滝めぐりというものは、滝の存在を知ることが第一歩。多くの場合、写真を見て自分の好みかを考える。写真の他に、所要時間、難度など書かれている。しかし、最近の私の場合は写真や情報がない滝の探索というスタンスが多い。ただ、やみくもに谷に入っても成功確率はかなり低い。
そこで、事前の情報収集が大事になってくる。先人の成果を土台に事を進めるということは、ビジネスや新技術の開発の分野では当然のことである。ただ、情報バカになると、先入観で斬新な発想ができない場合がある。
現在、滝の情報収集にはどんな方法があるかについて下記に列記する。
(1)インターネット
個人や行政のHP、ブログ、インスタ、YouTubeなど
地図(地理院地図、GoogleMapなど)
(2)印刷物
滝の本(日本滝名鑑4000など)、山と高原地図、大阪わらじの会の本、
郷土史、道路地図など
■昨年の滝めぐりの傾向
昨年は比較的難度の高い滝への新ルート開拓ということで、鈴鹿の百間滝、木梶三滝、落打滝上流の幻の滝、清五郎一の滝、城山女王滝などを報告した。今年は当サイトの記事を参考に、何名かが清五郎一の滝や女王滝に訪問された。
■今年の滝めぐりの傾向
2つの大きな出会いにより、「次はどの滝を行こうか?」という課題が大きく変化した。国立国会図書館デジタルコレクションと全国Q地図である。前者で郷土史を調査して滝を抽出し、後者の森林地図で位置情報を得たというケースが多かった。
七面滝雄滝やヒサヤノ滝などは両者の合わせ技だったし、後者だけの例は上谷の滝、栃谷の滝などがあった。文献のみであまり知られていなかった滝には、釜滝箱滝、止々の滝、白倉滝、轡の滝、王の滝、連子滝があり、名称不明滝に名前を対応させたものには入谷滝、白滝、天(あまん)滝があった。また、森林地図と大阪わらじの会の書籍からという例は、川上村の白谷や上北山村の株の谷があり、これらの滝は見ごたえがあった。