『雲は正直であり'ウソをいわない。
一定の形と色の雲が出現すると必ず地震が起こる。
前兆雲による地震予知を研究し、大地震の恐怖と被害から国民を救わねばならない。
地震の発生は防ぎ得ないが、地震被害は予知によって防ぎ得ることを銘記すべきである』
これは地震雲を観測し続けた、元素良市長・鍵田忠三郎氏の言葉である。
地震雲に寄せる期待と自信がひしひしと伝わる一節だ。
内閣府の中央防災会議と文部科学省の地震調査委員会はこれまで、南関東での地震発生確率、東北・北海道での津波、さらに首都圏直下地震の「被害想定主など、防災に資するための調査報告を発表してきた。
政府のこうした対応は'まさに「迫り来る大地震」を現実的なものとして受け止めなければならないという証左でもある。
そもそも地震雲による予知は'中国が先駆けだった,1663年、清の時代にも 〝蛇のような黒い雲〟によって地震を予知した記録が残っている。
近年では'1975年に大地震の予知に成功して世界中の注目を集めた。
日本でも、1923年の関東大震災を、地震雲によって予知した二人の民間研究者がいた。
その後も、多くの研究家が「観測」という手法によってさまざまな警告を発し続けている。
事実、阪神・淡路大震災(以下阪神大震災)、新潟県中越地震などでも事前予知されるなど、長年の観測体験は、いま着実に成果を挙げつつある。
ふと空を見上げたとき、いつもと違う光景が広がっていたら--それは大地震の予兆かもしれない。
静岡県磐田市
2004年10月16日17:49(写真②)
写真左上から中央に向かって1本、力強い帯状の地震雲が、夕陽に染まって伸びでいる。
地震雲の発生エリアは、震源から同心円状に数百kmにも及ぶとされるため、これは新潟県中越地震の前兆といえる
e佐藤成雄
鳥取県智頭町
2000年10月5日9:00頃(写真3)
筋状の地震雲が観測された翌日の6日には、鳥取県西部地震 M7.3 が発生した。
境港市、日野町で震度6強。
写真の左方向が震源にあたる。
前々日には鳥取市内で1 000羽以上の小鳥の異様な姿が目撃された
(本文60ページ)
e山下宗一
- 巨大地震と地震雲-2
- 大地震と地震雲-3
- 巨大地震と地震雲-4
- 巨大地震と地震雲-5
- • 巨大地震と地震雲-6
- 電波の特異な波形'乱れをキャッチ
- 警戒サインは' 10日前に出る
- 歴史が証明!地球はいま'地震続発の周期に入っている!
- 太陽の磁気エネルギーが地震を誘発する
- 周期望星による「持異日」
- 20m超の巨大TSUNAMIが'津波列島を呑み込む!
- 大惨劇尾経験してきた日本だがなぜこうまで無防備なのか!
- 日本にもあった「スマトラ島」の悲劇
- 「二つの大波」が人間生活を引き裂ぐ
- 北海道、東北沿岸に出された警戒情報
- 「津波ハザードマップ」もないおそまつさ
- 大寒波、インド洋太津波は前触れだ!
- 日本で観測されたオーロラの怪
- もうひとつの「目前の危機」が北半球を襲う
- 『意見列島』著者・石黒耀氏が…
- 東京崩壊から大恐慌時代へ
- 脆弱な地盤に高層ビルのツケ
- 中央防災会議が公表した「首都圏ここが危ない!」
- 「被害最大は夕方6時の東京湾北部地震」
- 避難者700万人'帰宅困難者650…
- 「長周期地雇動」が高層ビルを襲う石油タンクのスロツシング
- 「東京23区危険度マップ」建物崩壊・火災・避難危険
- 谷、崖'駅'地下街「危ない町」具体名 首都機能が 壊滅する
- 新宿・横浜・焼津・神戸に見る「危機管理マニュアル」
- あの悪夢の再来か!酷似している日本列島の異常
浅間山の噴煙から富士山フロントへ - 「双子型地震」に'緊張が走った 南海トラフに3大地震域
- 「40年に10回」スケジュールど…
- 丹波山地'和歌山市'京都市街に〝地震の巣″
- まだまだある巨大な震源域
- 8年前誌上で予知した専門家が'新たに警告
- スマトラ島沖地震からの「ドミノ現象」
- 駿河湾周辺に芽生えている'不気味な異変
- 「南開東地震」が切迫している
- 間違えやすい飛行機雲とは'ここが違う
- 【写真】新潟県十日町市 2004…
【地震雲写真】