※、下記は見出しではなく「盲腸(虫垂炎)手術」時の内容をまとめた一つの物語。クリックすることで全編購読可能。↓
一話:腹痛が実はアッペだった?愕然!
二話:アッペで緊急入院!たまにある話
三話:アッペ急性虫垂炎驚異の回復力!
五話:盲腸の手術って剃毛するの?
六話:盲腸で剃毛?事実はもっとヤバい!
七話:尿道カテーテルという物体の惨劇!
八話:入院して病気になる?お驚く失態!
九話:炎症を起こしていた盲腸の軌跡!
十話:病院での死という現実に・・・!
十一話:入院中の夜は睡眠不足?
十二話:原因不明の病気?
十三話:並みの回復力じゃない!
十四話:この歳でも背は伸びる!
十五話:足指のツボ押し効果は身長を促す効果だけではない!
この病棟での、最後の回診がわたしだ。
「○○さんの経過は順調ですね」と言いながら早々と終わらそうとした。
朝6時に眠いのを起こされて採血した結果を見たのだろう。順調に回復していたらしい。
「もし順調だったら、もう今日退院してもいいのでは?」と思い、思い切って「退院出来ますか?」と、切り出してみた。
わたしの主治医ではないため一瞬戸惑ったようだが、慣れた手つきでノートパソコンを操作してわたしの資料を調べていた。
「ん~、ちょっと待ってくださいね」と言い、再度調べながらデータを模索している。
「術後の経過もいいし、様態はいいようですね・・・」と言いながら主治医に確かめの電話をする。
「○○さんが退院したいと言っているけどどうかな?・・・ん、ん、今朝の結果も正常値だしね、ん、ん、分かった!」と端正な短めの電話を切った。
「退院してもいいそうですね、じゃぁ午後にしますか?」と言い残し、早々と立ち去っていった。よっぽど忙しいのだろう?
「やったぞ^^!手術して3日半で退院だ!早ぇ~!、歳のわりに驚異の回復力だ!」
真っ先に脳裏に浮かんだのは、「イビキを気にしないで寝れること」と、この「硬いベッドとおさらばできること」だった。
一目散で荷造りを済ませ、妻に電話をかけた。「へぇ、もう退院できるの?もっとかかると思っていたのに?」と、驚く!
通常健康体であれば4,5日でという退院も見込めはするが、年老いたわたしでは1週間以上はかかると思っていたのも無理はない。
正直、わたしも今日退院できるなどとはゆめにも思っていなかった。
こういうのを「棚から牡丹餅」っていうのだろうと、胸が躍った!
それから約1時間後、事務の女の子が入院費用を知らせる紙を持ってきた。手渡された紙に記されたその入院金額は4万3千円ちょっとだった。
最初の入院時は6万5千円ぐらいかかったから今回手術したわりに安かったと感じた。
最初の入院時と比較したが、初回はCTも取っていたので高かったのだろう?それにしても思っていたより安くて助かった!と安どのため息がもれた。
入院して4日半だから通常では妥当だが、個人病院だったらもっとかかっていただろう?ここは市が管轄の総合病院だ。
昼食が終わったと思ったら、あっという間に退院の時間になってしまった。荷物をまとめエレベータまで歩く。
前回の退院時には忙しくなかったのだろう?大勢の看護師さんたちの見送りがあった。
が、今回はいそがしそうで詰所にも数人がいる程度でわき目も降らず仕事をこなしている。
「もうしばらくは来ないだろう」と前回の退院時の見送りとの違いに、この病棟を去る気持ちが、なぜかむなしさを感じていた。
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