ガダルカナル戦書籍一覧


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2012年に御慰霊にお邪魔した時公開した記録です。
横浜航空隊 行方不明者名簿
ガブツ・タナンボコ 2012-1
ガブツ・タナンボコ 2012-2
ガブツ・タナンボコ 2012-3
ガブツ・タナンボコ 2012-4
ガブツ・タナンボコ 2012-5
ガブツ・タナンボコ 2012-6

現在公開している御慰霊行の記録です
タナンボコ 2014-1
タナンボコ 2014-2
タナンボコ 2014-3
タナンボコ 2014-4
タナンボコ 2014-5
タナンボコ 2014-6
タナンボコ 2014-7
タナンボコ 2014-8
タナンボコ 2014-9
タナンボコ 2014-10
タナンボコ 2014-11
タナンボコ 2014-12
タナンボコ 2014-13
タナンボコ 2014-14 ガオミ島
タナンボコ 2014-15 ガオミ島2
タナンボコ 2014-16 ハラボ
タナンボコ 2014-17 ガブツ

現在地、ソロモン諸島、中央州、ガブツ島


以下、米軍公刊戦史よりガブツでの戦闘の概略
昭和17年8月7日、11:45から11:55にかけてSBD爆撃機によるガブツへの上陸支援爆撃が行われた。
11:55から12:00にかけて艦砲射撃が実施され上陸作戦第一波は米海兵第一パラシュート大隊でガブツ北東桟橋近くのビーチへと上陸。
第一波は被害を出すことなく上陸成功したがガブツの148高地とタナンボコ121高地から日本軍の機銃射撃により第二波以降の上陸部隊は犠牲者を出すことを余儀なくされた。
14:00犠牲を出しながらも後続部隊の増援を得て機関銃や迫撃砲そして上空からSBD急降下爆撃機の支援を受け148高地への攻撃が開始された。
18:00ガブツ148高地を確保ガブツでの戦闘は概ね終結したかに思えたが散発的戦闘はその後も継続した。
翌8日10:00第二海兵連隊第三大隊がガブツ上陸、12:00にはガブツの日本兵掃討を完了した。


あらためて日本軍の配備状況を確認すると

ツラギ島
第84警備隊(司令・鈴木正明 中佐)約400名

ガブツ島
横浜海軍航空隊(病院班・舟艇班・工作班)約100名


タナンボゴ島
横浜海軍航空隊大艇隊(司令・宮崎重敏 大佐)350名
第14設営隊 120名
工作関係部隊 50名
特陸派遣隊 20名

フロリダ島
横浜海軍航空隊二式水戦隊 60名

ガブツ島には約100名の非戦闘員しか居なかったとしか読み取る事が出来ない。
機銃陣地や高射砲陣地もガブツには存在したので海軍陸戦隊の一部も配備されていた可能性は否定出来ないが敵上陸に備え万全を期していた状況ではなかったと思われる。

この兵力で米軍第一線侵攻部隊と対峙せざるを得なかったガブツ島将兵の心中を想うと胸が痛む。



ガブツでの戦いを復習再確認したところで再びガブツ御慰霊行に戻る。

↓アメリカ海軍歴史センターが上陸作戦の前に作ったガブツ島要図


赤↑が我々が歩いた経路、桟橋に向かうべく緑↑に沿って歩いてみた。

連絡橋を過ぎたビーチより望むガオミ島

ガオミ島手前には2012年にお邪魔した際の記事ガブツ・タナンボコ 2012-5で不明沈没船とした鉄塊が見える。

この不明沈没船はその後新西蘭の友人より「米軍の浮動艀」であると御教示戴き二年間悶々としていた疑問が一つ解決した。
あらためて2012年の記事画像と比べると写真の色合いが別世界である。


コンクリート桟橋手前の藪の中で長老が手招きをしていた。
何事かと近づくと・・・

砲身・・・


長老曰く「日本軍の高射砲だ」との事


砲身より太目の部分・・・砲身の根元であろうか


その奥には旋回ギア部もある


GPSで高射砲の位置を測位すると
09 06.828S, 160 11.325'E 

グーグルアースで調べるとこの位置


前掲、アメリカ海軍歴史センターの資料を確認すると21の位置。
配置を翻訳すると・・・Gunpit(砲座)とあった。


完全に一致する。


二つに折損した砲身・・・
艦砲射撃によるものか、空爆によるものか・・・
砲側に居た砲兵は・・・

南海の孤島ガブツの藪の中にもまた我々の辿る道標が残されていた。

道標はそのまま墓標でもある。

しと降る雨にミニ祭壇も出せずただただ黙祷・合掌

ご冥福をお祈りした。


つづく

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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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