授業形式で誰でもワカル本&CDにしよう!
という編集者さんのナイスな企画。
半藤さんの「昭和史」は二部制で、
この前編は、昭和の戦争が如何に始まり、
どうやって終わらせたか、を解説する。
「昭和の語り部」というキャッチフレーズが
お気に入り♡だという半藤さん。(^-^)
その名の通り、分かりやす~い昭和史。
わかる、ワカルぞ。分かりやすすぎるぞー
大正天皇の崩御は1926年12月25日。
なので、大正15年の残り1週間が
昭和元年になる。
問題だらけの昭和大動乱の始まりは、
昭和3年の「満州某重大事件」。(1928)
もうネーミングからして問題感プンプンだが
半藤先生いわく「張作霖という中国の
大軍閥の親玉が乗った汽車を日本軍が爆破
して暗殺した」=張作霖爆殺事件
これが、関東軍の完全なる意図的謀略で
さらにその後、満州事変(1931)、
大軍閥の親玉が乗った汽車を日本軍が爆破
して暗殺した」=張作霖爆殺事件
これが、関東軍の完全なる意図的謀略で
さらにその後、満州事変(1931)、
満州国建設へと暴走する。
関東軍参謀は、大元帥たる天皇の命令
関東軍参謀は、大元帥たる天皇の命令
なくして戦争を始めた重罪人であり、
死刑になるはずなのに出世した。
昭和がダメになったのはこの瞬間だ・・と
半藤さんは怒ってる。
そもそも「満州」って、、σ(^_^;)?
中国北東部のこと。
のち内モンゴルを入れて「満蒙」って言う。
「満蒙の解放」って言葉も聞くけど、これは
日本の支配下に置く、ことなんだって。
もちろん清国の領土だけど、日露戦争の
勝利で遼東半島、南満州鉄道の経営、
そもそも「満州」って、、σ(^_^;)?
中国北東部のこと。
のち内モンゴルを入れて「満蒙」って言う。
「満蒙の解放」って言葉も聞くけど、これは
日本の支配下に置く、ことなんだって。
もちろん清国の領土だけど、日露戦争の
勝利で遼東半島、南満州鉄道の経営、
炭鉱採掘、森林伐採、そして軍隊の駐屯権を
日本が獲得したのが明治38年。(1905)
この軍隊が関東州の旅順・大連に司令部を
日本が獲得したのが明治38年。(1905)
この軍隊が関東州の旅順・大連に司令部を
置いたので「関東軍」と呼ばれ、日本は
軍の拡大を進める。 なぜなら満州は・・
●ロシアの南下を防ぐ防衛線
●日本本土を守る為の資源供給地
●増える人口の流出先
として必要不可欠な存在で、、日本は
満州経営に躍起となり、昭和史は常にこの
満州問題に絡んで起こっていくんだ。
全編印象的なのは、「昭和天皇独白録」
からの引用。天皇がただ奉り上げられる
だけの存在でないことがよくわかる。
信頼できない者、怪しげな軍部の動きなど、
ちゃんと把握されていて、呼びつけて
叱責したり、何時間も詰問したり。
時には禁を破って人事にも口を出した。
特に、対米英の戦争は絶対避けるように!と
時には禁を破って人事にも口を出した。
特に、対米英の戦争は絶対避けるように!と
いうことは、強く言っておられる。
どうして、天皇陛下の言いつけを
どうして、天皇陛下の言いつけを
守らなかったのだろうか。。
慶応元年(1865)に開国を国策として以降、
1905年の日露戦争勝利まで・・・明治の父祖が
慶応元年(1865)に開国を国策として以降、
1905年の日露戦争勝利まで・・・明治の父祖が
40年かけて作った国を、その後の40年で
滅ぼしてしまった。1945年敗戦・降伏。
日独伊三国同盟が結ばれてしまった時、
90才の元老にして幕末の士、戦前21人の
総理大臣を全て決めた、という西園寺公望は 「これで日本は滅びるだろう」と
嘆息したという。
こういう本、小中高校生にどしどし
読ませるべし。 (*`Д´)ノ!!!
東京大空襲後の深川を巡察する天皇。(右)
滅ぼしてしまった。1945年敗戦・降伏。
日独伊三国同盟が結ばれてしまった時、
90才の元老にして幕末の士、戦前21人の
総理大臣を全て決めた、という西園寺公望は 「これで日本は滅びるだろう」と
嘆息したという。
こういう本、小中高校生にどしどし
読ませるべし。 (*`Д´)ノ!!!
東京大空襲後の深川を巡察する天皇。(右)