年間ベストアルバム2023年(邦楽洋楽混合) | とかげ日記

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年間ベストアルバム編❣️

(昨日アップしたベストソング編はこちら💁👇
年間ベストソング2023年(邦楽9曲、洋楽1曲)

よーよー的年間ベストアルバムを25位からカウントダウンしていきます。と、その前に音楽関係の5分野の各種ベストを書いていきます。

★ベストリアレンジ・リイシューアルバム
サカナクション『月の現』


アレンジで全く違う雰囲気の曲になっている。水深の深さのような神秘的な奥行きと凄み。いわゆる音楽オタクの方は聴いた方が良い。リアレンジすることで歌の強靭な骨格があらわに。『正しい相対性理論』に次ぐリアレンジアルバムの傑作が爆誕した。

★ベストアイドル賞
新しい学校のリーダーズ


歌謡曲や電子音楽、ジャズなどの要素を大胆に取り入れ、音楽性が豊かなハイブリッドな音楽。そして、知性を感じる。振り付けをメンバー自身が行うなど表現に自律性を感じるのは「生ハムと焼うどん」以来だ。Kpopにはない、日本ならではの感性のアイドルだと思う。

★年間ベスト・ベストアルバム
神聖かまってちゃん「聖なる交差点」


ただのベストアルバムではないのです。以下の4点から、ファンにも入門者にもオススメなのです!
1.リマスターが素晴らしい!
2.豪華ゲストがボーカル!
3.完全版「知恵ちゃんの聖書」に涙
4.新曲「へっぽこ聖剣士 」が熱い!

詳しくは、レビュー記事へ💁‍♂️👇
神聖かまってちゃん『聖なる交差点(ベストアルバム)』を推す4つの理由

★年間ベスト音楽映画
ライブ映画『劇場版 優しいスピッツ』


大正11年に建築された国指定の重要文化財である北海道帯広の旧双葉幼稚園園舎を舞台に演奏している。この建築物は天井が八角形の建物で装飾も外観もとても素敵。素敵な舞台で素敵に鳴らされる素敵な音楽は、それだけで絵になるし、心が洗われる。

詳しくは、レビュー記事へ💁‍♂️👇
ライブ映画『劇場版 優しいスピッツ』感想【観るべき3つの理由/ネタバレなし】

★年間ベストライブ
【キクイマホ&あきもとラストライブ】うみのてワンマン@下北沢近道


うみのてのバンドの誕生の親ともいえるキクイさんと、うみのて第二期で素晴らしい演奏を披露していたあきもとさんのラストライブ! 迫真のリズム隊が素晴らしかった。来年2月29日の笹口さん10才生誕祭のライブでは、新しいうみのてが観れるかも? 要チェックやで!

詳しくは、レビュー記事へ💁‍♂️👇
【うみのてキクイマホ&あきもとラストライブ】うみのてワンマン@下北沢近道

それでは、25位からカウントダウン❣️
10位から1位は簡単なコメントを書きますが、25位から11位はアーティスト名&アルバム名だけ列挙していきます。それぞれの作品をクリックorタップすると、とかげ日記上のレビューに飛びます。

【25位】奇妙礼太郎『奇妙礼太郎』
【24位】cero『e o』
【23位】マカロニえんぴつ『大人の涙』
【22位】TESTSET『1STST』
【21位】グレイプバイン『Almost there』
【20位】The Lemon Twigs『Everything Harmony』
【19位】佐藤千亜妃『BUTTERFLY EFFECT』
【18位】Mr.Children『miss you』
【17位】ドレスコーズ『式日散花』
【16位】MOROHA『MOROHA V』
【15位】GEZAN & Million Wish Collective『あのち』
【14位】リーガルリリー『where? 』(EP)
【13位】King Gnu『THE GREATEST UNKNOWN』
【12位】羊文学『12 hugs (like butterflies)』
【11位 】The Rolling Stones『Hackney Diamonds』

惜しくも10曲の選外になった11位のローリング・ストーンズについては、ブログにレビューを載せてないので、簡易なレビューをここに書いておきます。

【11位 】The Rolling Stones『Hackney Diamonds』



心地よいラフさを精妙に極めるという彼らの作風はそのままに、老いを感じさせず、キレキレで鮮明な音楽が聴こえてくる。バンド名を冠した曲「Rolling Stone Blues」があるなど、最後の作品になるかもしれないという覚悟が透けて見える。

実はストーンズは、よーよーが今年、スピッツの次にアップルミュージックで聴いていたアーティストだったりする🍎
(笹口さん関連などは、CDで聴いているから、このランキングには入らない。)


それでは、いよいよ、10位から1位までカウントダウン❣️

【10位】リトルビッグプラネッツ(リトビ)『マルチバース(な)ユニバース』



NEW OLYMPIXを解消して立ち上げられた、笹口騒音とみおちゃん(ex.本棚のモヨコ)によるプロジェクトである「リトビ」。NEW OLYMPIXのオルタナティブなカッコ良さやシュールな作風がちゃんと受け継がれている。表現的にぶっ飛んだ曲が聴きたい方にオススメです!

👇詳細レビュー
【リトビ事変】リトルビッグプラネッツ『マルチバース(な)ユニバース』感想&レビュー

【9位】崎山蒼志『i 触れる SAD UFO』



「橙」や「嘘じゃない」といった、壮大なストリングスを取り入れて名曲を作ろうとして名曲になっているのがスゴい。ちょっとした小品のような曲でも、確かな世界観が描けていて惹き込まれるつくりになっている。2曲目の「In Your Eyes」の深遠な深淵には、どんな悲しみを経験したらこんな音が出せるんだと驚いてしまう。

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崎山蒼志『i 触れる SAD UFO』感想&レビュー【伝わる「何か大切なもの」の切実さ】

【8位】内田万里+クレイジーピッグ『OUR HOUR』&内田万里『PRAY PLAY』



↑この二つの作品の音源はYouTube上にアップされていないため、ふくろうず時代の代表曲を載せておきます。ごめんね!

年間ベストアルバムというか、EP(ミニアルバム)だけど…、この二作を合わせて8位に選出です。

すでに解散したが、僕が大好きだったふくろうずのフロントマンの内田万里さんの作品。バンド感あふれる『OUR HOUR』も、一人で作り上げたという『PRAY PLAY』も良かった。

『OUR HOUR』では、切々とした歌唱とバンドサウンドの「LIE LA LIE」をぜひ聴いてほしい。『PRAY PLAY』は個人的にレディオヘッド『Kid A』の創意工夫を彷彿とさせる良作。

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【二作とも良作】内田万里『OUR HOUR』『PRAY PLAY』感想&レビュー

【7位】Måneskin(マネスキン)『Rush!』



2023年のベスト洋楽アルバムです。曲が体現するキャラクター性が華やかで猥雑でよりどりみどり。このインパクトがすごい。どの曲も違く聴こえ、曲が判別できるのは、良い曲である証だろう。

彼らのことを形容して「ポップロックを高らかに鳴らす」と書いている文章があった。確かに、ポップなロックではあるのだが、個人的にポップロックというと爽やかなロックを想像する。彼らの音楽は、爽やかである以上にセクシーで野蛮だ。(「理想的なロック」という、優等生ロック的な定型にハマりすぎかもしれないが。)最近の洋楽は分からない、The 1975の良さが分からないという方にもオススメ。

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【6位】白黒ハロー『ホログラム』



nullと川辺歩による二人組ユニット「白黒ハロー」。メジャーではなくインディー(その中でもニッチ)の音楽性だからこそ伝わる切実さ。そして、このプライベート感だからこそ刺さる人には刺さる音楽。

白光の天国でじゃれるような淡い幸福感が美しい。でも、人生に絶望を抱えたことのある人にしか描けない音楽だと思うよ。LRのサウンドの振り分けが革新的だし、消え入りそうな歌声(だけど消えない)がリスナーのあなたに消えない傷をつけるだろう。

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【5位】アジカン『サーフ ブンガク カマクラ(完全版)』



楽器隊が原点回帰して繰り出す、サーフするようなパワーポップの爽快感もあるし(アルバム名の元ネタであるWeezer「Surf Wax America」のようだ)、ゴッチ印のソングライティングの精妙さと奥行きも光る一枚。2008年リリースのオリジナルバージョンよりも好きだ。江ノ電の各駅をめぐる旅情にグっとくる。

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アジカン『サーフ ブンガク カマクラ (完全版)』感想&レビュー【良作!荒波をサーフせよ】

【4位】くるり『感覚は道標』



(十分にキャッチーなのだけど)キャッチーさというよりは、曲の多彩さと滋味豊かさ(大人の貫禄)で魅せるタイプの音楽。アルバム毎に可能性の一つ一つを極める彼らの達成に思いを致します。

くるりの話題といえば、このアルバムの収録曲「世界はこのまま変わらない」の謎のPV。


クセあり変態サブカル体操ではないか…! ゲラゲラ笑ったよ。しかし、こういうおふざけができるところが彼らのチャーミングな魅力だし、このPVに特別なカッコ良さを見出すあたりが、クセあり天の邪鬼のよーよーのいいところ。

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くるり『感覚は道標』感想&レビュー【ふたたびのもっくん(喜)】

【3位】スピッツ『ひみつスタジオ』



ジャケットのとおりの明るい作風に胸がすく。これだよ、暗いことも多い世の中で僕らの希望になってくれるポップソングは。バズった「美しい鰭」だけではなく、リード曲の「大好物」や「紫の夜を越えて」の二曲もめちゃ好きな大好物。一つ文句を言うとするなら、「美しい鰭」のカップリング曲である「祈りはきっと」も今の時代に訴求する傑作なので、本作に収録してほしかった。

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スピッツ『ひみつスタジオ』感想&レビュー【令和で最強のポップ&ロックアルバム】

【2位】笹口騒音オーケストラ『笹口騒音オーケストラ『(Songs of)THE MAN WHO...』



笹口騒音のソングライティングはいつも冴えているが、笹オケではより普遍的にポップで優しい。そして、そのソングライティングを音にする楽器隊が本当に想像力(創造力)豊かで素晴らしい。

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笹口騒音オーケストラ『(Songs of)THE MAN WHO...』感想&レビュー

【1位】うみのて『4 Song Warning』(EP)



4曲入りのEPがベストアルバムのNo.1になることに違和感を覚える読者もいるかもしれないが、少しでも巷に広めたい思いでこのEPを1位にします。コンセプトアルバムという表現があるように、コンセプトEP(シングル)といえるまとまったメッセージを放つ4曲。ミスチル『四次元 Four Dimensions』のように、4曲のどの曲もそれぞれの個性があり、四曲まとめてで伝わる価値観がある。

このEPに収録されている曲は、他のアーティストのアルバム1枚の重みに1曲で匹敵すると個人的に思う。そして、このサウンドの重みがあるからこそ、痛烈なメッセージをともなった反戦ソングとして響くのだ。

👇詳細レビュー
うみのてEP『4 Song Warning』感想&レビュー【Feel & Think!】

とかげ日記が選んだ2023年のベストアルバム25枚🦎

【1位】うみのて『4 Song Warning』(EP)
【2位】笹口騒音オーケストラ『笹口騒音オーケストラ『(Songs of)THE MAN WHO...』
【3位】スピッツ『ひみつスタジオ』
【4位】くるり『感覚は道標』
【5位】アジカン『サーフ ブンガク カマクラ(完全版)』
【6位】白黒ハロー『ホログラム』
【7位】Måneskin(マネスキン)『Rush!』
【8位】内田万里+クレイジーピッグ『OUR HOUR』&内田万里『PRAY PLAY』
【9位】崎山蒼志『i 触れる SAD UFO』
【10位】リトルビッグプラネッツ『マルチバース(な)ユニバース』

【11位 】The Rolling Stones『Hackney Diamonds』
【12位】羊文学『12 hugs (like butterflies)』
【13位】King Gnu『THE GREATEST UNKNOWN』
【14位】リーガルリリー『where? 』(EP)
【15位】GEZAN & Million Wish Collective『あのち』
【16位】MOROHA『MOROHA V』
【17位】ドレスコーズ『式日散花』
【18位】Mr.Children『miss you』
【19位】佐藤千亜妃『BUTTERFLY EFFECT』
【20位】The Lemon Twigs『Everything Harmony』

【21位】グレイプバイン『Almost there』
【22位】TESTSET『1STST』
【23位】マカロニえんぴつ『大人の涙』
【24位】cero『e o』
【25位】奇妙礼太郎『奇妙礼太郎』


果てしない音楽の旅の一助になれば幸いです。
未読の方は、ベストソング編もどうぞ❣️👇
年間ベストソング2023年(邦楽9曲、洋楽1曲)