「黄金のベンガル」バングラデシュへの旅 其の2
「黄金のベンガル」バングラデシュへの旅 其の22006年1月20日~27日。ガンジスデルタの悠久の大地。バングラデシュの田園地帯を走っていると、釈尊の時代とさして変わらないのではないか思える風景が続く。ヒマラヤ山脈をいただく国々を源流とするガンジス川を含めた河口付近のデルタ地帯は豊富な水を利用した田圃が延々と続く。モンスーン地帯なので雨季と乾季(12月から4-5月まで)がある。雨季は洪水による氾濫の被害もあるが、同時に土壌の更新がされる利点もある。乾季は灌漑用水により、3期(通年)の耕作が行われている。刈り取られたモミは道路やコンクリートの上で自然乾燥される。車が走る車道にもモミが干されていることが有ったのにはビックリ!日本のコメとは種類が異なるインディカ米、モミを何らかの加工(蒸す・加熱など)をして保存する場合もあるらしい。収穫と同時期に苗が植えられていた。乾季の灌漑用水や溜池では供給が間に合わず、深井戸による大量の地下水の汲み上げにより飲料用、生活用の井戸が出なくなった。しかも、砂層にヒ素を多量に含有した層が形成されていることによる被害が生じていることが、1970年代から問題となっていた。我々が訪問した2006年頃も問題は解決されていなかったが、現在はどのようになっているのだろうか。田んぼの隣の沼地や川で捕れた小魚を干す台も多く見かけた。たんぱく源として貴重なのだろう。その後は、はこの様な「天然の魚」が手に入らなくなった、とも。南の河口辺りの地域でエビの養殖池を多く見かけた。(写真に撮れなかったが)ガイドさんの説明では多くが日本向け、エエこんなところで!と驚く様な場所。帰国後、暫くの間は養殖エビを食べたいとは思わなかった。何れの國の農業・水産業の共通する問題だが、同一で大量の換金作物から昔ながらの多種の作物を時期に応じた栽培することが重要と分かっていながら出来ない現状、安価な商品に依存する日常生活、考えれば考えるほど道は遠い。