人間の生命活動に必要不可欠な酵素は体内に3,000種類以上も存在し作られ続けられるものです。
疲れやすいとか、便秘になりやすいとか、ダイエット効果がどうも?
というのは、酵素の不足が考られます。
なので酵素が豊富に含まれている食品の力で代謝を高め、病気にならないカラダづくりが重要なのです。
夏に向かって生野菜や果物を食べる機会が多くなるかと思います。
酵素のしくみを知るとともに、食生活改善のデトックス効果により、
カラダの内側からキレイにしてアンチエイジングしてみましょう~!
体内で生成される「潜在酵素」は消化酵素と代謝酵素に分かれ役割を担っています。
つまり消化酵素が「供給」で、代謝酵素が「需要」の関係となるわけですが、
「消化酵素」・・・・食べ物を消化分解し、吸収するための際に使われる酵素
「代謝酵素」・・・・呼吸・運動や脂肪の燃焼、細胞に栄養を与えるなどエネルギーを供給する際に
使われる酵素で 新陳代謝 有害物質の除去 自然治癒力 免疫力を
高める働きをします。
口から摂取した食べ物が、便として排出されるまでの消化・吸収の流れは
1分以内に食道を通過 →2~4時間で胃で消化→7~9時間で小腸で消化・吸収→約10時間かけて
大腸を通過 し、食後24時間~72時間後に便として排出されます。
その消化には3つの作用があります。
「機械的消化」・・・口の中で噛み砕いたり、消化器官のぜん動により混和・撹拌・運搬のこと
「化学的消化」・・・消化液の酵素により吸収されやすい物質に分解
「生物的消化」・・・腸内細菌により発酵分解
このことから「消化酵素」とは「化学的消化」でなされる作用です。
5大栄養素である糖質(炭水化物)・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル
糖質はブドウ糖に、たんぱく質はアミノ酸に、脂質は脂肪酸+グリセリンに
それぞれ分解されて小腸で吸収されます。
ビタミンとミネラルは分子が小さいのでそのまま吸収され、
またアルコールは胃で吸収されます。
そしてブドウ糖やアミノ酸は血管に入って肝臓へ、
脂肪酸+グリセリンはリンパ管から静脈を通って全身へと運搬されます。
また小腸で吸収されなかった分は大腸に運ばれ、およそ80%の水分が吸収されますが、
残りのおよそ20%は便となって排出されるわけです。
「代謝酵素」は加齢と共に減少し、その原因とされているのが
ストレス 寝不足 喫煙 不規則な食生活(早食い 偏食 過食 加工食品の過剰摂取など)
ホルモンの乱れ 過激な運動などで ビタミンやミネラルなどの効き目が悪化 ドロドロ血液になりやすく やせないなど、ダイエットを試みても実現されないのです。
「消化酵素」を補えば、「代謝酵素」の減少を防げることができ
「潜在酵素」を増やすことができるわけです。
そのため酵素を豊富に含む食品である「食物酵素」を多く摂取することが大切となるわけです。
代謝をアップさせる「食物酵素」の摂取のしかたと食事
◆48℃以上で、焼く・煮る・蒸すなどの加熱すると酵素は死滅してしまうため
「新鮮な生の食物」を食べるのが理想です。
野菜・果物をはじめとするお肉や魚にも酵素がたっぷり含まれています。
魚なら新鮮な刺身が良いですが、
特にお肉は食中毒等の問題が生じるのでお肉に関しては
酵素を期待せずに加熱処理することが無難です。
時間が経過すると酵素の力は低下するため直ぐに食べること、飲むことを心掛けることです。
*酵素は加熱すると死滅しますが、脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の野菜
にんじん、モロヘイヤ、かぼちゃ、ほうれん草、春菊などは油で炒めたりすることにより
ビタミンの吸収をアップさせるという効果があります。
野菜のなかには、生では食べられないものもあるため
グリーンスムージーやすりおろしジュースがおすすめです。
◆果物は皮ごと種ごと食べてポリフェノールなどの抗酸化作用をアップさせて食べることです。
食べられない皮は、ムリして食べることはありませんし、
もちろんノーワックス 無農薬の果物が鉄則です。
すりおろすことにより細胞が壊れて酵素が活性化し倍増します。
特に大根、山芋、りんごなどはすりおろして食べることにより酵素効果が期待できます。
グリーンスムージーやすりおろしたジュースも同じことです。
すなわち後に食事する食材の消化をよくするための準備となります。
◆食事は、偏食せずに糖質・脂質・たんぱく質をバランスよく食べ
食事の際に果物や野菜がある場合は、
まず果物と野菜から食べると血糖値の上昇を抑える効果があります。
◆午後8時以降は、食べた物の吸収と消化の時間帯となるため
食事やおやつは午後8時までに終えることです。
◆腸内環境を整える発酵食品は「生物的消化」に関与します。
ヨーグルト、納豆、味噌、漬物などを食べて老廃物を促せるようにさせます。
老廃物の排出が今まで以上に多くなるかと思うので、こまめな水分補給が大切です。
代表的な消化酵素は、
炭水化物を消化させる消化酵素がアミラーゼ(ジアスターゼ)
たんぱく質を消化させる消化酵素がプロテアーゼ (ペプシン)
脂質を消化させる消化酵素がリパーゼ
参考までにそれらの消化酵素について書いてみると
アミラーゼ(ジアスターゼ) は、膵液と唾液腺に含まれ消化不良を防ぐ消化酵素です。
ごはんをよく噛んでいるうちに甘く感じられるのはアミラーゼにより糖に分解されたからです。
【多く含む食材】
野菜・・・大根、山芋、かぶ、キャベツ、レタス、ほうれん草、蓮根、ブロッコリー、スプラウト、
アスパラガス、オクラ、ゴーヤなど
果物・・・柿、ぶどう、桃、りんご、プルーン、メロンなど
プロテアーゼ(ペプシン)は胃と小腸で作用し、消化を助けてくれる消化酵素です。
酢豚にパインアップルがあるのもプロテアーゼが豚肉を柔らかくするからです。
特に南国のフルーツに豊富に含まれているのが特長です。
【多く含む食材】
野菜・・・キャベツ、セロリ、パセリ、茄子、さつまいも、じゃがいも、パセリ、大根、生姜、にんじん、
赤黄パプリカ、ピーマン、ニンニクなど
果物・・・パパイヤ、マンゴー、キウイフルーツ、パイナップル、バナナ、びわ、マンゴー、りんご、梨など
リパーゼは胃液や膵液に含まれて小腸で脂肪酸に分解させる作用があります。
脂っこい食べ物で溜まった内臓脂肪や皮下脂肪を減少させるダイエットには嬉しい消化酵素です。
【多く含む食材】
野菜・・・セロリ、ほうれん草、カリフラワー、赤黄パプリカ、ピーマン、かぼちゃ、大根、きゅうり、
ズッキーニ、トマト、など
果物・・・いちご、グレープフルーツ、オレンジ、スイカ、さくらんぼ、梨、プラムなど
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