◆自分のことを許していますか？ー優しい人ほど他人を救えない事に罪悪感を持ち、幸福を制限してしまう

いつもご覧いただきありがとうございます。
スピリチュアルマリアージュスクールの斎藤芳乃です。

「運命の人と結婚する方法はシンデレラが教えてくれた」の第6章に、幸せになれない隠された原因というものを書かせていただきました。

それは、罪悪感であったり、未来への恐怖であったり…普段は見つける事の出来ない、かつ、これがあるせいでどんなに頑張っても幸せになれない原因について、書かせていただいたのですが、

こちらを読まれて、自分の不幸の原因に気づかれたM様より、とても深い体験談をいただきました。

ご本人にご承諾をいただきましたので、こちらでご紹介させていただきたいと思います。

＊＊＊M様からいただいた本のご感想＊＊＊

芳乃先生

『運命の人と結婚する方法はシンデレラが教えてくれた』出版おめでとうございます。Mと申します。

Amazonで先生の本を知り、私にとって必要なメッセージだと思ってピンときて購入いたしました。

読ませていただいて、まさにこれ！どんぴしゃ！という感じで、、

どんなに頑張っても幸せになれない原因は、罪悪感だったんですね。今まで自分が幸せになれない原因はこれだったのか、、、と脱力しています。

（個人的な内容のため中略）

（片思いの彼の名前）と、どんなに頑張ってもうまくいかない。

くっついたと思ったら、突然彼の身内に不幸があってひっこさなくてはならなくなったり、うまくいきそうになったとたん、（前の彼女の名前）さんが現れたり、親がいきなり反対してきたり、、、

どうしてこんなにうまくいかないの？！と泣き暮らしていました。

でも、先生の本で見て、私は昔、グループのリーダー格の子が、クラスメイトをとケンカして、その子の命令でクラスメイトの子を一週間ぐらい無視してしまったことがあって、その時に担任の先生にひどくしかられて、その時に『私は幸せになれない人間なんだ』と自分で決めてしまっていたことを思い出しました。

小学生の時ですが、思い出してみると、その時に、先生から、無視される人間は同じことが返ってくる、だからあなたは、将来絶対にいじめ無視されると言われ、そのことがとても恐ろしくて、その子には何度も謝り続けて、その子も許してくれたのですが、それからずっと自分をせめてきました。

その時、グループで中心になっている女の子が数人いて、私もその子からいじめられるのが怖かったので、だから従ってしまって無視していたのですが、頑張ってその子を守ってあげればよかったと後悔しました。あの時、本当は嫌だって言えてたら、、、その子は傷つかなかったかもと思うと、今でも本当に申し訳なかったと思います。

自分は許されないんだ、絶対にもういじめられて人から嫌われる人生なんだと、あれから24年間も自分を責め続けてきたことになります。

でも、本を読んで、先生のブログも拝見し、いじめてしまったその時の自分は怯えていて、怖くてその子に従うことしかできなくて、自分がいじめられないために必死だったことを思い出しました。それでも、自分の心を裏切っているから、だから幸せになってはいけない、と思っていたのですね。

出来るかどうか分からないけれど、先生がおっしゃってくださっているように、その子に謝りながら、それと一緒に、その時に怖くて一緒に無視してしまった、その子をかばうことができなかった自分のことを、時間をかけてこれから許してあげようと思います。

こんなに可愛い表紙の本なのに、こんなことまで教えていただき、本当にありがとうございました。

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M様、お辛い経験をお話してくださって、感謝しています。

そうなんですね、人は無意識的に、自分自身が幸せに制限をかけているために不幸な現実を自ら引き起こしてしまっているのですが、

M様がこの本を読んでくださって感じた「罪悪感」も、実は不幸の大きな原因です。

人は本来、さまざまな感受性を持ち、それを無意識に記憶するという性質を持っています。

そのため、どんなに些細なことであったとしても、「他の人の基準ではなく、あくまで自分自身がショックを受ける」「自分が罪悪感を感じてしまう」ことに対しては、とても深く深く記憶し続けてしまうんですね。

そして、表面上はそのことに対して忘れていったとしても、心の奥深くでは、ずっとそのことに対して重く自分を責めてしまうことがあるのです。

M様の場合は、「どうしても怖くてクラスメイトを無視してしまった、助けたいと思ったのにそれができなかった、誰かを助けられなかった自分に対する罪悪感と無力感」でした。

それがあることによって、無意識的に「私は幸せになったり、愛されていい人間ではないんだ」ということを、子供心に決めてしまったのです。

そのために、彼から愛されない、ずっとうまくいかないという状況を自ら創り出していたんですね。

「自分は人を傷つける悪い人間だから絶対に幸せになってはいけない、愛されてはいけない」という強い強い苦しみです。

こうした罪悪感の痛みによる不幸は、実は、共感能力が高く、気持ちが優しい人ほど、おちいりがちです。

たくさんのことに気づいてしまう繊細な感性を持っているため…だからこそ、他者を傷つけてしまった自分が許せない。

傷つくことがどんなことか、良く理解することができるから…相手が例え自分のことを許してくれたとしても、一度そういった態度をしてしまったことが許せない。

M様の場合も、すでに相手の方には謝り、和解されたとありますよね。

このことからも分かるように、本当はもう、自分を許してあげてもいいのですが…でも、そこでご自分のことを許せずにいらっしゃったんですね。

こういった場合で大切なことは、相手に痛みを与えてしまったことをきちんと謝罪すること、そして同時に、そういったことをしてしまった自分も許すことにあります。

人は生きている限り、自分が意図していないところでも人を傷つけてしまうことがあります。

その時、必要以上に自分自身が悪い、と思って自分だけを責めてしまうと、本当に罪人のような不幸な人生が襲いかかってきます。

「自分は悪い人間だから、幸せになってはいけない、不幸で当然なんだ」

という、無意識の「刷り込み」や「自分による洗脳」によって、不幸な現実を引き起こし続けてしまうのです。

特に子供の頃は、さまざまなことに対処する知恵もまだ持っていませんから、どうしても誰かを傷つけてしまった、ということは起きてしまうんですね。

これは決して消極的で諦めているという意味ではなく、

「どんなに優しくあろうと思いながら生きていたとしても、自分自身で充分に対処する力がない場合もある」

ということが実際にあるのです。

人は完璧ではないため、どんなに望んで頑張ったとしても、誰もかれも助けることはできない、ということはどうしても起きてしまうことなんですね。

私たちは大人になるにつれ、こうした経験をつみ、自分が出来ないことを知り、そして自分を省みて、改善できることは改善し、出来ることを探しながら成長していきます。

M様が後悔されているぶん、きっとM様は二度と人を無視したり、傷つけたりすることもなかったことでしょう。

そして、人を傷つけた後悔や、自分が出来なかったこと…これらを「出来る人間になっていこう」とする意欲が、優しさを生み、さらに他者に対して優しく在ることを伝えていける力になるのだと思います。

だからこそ、気づいたらその時点で相手に対して誠心誠意謝り、相手がそれを受け取ってくれたとしたら、もう自分のことも許してあげること…

これを繰り返すことが大事なんですね。

M様のように、怯えているからこそ正しいことが選択できなかったり、幼かったため、どう対処していいか分からないから怖くて従うしかなかった…

そういった自分の心が持つ弱さを理解し、認め、共感してあげることが大切なのです。

人は完璧ではありません。

その代わり人は、「謝る」ことや、「理解し共感すること」、「行動や言動を改善する」「未来においては違う選択をする」という意思を持つをすることができます。

あなたはもう充分苦しんできました。本当に苦しかったと思います。

だからもう、自分を許してあげてください。

だからもう、自分を責め続け、苦しむことをやめ、優しく生きることを選択する勇気を持ってください。

こうして他者を理解し、自分を理解し、より人を思いやれる人になっていく、それを伝えられた人が、さらに優しい思いを世界に広げていく…未来はそこに存在しています。

自分にも人にも同じように理解をしてあげ、優しくあってあげてほしいと心からお祈りしています。

M様、本当に誠実なご感想をお話していただきありがとうございました。

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