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 長かった9日間の旅。これが最後の号となります。疲れました? 僕も振り返っていてさすがに疲れてきました。しかし、登場人物のこの二人は、まだまだがんばっています。

 プーケットとバンコクへの、安くて快適?で少し冒険的な旅を求めている人は必見の情報いっぱい。

 最初は17名いたメンバーも現在は2名に。

 

 ① 0日目~台風直撃編~(17名)

 ② 1日目~17人分座席が取れないぞ編~

 ③ 2日目~すごいホテルだ!編~
 ④ 2-3日目~イグアナとハリセンボンを捕ったど!編~(14名)
 ⑤ 3-4日目~ピピ島渡航編~
 ⑥ 4-5日目~ピピ島はこの時期どうなの?編~
 ⑦ 5-6日目~タウンの夜編~
 ⑧ 6-7日目~タウン観光編~(7名)
 ⑨ 7日目~息子と二人旅 アユタヤ編~(2名)

 ⑩ 8-9日目~最終章~(この号)


バンコク再2日目(旅行8日目)
 9:00 さすがに今日は思い切り寝坊。この旅で一番よく寝た。

 このホテルは、一人1泊実質2000円なのだが、朝食バイキングは結構充実していた。立地といい、申し分ないHだ。


 10:00 ホテルを出発。観光最後となる今日は、僕も初めての「地獄寺」へ行く。
 30分で新南BT(バスターミナル)に到着。地獄寺へは、ここから普通の路線バス(45B)が出ている。バンコク市民にとってもマイナーなところなので、ロットゥなどない。
 唯一の交通手段の68番バスは、ロータリー横の中途半端な場所に肩身が狭そうに停車していた。買い物しながら発車まで50分ほど待った(1時間に1本?)

 11:20 ようやく出発。田舎に向かうクーラーもないおんぼろバスだ。
 実はこのバスを利用するにあたって、不安な点が一つあった。ネットの書き込みを見ると、このバスの帰りの時刻が皆まちまちなのだ。時刻表もない。田舎でポンと降ろされ、帰りは延々と待たされるなんてぞっとするし、一番悲惨なのは、間一髪間に合わず目の前でバスが行ってしまうことだ。
(それならタクシーで行った方が安心なのだが、それでは旅ではなく普通の旅行だ。公共交通機関を使ってこその“旅”なのだ。・・・って安さにこだわってるだけ?)
 だから乗車中に運転手さんといろいろ話をする中で、帰りの時間をしっかり聞いておいた。

 13:00 1時間40分かかって、バスは地獄寺前停留所(南門)に着いた。地獄寺は、国道に面しており、大きな門が僕らを待っていた。
● 地獄寺はワット・パイロンウアという名称で、アユタヤの西60kmほどのところにある寺院。天国エリアと地獄エリアがあり、向かって右手・天国エリアには無数の仏像が大小さまざまあり、左手・地獄エリアには地獄の様子を模した鬼とグロテスクな亡者が無数に並んでいる。「いなばの白兎」や「カチカチ山」など日本の昔話は容赦ないが、これも戒めや子供の躾のためであり、相通ずるところがあるね。
● 地獄寺は、タイ各地に点在するが、BTから70kmの「パイロンウア」はその中でも大きい方に属する。バンコク近郊には他に、南東100km地点にバンセンのWatセーンスックと、アユタヤを通り過ぎた北120km地点にWatムアンというのがある。

 縦1km横1kmはある広い敷地にまずたじろぐ。昼食をとっていないのでなおさらだ。
 僕らは、天国エリアから入った。何百体もの大小さまざまな仏像や僧侶の像がいろいろな場所に鎮座している。駐車場にすら、奈良の大仏級の仏像があり、一番立派なのはさらに10mも大きい。

 いったいいくつあるのか、最初から数えるのをあきらめるほどの数だ。とにかく驚くほど広く、驚くほど多いのだ。この寺院は地獄エリアが有名ではあるが、それに勝るとも劣らぬほどの圧倒される天国エリアであった。

 やっと一番奥の北門についた。こちらがメインの入り口らしく、付近の境内ではたくさんの露店が準備を始めていた。夜にはきっと地元住民が集まるのであろうが、残念ながら食事系の店はまだ開店していない。ここでジュースを飲んで空腹を満たし、いよいよ地獄エリアに突入した。

 一歩エリアに入ると、亡者の波が押し寄せてきた。舌を切り取られる者、目が飛び出してる者、首を切り取られている者、内臓を引き出されている者、針地獄を登りながら鬼にくし刺しにされている者、頭が動物になってしまっている者、かまでゆでられながら這い上がろうとしている者・・・何百体もの亡者や鬼の像は、聞いてはいたが、とにかくグロテスク。つくりは稚拙だが、その数の多さと世界観に圧倒される。

 14:20 僕はもう一度見て回りたいほどだったが、中学生の息子連れなのでほどほどにし、とりあえず道沿いの店で昼食をとろうと国道に出た。行きの68番バス運転手さんが「16時に復路で通るよ」と言ってたのでそれに乗るつもりだったが、道に出たとたん偶然バスが来たので、食事をとらずすぐ乗りこんでしまった。

 16:00 BTに着き、そこのフードコートで遅すぎる昼食。30分後、ヤワラート(中国人街)へ行くため路線バスに乗った途端、すごい土砂降り。タイではこの時期よくあること。1時間もしないうちにあがるはず。

 ・・・と思いきや、ちっともあがらず、ヤワラートについても、しとしと雨が降り続いていた。金曜の夜なので、雨ではあったが人出は多かった。

 雨の中、40分歩き回り、息子の土産を買い、18:30に中国料理の老舗フアセンホンに入った。昼がいい加減だったので、今夜はここで、フカヒレをはじめとして、飲茶、牛入り空心菜、カシオナッツ入り野菜炒め、そしてカオパットなどを食した。二人で800Bほどだった。
● ヤワラートでは他に飲茶40種の「カントンハウス」や、フカヒレ300Bの「ラオリーシャークフィン(海外天)」が有名。大勢の場合、シーロムの「シャンガリラ・レストラン」の北京ダック800Bもよい。他にも「シャブシ」や「HOT POT」のタイスキビュッフェ400Bもおすすめ。
● 有名なヤワラートのナコンカセム(泥棒市場)は2016年に閉鎖とのこと。スワム・ルム屋台街も、Soi38屋台街も、アヌサワリー(戦勝記念塔)のロットゥ乗り場や屋台街も、今やすべて無くなった。残念。


 20:20 ホテルに戻った。息子は土産も買ってもらってこれで満足だということなので、僕は一人、昨夜15分しか行かなかったカオサン通りへ赴いた。雨はあがっていた。
 さすが金曜夜、カオサンは今までで一番の混みようだった。少し長めの90分マッサーを頼み、その後カオサンを散策、とも思ったがさすがにきつく、23時にはホテルに戻った。
● カオサンでのマッサーは、30分単位で頼め、150B/250B/350B~という感じ。ピピ島ではタイマッサー+フットマッサー300Bというのもあった。

旅行9日目=帰国日
 いよいよ、帰国する日が来た。息子との二人旅も充実してたので、その前のみんなとの旅行の続きに思えず、それがずっと前のことのように感じる。

 充実バイキングを食し、9時にチェックアウト。ホテルの前からエアポートバスに乗る。

 バスを待っていると、木の上にリスを見つけた。大都会の中のリスは、タイの古き良き時代を象徴するようで、なんかほっとする光景。

 9:25 バス乗車。ここが始発なのでもちろんすいていた。50分ほどでドンムアン空港に着き、荷物を預け、例のフードコートで最後の屋台料理を食し、帰国の途についた。
     ◆    ◆    ◆    ◆    ◆

 長い旅行記に付き合ってくださった読者の皆さん、本当にありがとうございました。冒頭にも書きましたが、僕でも書いていて疲れる長くて濃いこの旅行、よくぞ最後まで付き合ってくれました。読んでくださった皆さんには特典として、タイ旅行のいろいろな情報を無料提供いたしますので、コメント欄で聞きたいことを何でもご質問ください。旅行記には書いていないもっとオタクな情報がまだまだいっぱいありますので。
 では、皆さんも楽しい旅行を! タイのすばらしさをもっともっと見つけましょうね。

<追記>
 息子とこの後、実はまだまだ旅の続きが。関空にはこの日の日本時間22時に着いたが、行きに預けた自家用車は奥さんが帰国の際に乗って帰ってしまっているので、僕らは高速バスで帰ることになっていた。でも、この時間からのバスはなく、この日は大阪で1泊しなくてはならない。そこで僕らが選んだのは、電車で梅田へ移動し「ネットカフェ」泊。息子は途中で眠ったが、僕は朝までマンガを読み続けたのだった。翌朝、大阪駅から無事に高速バスに乗り帰路についた。最後までハードな旅だったが、楽しかったなあ!

 

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