ひとりぼっちのウォークマン -39ページ目

「ダビデ」と再会

「ダビデ」とやっと再会することができた。
数日前のこと、

この夏に会ったきりで、久しぶりに会いたくなって、
広尾町3丁目に行ってきた。

JR恵比寿駅から山種美術館へ行く緩やかな坂路を、
10分ばかり上っていくと、広尾町3丁目にでる。

その100歩手前、「パパスカフェ」の横に、
旧友「ダビデ」がいつもの姿勢で
待っていてくれた。

ひとりぼっちのウォークマン
 
彼はとても元気で、こころよく出迎えてくれた。

当ブログの9月11日の記事で書いた
ミケランジェロの「ダビデ像」は、
大理石でできているが、

彼は、実物大のレプリカで、ブロンズでできていて、
前よりも、陽に焼けて、黒く、
たくましくなっていた。

ひとりぼっちのウォークマン
        

しばしの間、そこは男同士、裸の付き合い、
言葉に出さなくても思っていることは,
わかりあえた。

記念写真を撮って、またの再会を約束、

後ろ髪を引かれる想いで、
何度か振り返って、
帰ってきた。

旧友に会ったときのように、心穏やかな心境だった。

          
今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
ダビデに会えたし、お休み・・・・・



見る位置によって腕の長さが違う?

京都山科の毘沙門堂にある流し絵といわれる
「動く襖絵」を見て、

ダ・ヴィンチの「受胎告知」を思い出した。


この絵は、神の子イエスを受胎したことを告げる
大天使ガブリエルと、

それを静粛に受ける聖母マリアの厳粛な場面である。


ダヴィンチの絵には、不自然な描写があるといわれている。

ひとりぼっちのウォークマン


聖母マリアの右手が不自然に長い、特に肘から先が長い。

この絵を見た人から、これは20歳の若い画家が描いた
間違った絵だと、指摘されたこともあったという。


実は、当時20歳で遠近法を知っていた
ダ・ヴィンチは、

この絵を右から見ることを想定し、描いていたのだ。


また、この絵は初めから、部屋の奥の壁の左端に
飾られることが決まっていたという。

入り口は右側の奥、この部屋に入って、
「受胎告知」を見た時の角度を考えた。


そして、数歩、絵に近づいて、もっとも鑑賞される確率の
高い、斜め右側からの遠近法を使い、

この絵を描きあげたらしい。


そこで、正面から見たマリアと、
斜め右側からみたマリアを比べてみると、

ひとりぼっちのウォークマン

正面のマリアの右手は確かに長い。


さらに、手だけでなく、マリアの顔も、
正面より右側のほうが細っそりと見える。


500年も前に、このように遠近法を効果的に使うなんて、
ダ・ヴィンチは大したものだ。



今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
フィレンツェのウフィツィ美術館に、

聖母マリアに会いたい・・・・・




参考:
 画像が小さくて見えにくい方は、画像をクリックすると、
 少し拡大され、その画像の下の「この画像を拡大する」を
 クリックすると、見ていただきたい大きさに成ります。





ヒトラーがもっとも愛した名画

あの独裁者といわれたヒトラーが、
もっとも愛し、いつも司令室で、
眺めていたといわれるのが「絵画芸術」である。

この絵はフェルメールの最高傑作なのだ。


彼は、故郷に「ヒトラー美術館」という名の
世界最大級の美術館を建設したかった。

そのために、ヨーロッパ各国から美術品を略奪し、
絵の保存に適した山奥の岩塩鉱山に隠した。

その中の1枚がフェルメールの「絵画芸術」である。

ひとりぼっちのウォークマン


彼は、首相官邸にヒトラー美術館の完成模型図を作らせ、
飽きることなく何時間も眺めていたという。
その写真も現存している。

しかし、ドイツの戦況が絶望的になった時、
全て爆破するよう命じた。
なんと、大切な岩塩鉱山の美術品までも・・・

美術品とともに、自らも消し去ろうとしたのだ。

しかし、間一髪のところで、名もなき坑夫達が
命の危険もかえりみず、これらの美術品を救出した。


この「絵画芸術」という絵には、3つのメッセージがある。

それは「栄光・名声・歴史」であり、

絵の中で
女性が頭にかぶっている月桂冠が栄光、

手に持っているトランペットが名声、

小脇に抱えた書物が歴史を意味するといわれている。

しかも、中心に描かれているのはフェルメール自身だという。

ヒトラーがこの絵に執着したのは、
栄光と名声のためだったのかもしれない。

フェルメール自身も、この絵をもっとも愛し、
生涯手放さなかったという。

この絵は爆破されなかったおかげで、見ることができるのだ。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

3つのメッセージ「栄光・名声・歴史」を感じたくて、
「ウィーン美術史美術館」へ・・・・・




ダ・ビンチの「岩窟の聖母」がもう一枚があった

ダ・ビンチにまつわる謎は、ますます深まっている。

「岩窟の聖母」はミラノのサンフランチェスコ教会の祭壇画として描かれたものである。

上部がアーチ型に切り取られているのはそのためで、所蔵はルーブル美術館。
 
ひとりぼっちのウォークマン

この絵は幼児虐殺から逃れ岩窟に身を潜める聖母子の姿を描いたもので、

中央には濃紺のマントをまとった穏やかな表情の聖母マリア、

右には、大天使ガブリエル、その前には、幼いイエスキリスト、

マリアが優しく肩を抱いているのが洗礼者ヨハネである。


ロンドンのナショナルギャラリー美術館にもう
一枚の「岩窟の聖母」がある。

大きさも構図も同じに見えるが、細部が微妙に違う。
ひとりぼっちのウォークマン

ナショナルギャラリー版には、聖母マリアと、
キリスト、ヨハネに光輪があり、

ヨハネは象徴である十字架の杖を持っている。
ガブリエルには大きな羽根がある。

ルーブル版のガブリエルには羽根を隠すかの
ように赤いマントが書かれ、

顔の向きも視線も違い、
前方を指す手はヨハネを指し示している。


当時、フランスを統治していたルイ12世が、
ミラノを制圧した時、

病死でなくなっていた彼の妻にささげるために、

ダ・ビンチに書き直させたというロマンあふれる逸話もあるとか。

真実はわからない。
絵画の世界は真にミステリーである。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
ルーブル美術館か、

ロンドンのナショナルギャラリー美術館か、

悩むところだが・・・・・
もちろん、両方に。 
 


ひとりぼっちのウォークマン



ダ・ヴィンチのもう一枚のモナリザ

来春、開催される
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展には、

「ほつれ髪の女」と、「アイルワースのモナリザ」が出展される。


モナリザといえば、ルーブル美術館にある、
あのモナリザと思っていた。

ところが、もう一枚のモナリザがあったなんて・・・・・

それが、「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展で見られるのだ。


ダ・ヴィンチはフィレンツェで、豪商ジョコンドに
23歳の妻リザを、描いてほしいと頼まれた。

それが、この「アイルワースのモナリザ」であった。

ひとりぼっちのウォークマン
         
私が知っていた「ルーブルのモナリザ」に
くらべて・・・若くみえる、

唇がうっすらと赤みがかっていて、初々しくまぶしくも感じる。


メディティ家がフィレンチェで権力闘争に敗れると、

お抱え画家のダ・ヴィンチは、一時、未完の
この絵をジョコンドに預け、ミラノに移って行った。

何年か経って、フィレンチェに戻った彼は、
メディティ家当主の愛人となっていたリザを、
また、描くことになった。

その時、描いたのが30代後半のリザであり、有名な「ルーブルのモナリザ」である。

つまりダ・ヴィンチはリザを2度、描いたのだ。


このモナリザに限らず、絵画には知られてない、いろいろな謎があり、ますます興味をそそられる。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」は、
フィレンツェにしようか、

それとも、「アイルワースのモナリザ」を求めて、さまよう旅になりそうだ・・・・・



ひとりぼっちのウォークマン



「真珠の耳飾りの少女」 来年、再上陸

「真珠の耳飾りの少女」が、来年7月から9月に東京都美術館で、
10月から12月に神戸市立博物館で、開催される「マウリッツハイス美術館展」のため来日!

それを知り、少し忘れかけた記憶が鮮烈によみがえった。

つい嬉しさのあまり、この記事を再び書いてしまった。

ひとりぼっちのウォークマン

           
「真珠の耳飾りの少女」は、このブログでも、
8月7日に、思い出の一品として記載したが、

その、彼女に会えるということで、
わが身は完全に舞い上がっている。

フェルメールの作品のなかでも、最も愛すべき作品だからだ。

出あいは中学生のとき、歳もそんなに離れていなかったので、身近に感じられ、気になっていた。

しかも、おいそれと話しかけにくい、
近寄りがたい雰囲気の中での出あいであった。

そのときの彼女は、少し驚いたような、
どこか怯えたような、それでいて、
そんな様子を隠すような素振りであった。

当時、部屋のどこに立っても,彼女のまなざしから逃げられないという強い印象を受けた。

それ以来、ずーと遠くから見ていた絵だ。

その後、この絵を題材にした小説や、
映画がつくられたのも知っていたが、
見に行く気にはなれなかった。

彼女の本当の魅力は、あの絵の中にしか、
なかった。

どんな脚色も褒め言葉も、当てはまらない。

彼女の来日を、今か今かと、心待ちにしている。

開催当日は、一番席確保のために、
何日も前から並びたい。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
光の列車に乗って、

元々はオランダ総督の私邸だったゴージャスで小さな造りの、マウリッツハイス美術館まで、

一直線・・・・・




レオナルド・ダ・ヴィンチ「ほつれ髪の女」 3月に日本初上陸

イタリア・ルネサンスの巨匠、レオナルド・
ダ・ヴィンチの「ほつれ髪の女」が

なんと!来年3月、日本で、東京でのみ、
初公開されることが決まった。 


これは現存するレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画のうち、十数点しか現存しないといわれる円熟期の傑作である。

ダ・ヴィンチがモナリザと同じころに描いたとされる名画で、

女性の最高の美の象徴とされている。

この絵は、板に褐色顔料や鉛白などで描かれていて、

ダ・ヴィンチの50代半ばの作とみられている。

ひとりぼっちのウォークマン
         

憂いに満ちた、なんと美しい女性なのか・・・・・

やわらかな視線や、優美な表情など、見る人のすべてをとりこしてしまうだろう。

          

あまり知らなかったのだが、

彼は、多岐にわたる研究の記録を、左手でペンを持ち、

文字は、上下そのままで、左右を反転させた、鏡文字で記述していたようだ。

だから、文章を綴ると文字の進行方向も左右逆に書いていたことになる?


「ほつれ髪の女」は、素描で描かれているが、

ダ・ヴィンチは、多くの素描のスケッチを残しており、

特に素描を大切にしていたということがわかってきた。

彼の弟子には、20歳になるまでは絵筆は持たせずに、

素描を徹底させたという説もあるらしい。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」は、

イタリアのパルマ国立美術館に、

こっそり行ってみたい・・・・・


「手紙を読む青衣の女」 奇跡の復活

時価200億円以上といわれている
フェルメール「手紙を読む青衣の女」だが、

鮮やかな、あのフェルメールブルーが、長い
年月とともに、黄ばみが目立ち、昔の輝きを失っていた。

それを見て、
オランダのプロジェクトチームが修復にとりかかった。

オランダの絵画修復家イエ・ウェルスライプさんが中心となって、
科学調査4ヶ月、補彩・クリーニング6ヶ月と、
延べ10ヶ月にわたって行われた。

その結果、描かれてから350年の時を越えて、
瀕死の名画は、奇跡の復活を遂げた。

ひとりぼっちのウォークマン
 
この絵を、かねてから見たいと思っていた。

なんと! 日本初上陸で、今年、
修復後世界初公開のものが、見ることが出来るのだ。

この6月25日から10月16日の間、京都市美術館で、
しかも、じっくりと見ることができる。

問題の経年による黄ばみも、汚れもとれ、

あのフェルメールブルーが、
鮮やかによみがえっていました。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

オランダのアムステルダム国立美術館に行きたいと思っていたが・・・

京都市美術館へ・・・・・・






ジョアン・ミロ作「無垢の笑い」  日本との合作?

ジョアン・ミロはスペイン・カタルーニャ出身の
画家・版画家で、

彼の作品は、人物、鳥などを激しくデフォルメ
した有機的な形態、原色を基調にし、

激しい色使い、あふれる生命感などで、
20世紀美術に独自の地位を築いている。


先ず、驚いたことは、

かの有名なミロが、日本に来日し、この地で
この作品を製作していたなんて??

本当に、知らなかった!!

ひとりぼっちのウォークマン

彼の大陶壁画は、それまで、パリのユネスコ
本部やハーヴァード大学などにも作っていた。

日本の高度成長期、1970年「大阪万国博覧
会」が開催された中、

日本ガス協会から依頼を受けたミロは、自分
自身が焼く前の陶板に太い筆で直接絵を描き、
釉薬も自分でかけ、

陶板はスペイン東部のガリーファ町にある
アルチガスの登り窯で焼かれたものである。


さらに、驚いたのは、この窯は、
益子焼で有名な、あの浜田庄司氏が生前に、
指導して築かれたものだと知ったからだ。

この「無垢の笑い」は、いわば日本とスペイン
の合作といえるのではないだろうか・・・・・
                        
    
当時の万博では「ガス・パビリオン」に出展され、

大きさ5m×12mと大きなもので、640枚もの
陶板を使用した陶板画である。

実物を見ると、今でも圧倒されてしまうほど。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
国立国際美術館にある色鮮やかな陶板画
「無垢の笑い」を見に行こうか?

スペイン東部のガリーファ町にある浜田庄司氏
の登り窯も絶対見たいし・・・・・

是非、両方を見たい、この目で・・・・・




ミケランジェロの「ダビデ」像 


このダビデ像は、ルネサンスの、人物彫刻の
最高傑作で、

大理石でつくられ、身長は5..17メートルあり、

力強さと若き人間の美しさの象徴ともいえる作品である。

しかし、それだけではなかった。

ひとりぼっちのウォークマン
               

これは、旧約聖書の登場人物ダビデが、
巨人ゴリアテとの戦いに臨ん時の様子が彫られたものである。

まさに、敵に向かって、岩石を投げつけようとしているダビデの、緊張感にあふれる視線が印象的といわれている。


今日は東北大震災から半年が経過した日、

まだまだ、解決されない問題が山とある。

大きな問題に、ダビデのように力強く立ち向かいたいものだ。


このダビデ像を、身近で見たい方は、
渋谷区広尾町3丁目の、山種美術館の並び、
パパス・カフェ・広尾店に、

実物大の「ダビデ像」のレプリカがあります。

近づくとかなり大きいですよ。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」は、
イタリアのフェレンツェにある、

ダビデ像が最初に設置された「ヴェッキオ宮殿」と、

その後、移設された現在の「アカデミア美術館」をじっくりと見物・・・・・