目は口ほどにものを言う | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


異性の顔のパーツ、一番重視するのは? ブログネタ:異性の顔のパーツ、一番重視するのは? 参加中


異性に限らず、まず目をみます。これは、もしかすると鍼灸師の性かもしれません。なぜなら、鍼灸診察の第一歩が望神(ぼうしん)であり、からだ全体の様子や顔色と同時に、目の輝きをチェックするから。


東洋医学の診察は、東洋医学講座No.53 にあるように、望・聞・問・切の四診です。望診は視診のことで、目で見える範囲の情報を得る。聞診は聴診と嗅診のことで、耳と鼻で得られる情報を集める。問診は、文字通り、話を聞き、質問をして、言葉で情報を得る。切診は触診のことで、からだに触れて確かめる。


望診の代表格は、「これぞ東洋医学!」という感じの舌診ですが、いきなり舌の状態を診るワケじゃありません。診察は、西洋医学でも同じだと思いますけど、患者が治療室に入ってくるときから始まります。


ドアを開けて、中に入るときの様子。ドアの閉め方。椅子まで歩いてくる姿。座って相対したときの顔色と目の光り具合。問診における応答のしかた。からだの動かし方。そんなものを通じて診るのが望神で、東洋医学講座No.55 で解説しているとおり、とくに重視するのが目の状態なんです。


東洋医学講座No.24 でお伝えしたように、(しん)は、神気(しんき)とも言いますが、広い意味では生命活動そのものであり、狭い意味では神明(しんめい)とも言い、意識・精神・思惟活動を指します。神気は、先天の精からつくられて、後天の精によって補充されます。


意識・精神・思惟活動となると、現代西洋医学的には脳の働きですね。東洋医学では、神明(狭義の)は (しん)に、 に、 に、 に、 にあるとされますから、脳の働き=五臓の働きってことになります。それが、「東洋医学的な脳の育て方」その1その2その3その4 につながるワケですね。


東洋医学で、神珠(しんじゅ)・神水(しんすい)・神膏(しんこう)と呼ばれるのは、現代西洋医学的には、それぞれ眼球・眼房水または涙液・硝子体を指すと考えられているんだけど、いずれも目に関係しますね。


また、「神蔵於心、外候在目」(神は心に蔵されて、からだの外側では目にある)と言われます。神は全身のどこにでもあらわれるけれど、とくに目つきに出やすい。目は、「五臓六腑の精気が集まるところ」であり、「肝の竅・心の使」ですから。そうそう、目つきとかまなざしのことを眼神(がんしん)って言うんでした。


実際、とくに感情の動きは、隠そうとしても目に出ちゃいますよね。動揺すれば目は泳ぐし、緊張してドキドキすれば瞳孔は開くし。だから、「目は口ほどにものを言う」とか、「目はこころの鏡」なんていうことわざがあるんじゃないかしら。


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』
夕顔

東洋医学講座の目次→満月
ツボの目次→やや欠け月
リフレクソロジーの目次→半月
妊娠・産後・授乳・子どものケアの目次→三日月
アロマセラピーの目次→新月
『養生訓』の目次→星空
体操とストレッチの目次→夜の街
からだのしくみ・食・栄養の目次→打ち上げ花火
からだの不調と対処法の目次→お月見
養生法・漢方薬・薬草・ハーブの目次→桜
ブログの目的・利用法・楽しみ方の目次→観覧車
東日本大震災 関連記事の目次→富士山