ひとりぼっちのウォークマン -38ページ目

ルドン作「眼=気球」

先週もルドンを取り上げたが、


今回も、ルドンの「黒の時代」といわれる木炭画。


彼は幼くして、里子に出され、

長い間、さびしく孤独な生活を送っていた。

そんな環境からか、木炭画を描くようになった。


その後、結婚し、50歳を境に一変したのだ。


結婚によって、

これほどまでに人は変われるものだろうか。

黒の闇から開放され、「色彩の時代」といわれる

鮮やかなパステル画を描くようになった。


この絵は、ルドン黒の時代の代表作「眼=気球」。


空虚な荒野の中に、ぽっかりと気球が浮かんでいる。

気球の中央には、

遥か遠くを見つめる巨大な眼が描かれている。

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よく見ると気球に引っ張られた円盤の上には

人間の頭にも見えるものが・・・・・


ルドンは人間の物を見抜く目、

を描きたかったのだろう。


当時の、

一世を風靡した色彩豊かな画家達とは異なり、

黒一色で、人間の内面を、

えぐり出して分かり易く描いたところが、とても好きだ。


漫画家、水木しげるさんも、ルドンの目に引かれ

大きな影響を受けようだ。


今夜の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

気球に乗って、どこか遠くへ・・・・・


ルドンの「青い花瓶の花々」

何かの旅番組で、女優の松坂慶子さんは
オディロン・ルドンが好きだといっていた。

ルドンの故郷を訪れたこともあるとか・・・

彼女がそこまで好きになったルドンは
どんな絵を描いているのだろう。

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彼女は、この「青い花瓶の花々」が好きだという。
中学生のころ、この絵と出会い、

パステルの青い色がとても美しいと感じ、
ズーと、魅了されてきたようだ。

      
確かにこの絵を見ていると、安らぎを覚える。
鮮やかな中にも、淡い色調がなんとも言えないのだ。

家に帰って部屋に、この絵が飾ってあったら、
どんなにか、癒されることだろう。

私も、ルドンのこの絵が好きになった。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

こんなふわぁ~とした野草が咲く丘へ行ってみたい。



「縫い物をするジャン・ルノワール」

ルノワールが、縫い物に没頭している息子、
ジャンを描いた作品である。

最初に、この絵を観たときは、可愛い女の子が縫い物をしている絵と思った。
ところが、解説を見てみると、
作者は印象派の ピエール=オーギュスト・ルノワール。
モデルは彼の次男で、
題名は、「縫い物をするジャン・ルノワール」だった。

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ルノワールといえば女性の美しさを描いた作品が多いが、
みずみずしい艶やかな肌や、
やわらかさを見事に表現している。
この絵も、髪の毛や、洋服に独特の技法が使われている事が分かった。

ドイツの美術科学調査チームの報告では、
左手の袖口を顕微鏡で拡大すると、
一度塗った絵の具を削り取り、塗りなおしていることがわかった。
なるほど・・・・・これにはオドロキ!!

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このような修正は、頭や服などを十数カ所もあるとか。
ルノワールの、あの独特の世界は、このようにして描かれていたのだ。


余談だが、この絵のモデルの、ジャン・ルノワールは、
フランス映画の巨匠として知られる、あのルノワール監督だった。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
ヴァルラフ・リヒャルツ美術館へ・・・・・


新年に飾りたい一枚

明けましておめでとうございます。

昨年は、東北大震災など、つらいことがありましたが、
今年こそは、いい年になって欲しいと願っています。


そんな願いをこめて、ぜひ飾ってみたい絵が、
クロード・モネの「睡蓮(黄金色)」です。

いままでの作品からも分かるように、
モネは自然の中で輝く外光の美しさに強く惹かれ、
「光のモネ」といわれている。

ひとりぼっちのウォークマン

この睡蓮の絵はモネの人生の最盛期のように、
黄金色がひときわ美しく表現されている。

新年にあたり、自室に飾りたい一枚として、
未来に明るい光が見えるように、この絵を取り上げた。


昨年5月、開設した「ひとりぼっちのウォークマン」を、
今まで訪問していただき、大変有り難うございました。

御礼申し上げます。

また、新しい年の事始として、私のニックネーム「カズ」を、
「笛ルメール☆かず」と更新いたします。

新たな気持ちでブログを作成しますので、見てくださいね。


オランダのクリスマス

クリスマスを前に、こんな絵を見つけた。
「聖ニコラウスの休日」・・・・・ヤン・ステーン作

17世紀のオランダの家庭の風景で、
サンタクロースの原型とされる聖ニコラウスが、
子供達にプレゼントを届けた翌朝の場面を描いたものである。

どこの家にもある情景だが、
サンタからのプレゼントを手に喜んでいる子、
プレゼントが気に入らないのか、泣き出している子、
それを見守る家族の優しいまなざし・・・・・。

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どこにでもあるクリスマスの家庭の情景が描かれて
いて、
ほほえましく観てしまう。


外は、ジングルベルの、せわしない音響の中で、
ハロゲンライトや、LEDライトがキラキラと光り、
綺羅びやかなクリスマスを演出している。

でも、家の中は、いつの時代も変わらない、
賑やかな子供の声が聞こえる楽しいクリスマスを
過ごしたいものである。
これからもズ--と。


今夜の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
アムステルダム国立美術館と、
アムステルダムのクリスマスを・・・・・



クリマスプレゼントに贈りたい一枚

彼女と、クリスマスに会う約束をした。
ワクワクな気分で、レストランも予約。
あとは、クリマスプレゼントと、僕の言葉を伝えるだけ。

前から決めていたプレゼントは、
もちろん、この一枚。
クリムトの「接吻」だ。


この作品は、クリムトと恋人のエミーリエ・フレーゲが、
最も良い関係であった頃に、
自身らをモデルにして描いた。

タイトルが「接吻」とは、なんと大胆な。

ひとりぼっちのウォークマン

眩いばかりの黄金の中に溶け合っている
二人の姿は、幸せそのもの・・・・・

しかし、二人はきれいな花の咲く崖にいるが、
一歩、間違えば、落ちてしまいそうなところ。

幸せの絶頂にいる二人だが、とてもキケン。

愛とは、もろく壊れやすいものである。

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クリマスプレゼントに託して、この絵を贈り、
二人の愛を実らせたい。
そして、浮かれた気持ちでいたら、壊れてしまうから、
丁寧に、大切に、はぐくみたい。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
オーストリア美術館へ・・・・・



もう一枚のマリー・アントワネット

マリー・アントワネットを描いた、もう一枚の絵は、
「断頭台へ進む王妃」で、
処刑される直前の王妃の姿が描かれている。

なんと、残酷なことか・・・・・。

美しかったあの髪は首筋でばっさり切り落とされ、
まるで老婆のようにげっそりと痩せこけている。
その変わり果てた最後の姿は、残酷なまでに哀れだ。

あまりにも無残なスケッチなので、
ここにのせることは、どうしても出来なかった。


当時の貴族の特権体制から、
既にフランスの財政は先代から傾いていて、
彼女のわずかな浪費だけで
フランス一国の財政が傾いた訳ではなかった。

むしろ、贅沢を咎められて、追放された貴族達の逆恨みが、
王妃への憎悪と化し、
フランス国民の怒りをも増幅させたとも言われている。


この王妃の哀れな姿を描いたのは
ジャック・ルイ・ダヴィッドで、
多くの人が目にしたことのある、この絵も描いている。

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ナポレオンの勇姿 「アルプスを越えるナポレオン」である。
甘美で優雅なロココ美術から、
新古典主義を誕生させた画家で、
政治にもかかわっていた。


今夜の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
パリのベルサイユ宮殿で、歴史のカケラを探しに・・・・・


18世紀のベルサイユ宮殿に咲いた大輪のバラ

マリー・アントワネットは、14歳で、
フランス国王太子ルイ16世のもとへ嫁いだ。

当時のオーストリアは、フランスとの同盟関係を
深めようとして、オーストリア大公だった母親が、
この結婚を仕組んだようだ。

豪華なベルサイユ宮殿で幸せに過ごしていた二人だが、
やがてフランス革命の嵐に巻き込まれることになろうとは・・・・・
$ひとりぼっちのウォークマン

宮廷生活を楽しみ、贅沢にすごしたことばかり、
言われるが、
実際の彼女は、美しく慈悲深い王妃でありたいと願い、
その理想に近づこうと、努力を怠らなかった。

この肖像画は王妃の最盛期の姿だ。
なるほど、気高く美しく咲いた大輪のバラを思わせる。

この絵を描いたのは、
王妃のお抱え画家であったヴィジェ・ルブランだ。
彼女も、とても美しい画家であったようだ。
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これは、ヴィジェが35歳のとき描いた自画像である。


今夜の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
ベルサイユ宮殿にて、
マリー・アントワネットを回想・・・・・



戻ってきたフェルメール

最近、フェルメールの絵画展についてよく耳にするが、
フェルメールの絵にまつわる話をひとつ。

日本では美術品の盗難はあまりない、
しかし、世界では相当の数に上っている。

それは、美術品が高価であること、
運搬が簡単であること、
燃やすなど証拠隠滅が簡単にできることなどから、
被害に合うことが多い。

フェルメールの絵も、その被害にあっていた。
ある日、ロンドンの美術館「ケンウッドハウス」で、
フェルメールの「ギターを引きく女」が盗まれた。

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その絵は13億円であったという。
犯人は、イギリスと敵対関係にあるIRA支持者で、
投獄中の爆破テロリストである姉妹の釈放を
要求するためにおこなったのだ。

幸いに、3ヶ月ほどして、絵は無傷で戻された。

私は、無事に戻ったことに感謝したい。
無事でさえあれば、世界中の人が、また、
会いに行ける。

これは、市民からの非難の声が多かった事や、
テロリストの姉妹からも無事返却の訴えがあったことによるらしい。

その絵にも、不正を許さないメッセージが込められて
いたのかも知れない。

本当に胸をなでおろす思いだ。


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
ロンドンの広大な公園の中にある
貴族の邸宅でもあった美術館「ケンウッドハウス」へ 、

もちろん、しっかりと見たいので・・・・・

マネの「アスパラガス」

これは何だろう・・・・・

「アスパラガス」でした。
この写真からは分かりにくいが、
新鮮でおいしそうなのだ。

このとれたてのみずみずしい感じと、
細やかな質感に、
見入ってしまって・・・・・

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説明によると、
アスパラガスの先端の淡い紫に見える部分を、
拡大した写真から、
何色もの絵の具を混ぜずに塗ってあるのが分かった。

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思わず、手を伸ばして、一本、サクッと!

キャンバスの上でいくえにも、色を合わせていた・・・・・
それで、みずみずしい微妙な色合いをだしていた.

オドロキ??


今晩の「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、
ドイツのケルン市立
ヴァルラフ・リヒャルツ美術館にいって、

サクッと・・・・・