「カフェ・イン・水戸 R」@水戸芸術館
「カフェ・イン・水戸 R」@水戸芸術館8月1日~ 10月18日水戸芸術館開館25周年記念事業の1つとして「カフェ・イン・水戸 R」が始まった。2002年に始まった「カフェ・イン・水戸」は、アートを媒介として水戸の街に人々がカフェのように集い、交流するプロジェクト。 カフェ= " C・A・F・E " は、「すべての人にコミュニケーション可能な行動」という意味 "Communicable Action forEverybody" の頭文字をつなげたもの。 今回で5回目となる「カフェ・イン・水戸」のキーワードは「R」。復興(revive)、記憶(recollection)、再生可能エネルギー(renewable energy)など、この文字にはいろいろな意味が込められている。水戸芸術館内では、「R」というキーワードをもとに、アレグザンドラ・ダン、大塚千野、佐々木愛、志村信裕、日比野克彦、宮永愛子、目【め】、柳家花緑、山下麻衣+小林直人 9組の作家がさまざまな作品を展示している。柳家花緑、落語家ではあるが幼少から美術・音楽には優れた才能を発揮。小学校の通知表も展示され、音楽と図工は5だが、国語などは1.。ダンスパフォーマンスやピアノコンサートのDVD等も放映されている。現代的なマルチタレントだ。宮永愛子、ナフタリンでかたどった蝶のオブジェは時間と共に蒸発し、形を変える。蒸発したナフタリンは別な面に再結晶する。全てを自然に任せ、時間の経過を観察できる。志村信裕「玄窓湖中」岡野湖中 (1776-1831 )安永5年生まれの水戸藩士。文化文政期における異色の俳人松尾芭蕉の崇拝者で,豊島由誓らの協力をえて,文政10年芭蕉の最初の全集「俳諧一葉集」を刊行した、ことで知られるようだが、この様な俳人がいたのを初めて知った。「俳諧一葉集」の展示し、自作の 「鮭釣の小舟ならぶやむら紅葉」を栞として観覧者に配布。この句は秋の風物詩、那珂川の鮭漁を写したのだろう。山下麻衣+小林直人 富士山・岩手山など、実際の山の木彫作品。その際に写された写真の組み合わせ。山の稜線など、木目を十二分に生かして、直径15センチ程度の丸太に巧みに再現されている。目【め】、3人組のニットらしい。研究室、デザイン事務所、のような雑然とした空間。スクラップブック、ファイル、ミシン、マネキン、衣類、関連性のありそうでないものが天井まで。そこにいるのは誰なのか?迷路に迷い込んでしまった。日比野克彦(写真は水戸藝術館のFBから)ライブペインティングした作品。8月1日(土)、制作状況を公開していたので過程を観ていた。作品から推測するに一気呵成かと思っていたが、意外に慎重。熟考して、サラッと筆を入れ更に見比べる。囲碁か将棋の対局のようだった。 上記の館内出品作家の作品の他、【街なか出品作家】として 北澤潤、増田拓史、山本麻紀子、ダニエル・ビュレンヌの作品が市内の空き店舗などに展示されている。さらに、館外では、日比野克彦をプロジェクト・ディレクターに迎え 「Re MITO100(リミット100)」というプロジェクトを実施。水戸の限られた人びとだけが知る地元のさまざまな「文化」を鑑賞・体験できる100個のプログラムを水戸の人たちと共に作り出した。日程や場所、プログラムの内容など記載したガイドブックが配布されているので、それを参考に歩いてほしい。