※、下記は見出しではなく「盲腸(虫垂炎)手術」時の内容をまとめた一つの物語。クリックすることで全編購読可能。↓
一話:腹痛が実はアッペだった?愕然!
二話:アッペで緊急入院!たまにある話
三話:アッペ急性虫垂炎驚異の回復力!
五話:盲腸の手術って剃毛するの?
六話:盲腸で剃毛?事実はもっとヤバい!
七話:尿道カテーテルという物体の惨劇!
八話:入院して病気になる?お驚く失態!
九話:炎症を起こしていた盲腸の軌跡!
十話:病院での死という現実に・・・!
十一話:入院中の夜は睡眠不足?
十二話:原因不明の病気?
十三話:並みの回復力じゃない!
十四話:この歳でも背は伸びる!
十五話:足指のツボ押し効果は身長を促す効果だけではない!
術後、苦しみのなか一日経って起きると、かなり痛みは取れていた。
取れていた痛みはお腹全体の痛みで、ヘソの部分の痛みは相変わらず痛かった。
不自由な動きの身体をかばいながら、ゆっくりした動作で少し上体を起こしたあとお腹を見ると、ヘソとこぶし一つぐらい左にも大きなガーゼが貼られ、ガーゼの中に綿だろうか?ゴロンとしたものを入れられ、大きく盛り上がっていた。
さらに下を見ると、昨夜見たときには分からなったが、普段見慣れないであろう下着?「オムツ」だろうか、でっかいパンパースみたいなのを履かされていた。
パッと見ると、オムツの右側のテープが剥がれていた。中を覗くと絶句するような無残な光景が目に飛び込んできた。
右に向けられたオチンチンの先からホースが出ていた!直径5㎜ほどもあろうかというド太いチューブが右に這わされていた。
「こんな太いチューブを入れて大丈夫なのか?」と思わずゾッとした!
そのチューブは右脚の付け根にテープで固定され、その先を見るとベッドの下へと延びていた。
局部を、恐る恐る触ってみた。
感覚がはっきり分からない!
とにかくどう表現していいのか分からない状態だが、しいて言えば、局部が制御不能に陥っているような感覚だ。
しかも、ちょっとでも動こうものならチューブ自体が固定されている分、それに引っ張られるような感覚で、それごと何処かへ持っていかれそうなヤバイ状態に感じた。
とにかく「動けばヤバイ!」を悟らなければ、ひどい目に合いそうだ!
時間は朝8時を過ぎていた。
態度の悪い夜勤看護師と交代した愛想のいい看護師が来ると「病棟に移動します!・・・歩けます?」・・・・・「いや、さすがにちょっと無理!」と心の中でつぶやいたが、一応立ってみた。
立った瞬間「ムリ」と、顔で表現すると、それを察知したかのように車イスを持ってきた。到底歩ける状態ではないと悟ったかのような、とっさの行動だった。
車いすに乗るのも一苦労。
病棟に付いた後ベッドに移るのにも一苦労だった。
何が一番苦労したかというと、まさに局部の行方だった。とにかくどこかへ持っていかれそうな感覚だ!
むかし、鼠経ヘルニア(脱腸)を手術したときには、このような尿道カテーテルなど使ったことも見たこともなかったので、最近の手術は変わったと思った。
鼠経ヘルニアの手術と違った今回の手術は、全身麻酔だったこと。
昔は局部麻酔に似た麻酔方法だったと覚えている。たしか、局部ではなく、脊椎(せきつい)注射だ。
当時、ある理由からビーンとおっ立っていた局部の状態のまま身体を横に向けられ、さらに九の時に曲げられた状態の脊椎に注射されたことを覚えている。
少し痛かったが、ハリが抜かれた瞬間から下半身の間隔はなかったように覚えている。
つまり、意識があった状態での手術だったと思うが、もう何十年も経った記憶でハッキリと思えていない。
ハッキリと思えている記憶は、手術前の恥ずかしくて忌まわしい出来事と、かわいい看護婦さんへデートを誘ったが断わられたことだ。(泣;
話は現在に戻るが、病棟へ戻ったあと改めて手術場所を確認したが、見るもビックリでっかいオムツ姿だった!
病衣をはだけたと同時に右側のテープがはがれて取れていたこともあり、そのついでに我が息子をもう一度触ってみた。
思っていたとおり、感覚が普通ではないことがハッキリわかる状態だ。
その後すぐ痛み止めの点滴を交換してくれたあと、昨夜の寝不足も手伝ったのか、ぐっすり眠ってしまった。
ふと起きると、時計の針は午後3時を示していた。
お腹全体の痛みがほとんど取れていて気分は良かった。が、相変わらずヘソが痛かった。
局部にも違和感を感じていたところへ、若くてかわいい看護師さんが来て「カテーテル、どうします?」・・・「取って!」言葉を聞く合間を待たず、即答で返事していた。
「待ってくださいね。今別の用事を済ませてから来ますから」と言ったあと10分ぐらいして手に受け皿を持ってやってきた。
「○○さん、では取りますね」と言って用意してきた受け皿を脇に置き、おもむろにテープを剥がしオムツを広げた。
次の瞬間、無残な光景になっている局部のカリの根元部分を右手で持ち、左手でチューブを抜き始めた。
次の瞬間、「オゥッ!」全身に激痛が走った!・・・思わず手が局部のほうへ動いたと同時に「ちょっとゆっくり」と悲鳴にも近い詰まった声で叫んでいた。
「ごめんなさいね」と、手慣れた対応で、ものの数秒でチューブは抜き取られていった。
チューブを抜いている瞬間、脚が引きつるくらい踏ん張っていたが、痛くて声も出ない。まさしく、人間本当に痛いときは声が出ないのだと痛感した瞬間だった。
抜き取られたあともしばらく激痛が走り、顔はゆがんで体は硬直状態だ。
この痛み、なんと表現したらいいのか何度も言うようだが、二度と体験したくない死ぬほどの激痛とは、まさにこの痛みだと思い知った。
以前、尿道炎を2回ほど患ったことがあったが、その時もオシッコをする時飛び上がるほど痛かったことを覚えているが、この尿道カテーテルを抜く痛みは比べ物にならないくらい桁違いだと思えた。
痛い部分は亀頭中央部分で、尿道の奥の方の痛みはほとんどなかった。
とにかく先っちょ部分が、どう説明していいのか分からないくらい激痛を味わう。・・・マジで死ぬ!
次へ続く→