この鈴鹿の百間滝に行く目的は大滝の登攀、東多古知谷遡行であり、私のように写真や動画という方はほとんどいなかった。沢登り以外での到達が困難であるからだ。下流域を右岸から観察すると、小滝やゴルジュの連続であり、沢装備と熟練者の同行が必須と思われた。

 ただ、地形図や現地の状況を検討した結果、滝の落ち口を目指し、そこから百間滝の巻き道を利用すれば、滝前に立てるのではないかという結論を得た。見晴台上部のコンターがやや疎であることにも注目した。

 最初に見つけたポイントは深い谷を横切る必要があるため、その後の見通しが立たない。次のポイントは表道から右に行く道でロープが張ってある。ここを通過して真っ直ぐ斜面を巻くように進むと、何とか目的方向に行け、あとは比較的緩い斜面を下りていくと滝の落ち口に到達した。帰りのためにかなり細かく黄色テープを張ったので、山慣れした方ならトレースできると思う。沢登りの方が使う巻き道は簡単だろうと思ったが、下降の場合は意外に難しい。沢登りの報告に出てくる「小尾根」を下り、上流方向にトラバースして滝を目指すわけだが、踏み跡やテープをじっくり探さないと滑落の危険が増す。百間滝は滝前からは40mくらいに見えるが、堂々とした素晴らしい滝で滝前が広くて心地よい。

■百間滝

■百間滝へのルート(地理院地図に情報追加)

■上部の表道登山口

■ワイヤーあり

■岩場あり

■根の張った道

■見晴台よりこちらの方が好み

■見晴台(鎌ヶ岳はよく見えるが、百間滝はだめ)

■見晴台の先

■左:表道登山道、右:tanukiルート

■右岸から沢を見る

■落ち口

■落ち口の上流

■落ち口から左岸を進む

■小尾根(大きな岩が2個)

■ここから右にトラバース

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■以下、下流の状況

■表道駐車場

■表道登山口

■大堰堤

■小滝1

■小滝2

■沢の状態

■20m滝

■鳥居

■不動明王