミ酒を呑むオレ。






彼女さんが頼んだ骨付き子羊のソテー。お肉は柔らかさと肉感を兼ね備えてて、骨を持ってかぶりつくと幸せになれる。ほのかに甘味と酸味を感じるソースが食欲増進。で、「お好みでマスタードをどうぞ」 と言われたので試しにつけてみたんだが、それがまたヤバイ。マスタード自体が美味しくてそれだけ舐めてたオレがいるw





こちらは日替わりデザートから選んだアーモンドブランマンジュと巨峰。食後の紅茶と一緒にステキなデザートタイムを満喫するオレ。やっぱドルチェも美味しいなあ…。フレンチって凄いなあ…。と、うわ言のように繰り返してみる。




こっちはいちじくのコンポートとゼリーwithバニラアイス。甘いのが苦手な彼女さんが 「これは大人味だ!美味い!」 と美味しそうに食べていた。試しにちょっとゼリー部分だけ食べさせてもらったんだが、甘味はそれほど強くなく、どことなくお酒の風味がしたりして、確かに "大人味" と表現したくなった。いちじくを食べたら甘味が増すんだろうけど、オレはこのゼリーだけでも好きだなあ。





ビストロクレール外観。オレは3年くらい前にこの店が出来たとき、ずっと美容院だと思ってた。で、彼女さんが 「サダオちゃん!あそこフレンチだよ!美容院チガウヨ!」 と言い始め、「大山には美味しいフレンチがないから行ってみたい」 と言い出し、ダメ元で行ってみたら想像を遥かに越えて美味しかったという馴れ初めが。


お店のお姉さんに聞いてみたら、最初の内は店の存在自体に気付いてもらえなかったそうだ。「駅も近いし、駅前の通りだし、なんででしょうね?」 と言われてしまったが、たぶん大山の貧民はフレンチなんて文化を知らないんだと思うよ。例えるなら 「外食といえば大衆居酒屋」 って街だし。

出来れば大山ならではのDQNな客層には知られないままでいて欲しいんですが!




■総評

大山というコストパフォーマンスに優れ過ぎている街にあって、クレールの価格帯は確かに高い。しかし出てくる料理のクオリティを考えたら、フレンチとしてはかなり安い。ちなみにこの日のお会計は、スタンダードコースと、彼女さんがアラカルトで頼んだ何品かと、ワインボトルとビールなどで1人7,500円くらいだった。(アミューズ代は300円くらいだったはず)


金額だけ見たら確かにお高めだけど、これと同じ物を都心で食べようと思ったら、この1.5倍くらいは覚悟しないといけないんじゃなかろうか?


という訳で、ここは電車を乗り継いででも来る価値があります。下手に池袋でフレンチを探すくらいなら、ここに来た方が絶対に幸せになれる。池袋で外食の拠点を探そうとして散々失敗したオレが言うんだから間違いない。


点数を付けるなら、100点満点で95点くらいじゃないかな?それくらい失いたくない大事な店である。騙されたと思って行ってみれ。




■ Bistro Clair (ビストロ クレール・フレンチ)

住所:東京都板橋区大山町11-9小田ビル1F

TEL:03-5917-0515

営業時間:ランチ=11:30~14:00(LO) ディナー=17:30~22:00(LO)

定休日=月曜日
アクセス=東武東上線大山駅下車。南口改札を出て左へ。アーケードを出てすぐの右手にあるサンクスの目の前。

URL=http://www.itabashiku-town.com/review/it019845

価格帯:ランチ=1,500円~約2,000円 ディナー=2,900円~

※アラカルトの場合は1品800円前後~2,000円くらい。