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 34歳で同僚の先生と行った、マレーシア/シンガポール/タイ旅行。

 フルタイムツアー(全食事・観光付き)で、各地のホテルもなかなかリッチであった。ただ、やっぱりこういうツアー旅行は、思い出が“薄く”、冒険とはいいがたいものだった。だからここでの紹介はかいつまんで。


 まずは、マレーシアへ渡った。

 初めて訪れたこともあり、見るものが新鮮でかつ物価も安く、とても楽しかった。タイの田舎を思い出した。人は気安く、ポッキーがロッキーと名前を変えて20円で売られていたのが印象的だった。

 ここからマレー鉄道に乗り、マレーシアを縦断し、シンガポールへ向かったが、座席は木だったため、長時間で腰が痛くなった。国境を超えるときは、電車をいったん降り、パスポートをもってチェックを受けた後、もう一度乗車するという、映画で見るような国境入りを経験した。

 シンガポールは、残念ながら全然おもしろくなかった。「文化の違い」を知るのが海外旅行の大きな楽しみの僕にとって、日本にいるのと変わらない錯覚を受けた。

 ホテルも一流とはいえなかった。ところが何の手違いか、ホテルの予約した部屋がいっぱいで、僕ら二人はなんと、“スイートルーム”に通されたのだ。続き部屋が三室もあり、リビングも見たこともないほどオシャレで超豪華であった。僕はリビングでくつろぎながら、その日やわらかで大きなベッドで見るはずの夢の期待に胸をふくらませていたところ、旅行の疲れからついウトウト。・・・結局、スイートルームのソファの上で一夜を明かしてしまったのであった‥‥。

 シンガポールの観光スポットと言ったら、マーライオン? しかし、次に行くバンコクのことしか考えてなかった僕は、ツアコンの方が「時間がないのでマーライオンは少ししか見られません」と言ったので、「別に行かなくてもいいよ」って言ってしまい、結局行くことすらしなかった。

 そして飛行機でバンコク入り。ここは言うまでもなく、僕の第二の故郷。ここでは自由行動をさせてもらい、早朝から夜中まで歩き回った。120cm高の木彫りの像をはじめとして、おみやげもいっぱい買った。ここでしか味わえない果物も手当たり次第に食べた。そしてやはり下痢になった‥‥。

 帰りは空港で少しもめた。僕の荷物が赤外線チェックにひっかかったのだ。僕は内緒で持っていた果物の女王といわれるマンゴスチンが見つかったのかと思ってドキッとしたが、吹奏楽やクラスの生徒へのおみやげである百個のキーホルダーが問題となったのであった。

 「アンニー コーングティラルック サムラップナックリアン カップ。 

 ポムペンクルー イープンナ カップ。」(これは生徒たち用のお土産です。僕は日本の教師です。)
とタイ語で説明し、無事通してもらえた。

 

‥‥‥しかし、帰国後、財布からいつのまにか7万円の現金がすられていたのに気づいたのであった‥‥。

(ツアーバス内に置きっぱなしにしていたからか…)