「黄金のベンガル」バングラデシュへの旅 其の1
2006年1月20日~27日。
カンタノゴル寺院前で参加者全員の記念撮影。
バングラデシュの90㌫はイスラム教徒だが「カンタノゴル寺院」はイスラム建築の影響を受けたヒンドゥー寺院。
内外装にイスラムとヒンドゥーの神話などを題材のテラコッタが多用されているのが壮観。
「ヒンドゥー」はインドやネパールで多数を占める民族宗教で、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの三大神が一体を成すとされる。
輪廻・解脱を信じ、河川崇拝、菜食主義、聖牛崇拝の宗教で神や祭祀は一部形を変えながらも、日本の仏教に影響を与えている。
バングラデシュの略図
今を去る16年前の1月下旬「パンカジ会」(蓮の花を意味する・仏跡を巡るグループで、その時点で約20年間続いていた)からのお誘いで、バングラデシュへ旅することになった。
「バングラデシュ」はベンガル語で「ベンガル人の国」を意味する。
元々はインドの一部で、インドが1947年にイギリスから独立するに当ってイスラム教徒とヒンドゥー教徒との対立が深まり、イスラム教徒地域を「パキスタン」として独立させることになり1955年に東パキスタンとなった。
パキスタン本土とは遠く離れており、統合は無理な話で1971年にパキスタンから独立した。
かつては「黄金のベンガル」と称された豊かな地域であったが、人口密度が高くインフラも未整備で、アジアの最貧国に属していたが、近年は労働力の豊富さ、アジア最低水準の労働コストの低廉さに注目した、多国籍製造業の進出が著しい。
今では、多数のバングラデシュ人が、農林水産・建築土木・インド料理店などに従事するために日本に在留しており、「バングラ」と略称する程の身近な国となった。しかし、16年前は馴染みがなく、日本から訪れる人は稀だった。
我々が休憩のために立ち止まると大人から子供まで、興味深々に集まってくる。
道路沿いの田園風景は、釈迦の時代から幾らも変わってはいないのでは、と思えるほどだった。
恐らく、僅かの年数で大幅に変化したであろうことは想像に難くない。
パハルプールの仏教寺院遺跡群
バングラデシュは8世紀後半から12世紀後半まで、東南アジア(特にインドネシア、ミャンマー、カンボジァ)西インド、ベンガルに影響を与えた仏教の一大中心地であった「大東西域記」の三蔵法師もパハルプールに立ち寄った。




