※、下記は見出しではなく「盲腸(虫垂炎)手術」時の内容をまとめた一つの物語。クリックすることで全編購読可能。↓
一話:腹痛が実はアッペだった?愕然!
二話:アッペで緊急入院!たまにある話
三話:アッペ急性虫垂炎驚異の回復力!
五話:盲腸の手術って剃毛するの?
六話:盲腸で剃毛?事実はもっとヤバい!
七話:尿道カテーテルという物体の惨劇!
八話:入院して病気になる?お驚く失態!
九話:炎症を起こしていた盲腸の軌跡!
十話:病院での死という現実に・・・!
十一話:入院中の夜は睡眠不足?
十二話:原因不明の病気?
十三話:並みの回復力じゃない!
十四話:この歳でも背は伸びる!
十五話:足指のツボ押し効果は身長を促す効果だけではない!
術後4日目の回診を迎えようとしていた。
わたしの向かいにも入院患者がいる。
この人は気さくな性格らしく、よく隣の人と話をする。
最初この人の病名が分からなかったが、昨日ようやく分かった。というより、病名がハッキリしていない病気らしいということが分かった!
つまり、原因が分からない病気らしい。
先生も首をひねったような応対だ。検査資料を大学病院へ送って、その結果を待っている様子だ。
この人の病気は、身体が痩せていく症状に見える。しかも黄疸が出ている!
通常だったら糖尿病だと思う。だが糖尿病だったら、採血すればすぐ分かるから検査資料を大学病院まで送る必要もない。
先生が分からないというぐらいだから、奇病としか言いようがない病気なのだろう?
そんな考えを巡らしているとき、病室へ先生方のお出ましだ。
まず病室に入るなり、さっき話していたわたしの対面の人からの回診だった。
しかし、今日の回診の先生がいつもと違う。この病院へきて始めてみる先生だ。
わたしの主治医は日々の手術で忙しいらしい!この前も、回診の途中で救急車が到着する間際にいなくなった。完全な医師不足だ。
回診にきた先生は、わたしと同じぐらいか、ちょっと上ぐらいの歳に見えた。というわたしの歳は最初にも述べたが63歳だ。
しかし、言葉はハキハキ歯切れが良い。顔も精鋭風のシャキッとした面構えの先生だ?
と思ったとき、とっさに思い出した。
以前、この病院へ手術のため入院した知り合いが言っていたことを思い出したのだ。
「腕のいい先生がいて、その人に手術をやってもらったんだ」と!名前も確か胸のネームから見覚えのある名前だった。
「あっ、この先生が名医なのか?」と。
しかし、この先生をもってしても、対面の人の病名は分かっていないらしい。そして検査結果待ちだという。
しかし、今日になってこの人、よほど我慢しきれないのだろう!先生に、どうにかしてほしいと頼んでいる。
理由は、身体が衰弱しているため苦しいのだと訴えている。わたしから見ても、その苦しいくなった様子が見て取れるほどだ。
なぜなら、痩せていて体中が黄疸気味になっているからだ。
あと、ご飯も食べれていない。入院して何日にもなるらしいが、栄養剤の点滴だけでご飯を食べていないのが辛いという。
聞いていないが、入院してもう1週間以上経つらしい!
わたしも、この気持ちが痛いほど分かる。以前急性すい炎で入院したとき、この人のようにアミノ酸点滴だけで、ご飯を食べれない時期があったからだ。
となりで毎食ご飯を食べている姿を横目で見ている毎日は辛い
しかし、アミノ酸の点滴は不思議とお腹は空かない。がしかし、人間お腹が減っていなくとも何かを口にしないと我慢しきれなくなる。
二人の話しを聞いていると、徐々に話がまとまってきたようだ。
病名がまだ分からない段階だが、この人の症状を緩和する何かの策があるらしい!
むずかしいことは分からないが、腹のどこかの部位にたまった水を抜くと症状が緩和されるらしい。
つまり、溜まった腹水を抜き圧迫している肝臓なのか腎臓なのか分からないが、圧迫している状態を和らげるのだそうだ。
本人もすぐ承諾し、さっそくこの日の午後に手術が決まった。つまり、軽い手術をするらしいのだ。
しかし、軽いといっても身体に穴をあけるのだから、そう軽くもないと思える。
わたしは虫垂炎なのに3か所も穴をあけて、これほどつらい様態だったのだ。1か所穴をあけるだけでも容易い(たやすい)様態にはならないと思うが?
対面の人の診察は終わり、後の2人も順調良く診察が済み、やっとわたしの番となった。
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