電子書籍は読み捨てか！？

電子書籍は読み捨て書籍なのか？
電子書籍が普及しない最大の問題は、ここにある。

iPODなどのネットワーク音楽が、蓄積、編集、繰り返し聞くことを前提にしているのに
電子書籍は、ちょっと、奇妙な気がする。

電子書籍の蓄積性と、検索、再読など可能性が必要である。

図書のコレクションが、数百冊、数千冊、可能にするシステムが登場するまで、
電子書籍は普及しない。

人間の読書能力、記憶力、管理能力を過信しすぎていないか。
個人が、読まずに蓄える本も多いはず。
途中で読みかけの本も多いはず。
さまざまな無駄を含みながら、

生涯にわたる、読書記録となる、また、蔵書コレクションとなるシステムが必要である。
10年後、多くの人は、図書（おそらく、電子書籍を）一般の人が、平均、数千冊を蓄えるのが
普通になっているだろう。
それは、iPODのような音楽にもいえるのだが。

昔だった、数千冊を管理したら、家一件分の書庫スペースが本当に必要だったのに、
電子書籍では、パソコン1台あれば、よい時代になる。
そのとき、電子書籍は、本来の力を発揮する。

蓄積されることを恐れるな。
もともと、そのことを前提に売り出されるものである。

現在、図書が年間7億５０００万冊買われているという。
しかし、電子書籍になれば、70億の販売も可能になるだろう。
その時、いろいろな規制をかけるより、売りまくることに力をいれたほうがいいかも知れない。

電子書籍は、ほとんど、100円ショップ感覚の販売になるだろう。
高そうな本も、安そうな本も、なんでも、１００円
そんな感じになる。
そうすると、１５００円の本が、１００円になれば、15倍分は売れるようになる。
そうすると、年間 １００億冊販売も可能かも。
しかし、だからといって、書籍全体の売上げは、やはり、いままで、通りぐらいでしょうね。
ＧＮＰ（国民総生産）の総額は、あまり変化できないのだから、書籍だけ、飛びぬけて
マーケットが拡大するわけにはいかない。
たぶん、だんだん、経済規模は縮小していくでしょう。
それは、図書を出版することは、非常に簡単になっているので、図書単価を
あげにくいというところにあります。