※、下記は見出しではなく「盲腸(虫垂炎)手術」時の内容をまとめた一つの物語。クリックすることで全編購読可能。↓
一話:腹痛が実はアッペだった?愕然!
二話:アッペで緊急入院!たまにある話
三話:アッペ急性虫垂炎驚異の回復力!
五話:盲腸の手術って剃毛するの?
六話:盲腸で剃毛?事実はもっとヤバい!
七話:尿道カテーテルという物体の惨劇!
八話:入院して病気になる?お驚く失態!
九話:炎症を起こしていた盲腸の軌跡!
十話:病院での死という現実に・・・!
十一話:入院中の夜は睡眠不足?
十二話:原因不明の病気?
十三話:並みの回復力じゃない!
十四話:この歳でも背は伸びる!
十五話:足指のツボ押し効果は身長を促す効果だけではない!
みなさん、盲腸を手術するときの剃毛ってご存じだろうか?
このときの剃毛とは「陰部の毛を剃る」という意味だが、今の盲腸の手術では剃毛しないのが普通!
理由は、剃毛したあとのカミソリなどで剃られた傷口から細菌が入り炎症を起こす可能性があるからといわれている。昔は平気で剃っていたのだが、時代は変わってしまったようだ。
というか、そもそも盲腸とは言わない。炎症が起きている患部名称は虫垂炎といわれている。
盲腸は、小腸である回腸から大腸に交わる部分が盲腸といわれる部分だからだ。
さらに、盲腸の一番下に位置する小さな袋小路になっている部分が虫垂といわれる部分。通常ここに内容物の出入りがあり、時として原因は不明だが虫垂に不要物が残り、それが固着する場合がある。
この固まった不要物がそのままでいると炎症を起こし腫れてくる。これがいわゆる医学用語でいわれる「アッペ(虫垂炎)」といわれる症状で、一般的に盲腸といわれている症状だ。
剃毛の話しに戻そう。
今回わたしは虫垂炎になり、手術を受けた。
だがその前に、皆さんが知りたがっているであろう剃毛を経験した過去の手術の話をしよう。
過去、わたしは鼠経ヘルニアの手術を経験。
そのときシッカリと剃毛を経験した。
剃毛とは、字のごとく「陰部の毛を剃る」という行為。
各病院では、「日にち(いつ)・剃る場所(どこで)・剃り方(どうやって)」が、定まっていなかったようだ。
わたしが経験した病院では、手術当日の手術室で行われた。
看護師、当時は看護婦と言っていた時代に、わたしの鼠経ヘルニアの手術は行われた。
鼠経ヘルニアとは?
鼠経ヘルニアとは、腸を下から支えている筋膜の一部が弱くなり、弱くなったその部分に穴が開き、腸の一部が腸膜とともに出る、つまり垂れ下がる症状になる。
わたしの場合、出た腸が陰嚢に入ってきて袋が膨れる状態になっていた。
一般的に「脱腸」といわれている症状だ。ぱっと見、片方の袋が大きくなった状態だ。
わたしの場合は、生まれつきの鼠経ヘルニア。物心ついた時から片方の睾丸を覆っていた陰嚢が大きくなっていた。
つまり、腸の一部が陰嚢に落ちてきて大きくなっていた。指で押し上げると元に戻るが、指を放すと下がっていた。
このまま放っておいてもいいのだが、時として成長とともに開いていた筋膜の穴がふさがるという現象が起きる。
わたしの場合、20歳ぐらいのとき開いていた穴がふさがってくるという状態に見舞われ、そのまま放っておくと穴の締まりで痛くなってくる。垂れ下がった腸を手で押し上げていれば穴もふさがり脱腸も治ったかもしれない。
手で押さえておかなくても、垂れてくる部分に当てる器具もあったがそんなものを付けていると仕事に差し支えやってられない始末。
下がったのをそのままにしていると穴がふさがり腸が壊死する可能性もある。
つまり、この状態を回避するため、若干20歳という恥かしい歳だったが鼠経ヘルニアの手術を決意しなければならなかった。
鼠経ヘルニア手術当日!
話は、手術室の剃毛に戻る。
20歳のわたしは剃毛などまったく知らなかったため、本番になるまで手術の形態がどうなるのかサッパリ分からなかった。
手術の時間になり手術室まで案内された。看護婦さんは当時のわたしと同じぐらいの20歳前後だ。
広い手術室に入ると、他の看護婦さんが10人ほど集まっていたのでビックリした!そのうちの8人ぐらいはどう見ても20歳前後の若い看護師さんに見えた。
中央に手術台らしきものがある。
その台に横にされると、おもむろにアイマスクをされた。
次の瞬間、4人ほどとも思える手であっという間に病衣を剥ぎ取られた。そのあと、肩、腕、脚と数人とも思える手で押さえられ、明らかに違うと思える人間の手がチンチンの先をギュッとつまみ、右に左にと乱暴な手つきで動かし陰毛をジョリジョリと剃っていった。
黙っていると、陰部だけではなくその周りも容赦なく広範囲にわたって剃ってきた!
と思った瞬間、金の玉から下へ20㎝ぐらいの内また部分を剃りだした。これには流石に「うーっ」ってなった!ヤバい!
わたしもこれにはさすがに耐えきれず、恥ずかしい限りだが、ピーンと勃起してきた。勃起した瞬間、いままで摘まんでいた手をスーッと離した・・・??
大きくなったので、これ以上触っているとヤバいと思ったのだろう!
しかし、手を離したあともわたしのチンチンは立ったまま。しばらくそのままの状態で放置された。しかも周りは無言だ・・・!
なんという恐ろしい光景!
身体に病衣を掛けるでもなく、手術する先生が来るまで立っているチンチンを無言状態のままシッカリと観察している気配がした。
なぜなら、勃起したあそこに、熱量100%以上の熱い視線が感じられたからだ!
それから15分ぐらいしてやっと先生が来た。
先生が来るや否や、「おいおい、そのまましてたのか!お前ら、かわいそうに」って、お前がもっと早く来いよ!
こんないまわしい体験が過去にあったから、今回はどうなるんだろう?って心配するのも当然だ!
だが今回は当時と違い、大人だからちょっと余裕があるからへこたれないと思った。
剃毛の条件はさまざま!
検索して虫垂炎の手術時の剃毛というキーワードで調べたが、病院によってさまざま。
・手術の前日に剃毛する
・手術の直前に剃毛する
・剃毛はしない
などいろいろとあったが、この病院での剃毛は、手術時の直前にするという方法だったようだ。
理由は、手術前日も当日の朝になっても剃毛という気配がないまま手術室へと向かったからだ。
虫垂炎手術本番!
あらかじめ病室で手術衣に着替える。手術衣の下はパンツ一枚だ。
長い通路を歩き、付いた手術室の前室でパンツだけを脱ぎ手術室へ入る。
中央にヘソぐらいの高さの台があり、その手前で手術担当看護師がバスタオルをもって待っていた。
台に近づくと、わたしの前でバスタオルを広げ手術衣を脱がせ、バスタオルを身体にあてたまま台の上に仰向けに寝かされた。
手術室はほんのり肌寒く、掛けてくれたバスタオルが温かくて気持ちよく感じた。
でも、「このあとすぐ裸にされるのにバスタオルをかけても意味ないよな」とも思った。
手術室へ来るまでは平常心だったが、いざ手術代に横になると少し鼓動が早くなってきたのを感じた。
心電図を取るための吸盤を体に付けている最中に落ち着こうと頑張ったが、「ちょっと早いな?」などとやり取りしているのを聞き、余計に心拍数が上がっていった。
気持ちを高ぶらせるような言動はやめてほしいと思った。
だがその直後、酸素マスクが口に充てられた。と、思った瞬間意識が飛んだ。
そして、すぐ目が覚めた。
と思ったら、何やら周りが騒がしい。
痛みとうつろな感覚のなか、「もう手術が終わったんだ!」と気が付いた。だが、今はまだ手術台の上にいるらしい!
違う台に移され、さらにベッドで移動する感じもあった。移動したその後は、とにかくヘソが痛くて苦しかった。
後で聞いたことだが、虫垂の炎症はほとんどなく、手術の予定時間は1時間だったらしいが、実際は40分であっさり終わったらしい。
年で体力もない状況時に、40分という神業的腹腔鏡手術は私にとって天の助けだと思った。
しかし、その後もずーっとヘソが痛かった!ヘソはどうなっているのだろう?とっさに患部を触ってみると触れない?なにやらオムツらしきものを履かされているらしい!入院時にオムツを買うよう指示されて購入していたことを思い出したが、手術後に使うのかと改めて分かった。
で、オムツを触ると右側のテープが外れていたので中に手を入れてみた。
最初痛みがあるヘソに手が当たった。と思いきやヘソ部分は脱脂綿か何かで団子状態になりボコッとしていて直接触れなかった。
さらに手を下に伸ばすと脱脂綿で固めた部分が2か所あり触ってみた。
手術前に受けた説明を思い出した。「そうか!腹腔鏡手術で3か所小さな穴をあけて手術をするといっていたな」と、とっさに思い出した。
さらに手を下にやり毛があるのか触ってみた。すると「あっ、毛が残っている!」・・・やはり今の虫垂炎手術は剃らないのだと改めて分かった瞬間だった。
痛くて重い身体を斜めに動かし、かろうじて見える時計の針は夕方の6時を示していた。
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