「わじまの水塩」の目薬とうがいで花粉症にも抜群 by ムラキテルミさん
石原結實先生の保養所1泊体験については、2月16日のブログ に書きましたが、その紹介者はムラキテルミさん。
ムラキテルミさんは、肝臓ガンで余命3ヶ月を宣告されたときに、石原結實先生の保養所に入り、石原メソッドを実践して、薬をいっさいやめ、肝臓ガンが消えてしまったという方。
それでも、最初は不安があったわけです。2週間の保養所生活の中で、ムラキさんがこの方法でやっていこうと決心したのは、実際にそこで過ごした方の変化を目のあたりにしたからだそうです。
お風呂に入ったときに、手の平の大きさのような班点のような腫瘍が身体中に盛り上がっている皮膚の方がいらっしゃったそうです。
1日1日が過ぎていくと、その大きな腫瘍がどんどん消えていったそうなんです。薄くなるというわけでなく、こつ然と無くなっていったそうです。
退所の際には、手の甲に少し残るぐらいだったそうです。
石原先生に、そのことについて、すごいですね、と話したところ、石原先生から
「腫瘍はタンパク質なので、代謝さえすれば消えていきます。ムラキさん、あなたは、同じ現象が、身体の内部で起きているんですよ」
と言われたそうです。
身体の中も外も、細胞でできていることは同じ。
そう実感したムラキさんは、食べておいしく、身体にやさしい「わじまの水塩」を知ったら、すぐに化粧水に使って、肌の色が白くなったと 驚かれたわけですが、なんと「わじまの海塩」を目薬としても使っているそうなんです。
先日、ムラキさんから次のようなメールが来ました。
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わじまの水塩目薬、スゴいですよ。
私、老眼とカスミ目でしたのに、昼間、老眼鏡なしで新聞が読めるのです。
眼球はほとんどが水分ですものね。
水塩には還元力があるのではないかしら?
この話をしたら、緑内障の知人も「目薬にする!」と言っていました。
原液で眼と鼻に点して、喉のうがいをしています。花粉症にも抜群です。
花粉症は、私だけでなく、母も弟も絶賛しています。
ナチュラル・メディスン!
水虫の人、いないでしょうか?効く気がします。
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人体実験していただいています。ありがたいですね。
塩を作った後にできる天然ニガリを使って、鼻うがいをして蓄膿症が治ったという話や、水虫に効いたという話や、ニガリを薄めて洗眼薬がわりに使うという話は、インターネット上でもいろいろ書かれていますので、にがりと同様に、マグネシウム分の多い「わじまの水塩」を使っても、同様なのだと思います。
「わじまの水塩」に多く含まれているマグネシウムには、くしゃみや鼻水のもとであるヒスタミンの放出を押さえるという働きがあります。
原液のまま目薬は、私もやってみましたが、やっぱりシミますので、皆さんにオススメはしませんが・・・。薄めて使う分には問題ないと思います。
薄めて眼の洗眼や、鼻うがいや喉うがいにお使いになれば、花粉症対策になりますね。
天然サプリメント、ナチュラル・メディスン・・・、飲んだり食べたりできるものですから、安心ですね。
代謝の異常は塩化ナトリウムの塩が引き起こしているのではないか
ここ10日以上、ずっと石原結實先生の著書の紹介をしてきました。
心身の不調や病気は、代謝の異常から来ている、つまり、冷えと食べ過ぎが原因ということで、それを解決するのが石原メソッドです。
その石原理論について「塩」に関するものを中心に、いくつか紹介してきましたが、結局のところ、やっぱり問題は精製塩にあるんじゃないか?というのが私の考えです。
代謝とは、簡単に言えば、食べるもの、食べたものを消化・分解し、吸収した後に排出すること。
図式すれば、以下のようになります。
身体の外(食べ物+調理):
ミネラル⇒植物酵素(自己消化酵素)⇒消化分解
身体の中:
ミネラル⇒消化酵素・代謝酵素⇒分解・排出
食べ物を分解する食物酵素や消化酵素、そして体内の新陳代謝のために働く代謝酵素は、ミネラルのうちでも、「マグネシウム」がないと働かないわけです。
特に、タンパク質の分解には、ミネラルのうちでも、マグネシウムが重要です。
マグネシウムを多く含む食材は、青のりや海藻や豆や玄米や牡蠣など。現代の一般的な食生活では、もはや毎日摂ることが難しいものです。
そして、消化のときには、心身をリラックスさせる副交感神経が働く必要があるわけですが、その副交感神経を活性化するのもマグネシウムやカルシウム。
ナトリウムは、興奮させる交感神経を働かせてしまうのです。
そして、化学調味料も医薬品も、胃腸での消化や肝臓での解毒に負担がかかるもの。
塩なんて摂っていないつもりでも、味噌、醤油、パン、うどんに塩は入っているし、インスタントラーメン、レトルト食品、スナック菓子、お惣菜など、塩が入っていないようなものはほとんどないわけで・・・。
日本では1972年から2002年までの30年間、その塩が塩化ナトリウムだけの塩になり、それが日本人の代謝の異常を引き起こしてきた、と言っても過言ではないように思います。
精製塩、化学調味料、医薬品・・・、広告費で成り立っているテレビや新聞や雑誌ではけっして批判されないものたち・・・こんな巨大なものを敵に回して(?)、革命を起こそうと戦う私は、アマゾネスか、はたまた、ドンキホーテのようだなと自分で思います(笑)。
でも、チュニジアやエジプトで、インターネットで市民から革命が起きているのを、リアルタイムで目のあたりにして、この革命も不可能ではないかな、と思う今日このごろです。がんばります。
塩風呂のやり方
ずっと、石原結實先生の「体温を上げるとあなたは必ずやせる」の著書の内容をご紹介していました。
今日でひとまず最後です。体温を上げてやせる7大アイテムのうちの入浴。塩風呂のやり方のご紹介です。
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●塩風呂のやり方
1つかみ(約80グラム)から1袋(500グラム)の自然塩を湯ぶねに入れ、よくかきまぜて入浴します。
体が芯からポカポカし、汗がしたたり落ちます。
湯ぶねから出たら、シャワーで塩を洗い流します。これを何度かくり返すと、より効果的。
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やり方というほど大げさなものではなく、1つかみ入れればいいということですね。
「わじまの海塩」をお風呂に入れています、というお客様、もちろん、いらっしゃいます。
でも、いっぺんに80g~500gも入れるのはさすがに「わじまの海塩」では高価になりすぎて、もったいないです。
家に塩、余っていませんか?
お友達からもらった旅行のお土産など、使わないまま置いてあったり、使ってみたけど、ちょっと塩辛かったり、苦かったり、硫黄の匂いがしたりして、使わないままになっている塩。
そういう塩を、塩風呂に思い切り使ってください!
でも、塩風呂は、タラソテレピー(海洋療法)ですから、岩塩ではなく、海水塩をお使いくださいね。
さらに、リラックスするために、海塩と無農薬ハーブを入れたバスソルトを使ってみませんか?
「無農薬ドライハーブ・バスソルト手作りキット」、販売しています。(お塩は1回分を20g にしています)

石原結實先生の「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」
石原結實先生の断食道場 では、1日3杯のニンジン・リンゴジュースを飲むようになっていました。
このジュースには、レモンや海水塩や梅干しが添えられていて、お好みの味にすることができました。
石原先生の著書には、必ず「ショウガ紅茶」とともに、必ず紹介されているのが「ニンジンリンゴジュース」です。
ニンジンとリンゴを合わせたジュースは、体を温めるだけでなく、人体に必要なビタミン・ミネラルのほぼすべてを含んでいるそうです。
また、βカロチンやペクチンなどの機能性成分も豊富な天然の栄養ドリンク、ということです。
石原結實先生と奥様・石原エレーナさんの著書『女性は体を「乾燥」させてはいけない』の中には、「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」が紹介されていたので、今日はこちらを紹介します。
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体内のよどみがひどく、体の乾燥が進んでいる人は「ニンジン・リンゴジュース」を飲むと、冷えや胃のムカムカ感を感じることがあるので、「自然塩」を少し加えて、「ニンジン・リンゴ・塩ジュース」として、飲むとよい。
塩は体温を上昇させ栄養素の吸収を助けるほか、余分な水分とくっついて排泄促進へと導く。
・用意するもの
ニンジン2本
リンゴ1個
自然塩
・作り方
①ニンジンとリンゴをよく洗う
②皮ごとジューサーに
③塩を適量入れ、噛むようにゆっくり飲む
ポイント:
・ミキサーではなくジューサーで
ミキサーだと繊維質が多く残って飲みにくい。繊維質はお通じをよくする作用があるが、ビタミンやミネラルの吸収率を低下させるので、繊維質を取り除けるジューサーのほうがよいだろう。
・ニンジンとリンゴは皮ごと使う
ニンジンとリンゴの皮の中に含まれるファイトケミカルには、抗酸化作用がある。また、美容と健康に欠かせないビタミンC、整腸作用のあるペクチンなども含まれているので、しっかりと洗って皮ごとジューサーにかけたい。
・ニンジンとリンゴは「生きているもの」を使う
新鮮な食べ物は元気でパワーに満ち、みずみずしさも申し分ない。
・市販品でも代用できるが、なるべくなら「手作り」で
「ジューサーを置くスペースがない」「忙しくて買い物に行ったり、朝、ジュースの準備ができない」ということなら、生のニンジンとリンゴにこだわらず、市販のニンジンジュースとりんごジュースを混ぜて代用してもよいだろう。
しかし、できればなるべく自分で作ってみることだ。手作りならフレッシュな栄養成分が得られるし、何よりも「手間暇かける気持ち」が副交感神経を働かせ、細胞のうるおいにつながる。
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自分で、ジューサーで作るのは大変かもしれませんが、なるべく、ニンジンやリンゴもこだわったジュースを摂りたいものですね。
ジュースには、溶けやすい「わじまの水塩」も便利ですよ。甘みが増します。
体温を上げてやせる7大アイテム
「体温を上げるとあなたは必ずやせる」(マキノ出版、平成22年1月)より、昨日は、体温を上げてやせる2大アイテムを補助する7大ポイントのうちから、
という項目をご紹介しました。
今日は残りの6大ポイントをご紹介します。
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●1食抜きでちょうどいい(腹12分目―四分目=八分目)
そもそも「1日3食をとらなければ体に悪い」というのは間違いです。現代人は1食抜くぐらいでちょうどいいのです。
完全に抜くのも寂しいので、しょうが紅茶などの飲み物だけをとるのがベストです。
抜く食事は、朝昼晩どれでもかまいませんが、最も健康とダイエットによいのが、朝食を抜いてショウガ紅茶などにすることです。
もともと、朝はタンパク質や脂肪をとらず、胃腸を休めて、排泄を促す時間帯です。
●ニンジンリンゴジュース
ニンジンとリンゴをジューサーにかけて作るジュースです。(こちらについては、次回に作り方を紹介します。)
●腹巻きのすすめ
お腹をあたためる手段として、たいへん手軽で効果的なのが「腹巻き」をすることです。腹巻きを体温アップに役立てるコツは、とにかく1年中、1日中、つけっぱなしにしておくことです。
●シャワーでなく入浴を
入浴は、必ず湯船につかってじっくり温まりましょう。
「3分湯ぶねにつかり、3分湯ぶねの外で過ごす(体などを洗う)」を3回繰り返す入浴法です。
この方法で、一度におよそ300キロカロリーのエネルギーが消費されるのっで、まったく同じ生活をしながらでも、約3週間で1キロ近い減量が望めます(脂肪1グラム=9キロカロリー)
このほか、湯ふねの中に、自然塩を入れる塩風呂や、ショウガを入れるショウガ風呂も、保温効果を高めるよい方法です。
●「硬い」「黒い」「赤い」食品をよく噛んで
漢方的に見ると、体を温める陽性食品は、「硬いもの」や「黒いもの」「赤いもの物」などです。
したがって、どうせとるなら、うどんよりそば、白パンより黒パン、白米より玄米、大豆より黒豆、白ゴマより黒ゴマ、葉菜より根菜、バナナやパイナップルよりリンゴやブドウ、白ワインより赤ワイン、ビールより黒ビール、白砂糖より黒砂糖がおすすめです。
●「心の熱」を持つ
「心の熱」とは「情熱」「前向きな気持ち」「明るい気持ち」や接している人が明るくなるような思いやりなど、色で現すと赤やオレンジ色や黄色になるような心象風景です。
そういった心を豊かに持つ人は、体温も高いのです。プラスの感情は、自律神経のうち、心身をリラックスさせる副交感神経の働きを高めて血流をよくし、体を温めるからです。
逆に「悲しみ」「恨み」「つらみ」「嫉妬」「失望」など、色にすると青白いような感情を常に抱いている人は、どうしても体温が低くなりがちです。
こういったマイナスの感情は、自律神経のうちの交感神経を緊張させ、血管を収縮させて体温を下げるからです。
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ご紹介した「体温を上げてやせる7大ポイント」は全部でなくても、できるものを1つでも2つでも取り入れると効果が高まるそうですよ。
適度な塩分で体温アップ by「体温を上がるとあなたは必ずやせる」
「体温を上げるとあなたは必ずやせる」(マキノ出版、平成22年1月)より、昨日は、体温を上げてやせる2大アイテム をご紹介しました。
今日はさらに、その効果を高める7大ポイントの中から、「適度な塩分で体温アップ」について、引用してご紹介します。
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塩分には体を温める作用があります。むやみに制限するのは低体温を助長することになるので、適度にとるようにしましょう。
精製塩にも体をあたためる作用はありますが、ミネラルの豊富な自然塩の方がより望ましいでしょう。
摂取量の目安は、とくに決まっていません。その人その人に適切な塩分量があり、その日の発汗量などによっても、必要量は違ってきます。
一番よいのは、自分の本能を信じて、おいしいと思う分量をとることです。
この場合も、さきほど述べた「出してから入れる」の原則で、ショウガ紅茶やもも上げツイストなどで発汗や排尿を促したあとにとるようにすれば、塩分が体内でしっかり利用・排泄されて、より効果的です。
ただし、血圧の高い人は、一般に塩分制限をされているので、「本能に従って」といわれても、果たして自分はそうしてよいのか、とまどうかもしれません。このヒントになるのが、「塩分感受性」の問題です。
アメリカのF・C・パーター博士らは、塩分摂取を増やして血圧が上がる人と、上がらない人がいることを突き止めました。博士らは、前者を「塩分感受性の強い人(全体の40%)」、後者を「塩分感受性のない人(約60%)」と位置づけました。
つまり、少なくとも後者の「塩分感受性のない人」は、血圧のことを気にせず塩分をとってよいことになります。
漢方でいうと、白黒で冷えのない人は前者に相当し、塩分をとりすぎると血圧の上昇を招くおそれがあります。
一方、色白で冷え性の人は、ほぼ後者に相当し、体を温めるために適度な塩分をとることがすすめられます。
よくしたもので、一般に前者は、あまり濃い塩分を欲しがらない傾向があります。けっきょくは、本能で自分に必要なものを見分けているのです。
ただし、前者であっても、多量の発汗や下痢などで体から塩分が抜けると、本能として塩分をとりたくなります。
そのようなときには、適度にとっても差し支えないものです。
いずれにしても、冷えがある人は後者の可能性が高いので、むしろ適度な塩分をとることが健康法であり、ダイエット法になることが多いのです。
適度な塩分をとることを、体を温める他にも、ダイエットに役立ちます。
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本能にしたがって摂るというのは、言い得ていると思います。汗をかいたあとには、塩をとって、甘く感じて、体がほっとするようなときもあれば、しょっぱく感じるときもあります。
心配な方は、塩を摂るなら、低温結晶で、塩素とナトリウムを排出しやすい「わじまの海塩」を。
体温を上げてやせる2大アイテム
「塩分の控えすぎ」などが原因で、日本人は50年前より平均して1℃体温が下がっているそうです。低体温が原因で起きる病気やむくみ・肥満などについて、ご紹介してきました。
今日は、「体温を上げるとあなたは必ずやせる」(マキノ出版、平成22年1月)より、体温をあげてやせる2大アイテムをご紹介します。
●しょうが紅茶
紅茶にすりおろしたショウガを入れるだけで作れる簡単ドリンクです。
<ショウガ紅茶の作り方と飲み方>
①親指大のショウガ1片の皮をむいてすりおろす。きれいに洗って、皮ごとすりおろしても可。
②紅茶を入れる。ティーバッグを使っていれても、ティーポットを使っても茶葉でいれてもよい。
③紅茶に①のショウガのしぼり汁を小さじ1~2杯入れる。ショウガの繊維を気にせず飲める人は、しぼらずにすりおろしをそのまま加えてもかまわない。
④好みで黒砂糖かハチミツを入れて、よくかきまぜれば出来上がり。
昔から民間療法にも多用されてきたショウガは、もともと、漢方薬になくてはならない生薬の一つで、漢方薬の7割以上には、「生姜(しょうきょう)」と呼ばれる生のショウガの粉末、あるいは「乾姜(かんきょう)」と呼ばれる乾燥させたショウガが配合されているそうです。
ショウガの作用のうち、代表的なのが、体を温め、発汗・排尿を促す作用です。
また、漢方的に見ると、緑茶には体を冷やすという唯一の難点があるのですが、その難点をなくしたのが紅茶なのだそうです。
●もも上げツイスト
簡単なのに、足、腹筋、背筋、腕や胸の筋肉など、ほぼ全身の筋肉を使う運動が「もも上げツイスト」です。
<もも上げツイツトのやり方>
①足を肩幅に開いて立つ
②左足のひざを曲げ、右上方にできるだけ高く上げると同時に、上体を左にひねりながら両腕を左下方に力を込めて振りおろす。目線は手の先に。
③②の状態を2秒間キープする。
④①の姿勢に戻り、左右を替えて同時に行なう
⑤左右往復を1回として10回行なう。
行なう時間帯はいつでもかまわないけれど、もっとも理想的なのは、入浴前に行なうことだそうですよ。
次回は、この2大アイテムを補助する、体温を上げてやせる7大ポイントをご紹介しますね。(次回は、お塩の話が出てきます)
あなたは低体温で太っている?!by「体温を上げるとあなたは必ずやせる」
「体温を上げるとあなたは必ずやせる」(マキノ出版、平成22年1月)より、前回は、低体温が原因で起こる病気 について説明しました。
今日は、低体温とメタボ・肥満の関係について、引用して説明します。
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「低体温で太っている」といわれても、ピンとこない人も多いでしょう。
ではこういう言い方はどうでしょうか。
「代謝が衰えて太っている」
「代謝」とは、簡単にいうと、体内でいろいろな物質が変化したり、入れ替わったりする営み全般を指します。
たとえば、体の中に、エネルギーや体の材料をつくっている工場があるとすると、その仕入れ、稼働、流通、廃棄物処理まで全部が含まれます。
「代謝が衰える」とは、それらがうまく流れずにどこかで滞ったり、全体の稼働が不活発になったりした状態です。
結果として、材料や在庫がだぶついてたまったのが「肥満」だとイメージしてください。
体が冷えていると、この「工場」のラインはうまく流れません。具体的には、体温が1℃下がると、代謝は約12%落ちます。
これは、私が学生時代に勉強した衛生学の教科書に書いてありました。
つまり、同じものを食べても、体温が1℃下がれば、体内での処理能力は約12%低下します。
その分、水や脂肪がたまり、太りやすくやせにくい体になるのです。
「低体温」=「代謝の衰え」であり、それが「肥満」に密接に結びついているわけです。
いま中高年を脅かす「メタボリックシンドローム」は、腹部臓器の間やまわりにつく内臓脂肪がふえるので、「内臓脂肪症候群」と訳されています。
しかし、「メタボリック」は「代謝の」という意味なので、正しくは「代謝症候群」です。
さらに、上のことを踏まえれば、その実態は、まさに「低体温症候群」ともいえるのです。
現代人の多くは、低体温によって、どちらかというと代謝の衰える「粘液水腫寄り」の状態になっているといえるでしょう。
その結果、自分ではダイエットをしているつもりでも、むくみや肥満が解消できず、だるさや疲労感が続いている人が多いのです。
先に、「体温が1℃下がると、代謝は約12℃下がる」と述べましたが、逆に「体温が1℃上がるだけで、代謝は約12℃アップ」するのです。
そうなれば、代謝という名の体内工場は、どんどん活発に動いて、材料や在庫、廃棄物もスムーズに処理されていきます。
すると、むくみや肥満と無縁なスッキリした体になり、低体温によるさまざまな症状も改善されるのです。
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代謝の衰えが、肥満に結びつくというのは、わかっていることですね。体温を上げることで代謝を上げることができれば、いいですよね。
次回は、体温を上げてやせる2大アイテムについて、ご紹介しますね。
低体温が引き起こす病気
石原結實先生の理論は、簡単に書くと、
「食べ過ぎ」+「冷え(体温が低下している)」⇒「ほとんどの病気」
だから
「食べない」+「体温を上げる」⇒「ほとんどの病気が治る」
というものです。
「体温を上げるとあなたは必ずやせる」(マキノ出版、平成22年1月)より、前回は、日本人の体温が低下した原因 について紹介しました。今日は、体温体温の低下が原因で引き起こされる病気について、引用して、説明します。
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低体温から代謝が衰え、血液中の余分な脂肪や糖分、そのほかの代謝産物がじゅうぶんに燃焼・排泄できないと、脂質異常症(高コレストロール血症、高中性脂肪血症)や高血糖(糖尿病)、高尿酸血症状(痛風)などを招きます
血管の収縮から、高血圧も招きやすくなります。
また、体の余分な水分(水毒)と冷えとの悪循環があると、体の各部の痛みを起こしやすくなります。
冷えと水毒は、互いを悪化させるうえ、どちらも痛みを起こすので、体内に「冷」「水」「痛」の三角関係が生じるのです。
こうなると、腰痛、ひざ痛、股関節痛などの関節痛、慢性関節リウマチ、神経痛、慢性頭痛などの痛みが起こります。
したがって、これらの痛みは、徹底的に体を温めて体温を上げると、しだいに軽減していきます。
前述のとおり、水毒からは、アトピー性皮膚炎などのアレルギー、耳鳴り、めまい、頻脈、不整脈なども起こります。
冷えて、血行が悪くなると、肩こりや手足のしびれなどが起こってきます。また、川の流れが滞るとゴミがたまるのと同じで、血行不良があると血液が汚れてきます。
これを、漢方では「瘀血(おけつ)」といいますが、これは「汚血」にも通じます。
そこからは、動脈硬化、各種の発疹、炎症(発疹も炎症も老廃物を取り除こうとする現象)、生理痛、生理不順、婦人科系の病気などが起こります。
低体温は免疫にも大きく関係します。平熱から、体温が1℃下がると、免疫力(体内に病原体が侵入しても発病を抑える力)は30%以上下がることがわかっています。
つまり、低体温が進むほど、カゼやヘルペス(帯状疱疹)といった感染症、ガンなどにかかる危険性が大きくなるのです。
実際に、35℃以下の環境で、ガン細胞は最も増殖しやすく、39.3℃で死滅することがわかっており、それを利用したガンの温熱療法も開発されています。
なお、体温が逆に平熱から1℃上がると、免疫細胞の活性が5~6倍になるという米国の研究結果があります。
これは、平熱から一時的に体温が上がったときの研究結果ですが、1日1回でも2回でも、そういった状態をつくることで、免疫力がぐんと高まるわけです。
さて、水を冷やすと氷になり、食べ物を冷凍庫に入れると硬くなるように、冷えるとすべてのものは硬くなるという法則があります。
それは体の中でも同じで、低体温が続くと「かたまり」ができやすくなります。
この意味でも、体が冷えるとガンができる危険性が増すのですが、ほかに、脳梗塞や心筋梗塞の元になる血栓や、子宮筋腫なども起こりやすくなります。
さらに、体温は精神状態とも深く関係しています。
心と体は表裏一体なので、冷えて、体の代謝が落ちると、精神の活動レベルも当然落ちてきます。
1日のうち、体温が最も低くなるのは、午前3時から5時ですが、この時間帯は、うつや不眠の人がいちばん目を覚ましやすく、自殺が多い「魔のとき」でもあります。
これは体温が下がることで、精神状態が悪化するからです。
うつ病の人が、明け方から午前中にかけて調子が悪く、午後になると多少よくなるのも、午後3時から5時に、体温が最も高くなるからです。
体をあたためて、体温の底上げをしてやれば、うつやその他のこころの病気を改善に向かわせるのに、大いに役立ちます。もちろん、自殺を防ぐ一助にもなります。
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たかが体温ですが、西洋医学ではほとんど見逃されていることだそうです。体を温めること、大切ですね。
次回は、低体温とメタボ・肥満の関係について説明しますよ。
日本人の体温が下がった理由
日本人の体温は、この50年でおおむね1℃下がったと見られているそうです。
石原結實先生の「体温を上げるとあなたは必ずやせる」(マキノ出版、平成22年1月)では、日本人の体温が下がった理由として、9点があげられています。
昨日は
をご紹介しました。
今日は、残りの8点について、簡単に説明していきます。
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●運動不足
体の中で、最も熱を産生している器官が「筋肉(骨格筋)」です。人間の体温の平均40%以上は、筋肉で作られています。筋肉での熱産生は、安静時でも20%で、労働・運動時は80%近くになることもあります。
また、その筋肉の約70%は下半身にあります。ですから、体の筋肉、とくに下半身の筋肉を使う運動や労働が少ないほど、筋肉が衰え、産熱量がへり、低体温に陥りやすくなるわけです。
●水分のとりすぎ
水分もとりすぎると有害になります。このことを、漢方では2000年も前から「水毒」という言葉で表しています。水毒とは、体に余分な古い水分がたまった状態をいいます。
体に余分な水分があれば、体は冷えます。ダイエットになるから、健康にいいからと多量にとっている水分が、かえって現代人の低体温の一因になっているのです。
体をあたためると、体の余分な水分の排出が促されます。
●食べ過ぎ
体熱を産生する最も大きな器官は筋肉です。多くの食物をとると、それを消化するために、血液が胃腸に集まり、最大の産熱器官である筋肉への血流量が少なくなります。その結果、体温が低下するのです。
肥満やメタボリックシンドロームは、食べすぎによる摂取エネルギーの過剰より、「食べ過ぎによる低体温→代謝の低下→肥満・内臓脂肪蓄積」というプロセスの方がむしろ大きく関係しています。
●体を冷やす食品のとりすぎ
漢方では、「体を温める食品」を「酸性食品」、「体を冷やす食品」を「陰性食品」と呼び、2000年前から厳然と区別しています。
「青、白、緑の食品」や「南方系のもの」「夏にとれたもの」「ふわっとした軟らかいもの」などは体を冷やし、「赤、黒、橙色のもの」や「北方系のもの」「冬にとれたもの」「硬く引き締まったもの」などは体を温めます。
●ストレス
さまざまな活動をする日中は、ストレスに対抗できるよう、血管を収縮させて血圧を上げ、緊張状態をつくる交感神経が優位(働きが優勢)になります。夜間は、血管を拡張させて血圧を下げ、心身をリラックスさせる副交感神経が優位になります。
多くの現代人は、ストレス過多の生活を長く続けています。すると、交感神経が優位になりすぎ、血管が収縮した時間帯が長く続くので、全身の血流が悪くなります。その結果として、低体温を招いているのです。
●化学物質のとりすぎ
私たちの身のまわりにあるほとんどの化学物質―化学薬品や食品添加物などには、体を冷やす作用があります。
薬品のなかにも、甲状腺ホルモン剤やビタミンE剤など、ごく少数は体を温めるものがありますが、それらは例外的で、ほとんどは体を冷やします。なかでも、解熱鎮痛剤、ステロイド剤、抗ガン剤は体を冷やす作用が強い薬です。
これらの化学物質は、もともと人体内や自然界に存在しない、あるいは薬剤ほど多量に存在しないものなので、とると体にとってのストレスになり、交感神経が緊張して、血管が収縮し、血流が悪くなります。
そのため、結果的に体を冷やすことになるのです。
●シャワーですませる入浴習慣
入浴の目的や意義は、汚れを落とすことだけではありません。湯にゆっくりつかって、体温を高め、血流や代謝を促すところに、心身にもたらす大きな効果があるのです。
体が芯から温まる入浴と、温まらないシャワーとの違いが、1日、1週間、1ヶ月、1年、10年と積み重なると、体温の基本レベル、ひいては健康に雲泥の差が出ます。
●夏の冷房
高温多湿の日本の夏を過ごす私たちの体は、夏には基礎代謝を下げて体熱産生を抑制し、体表の血管を拡張して熱を発散するようにできています。これは、冷房機器のない時代には、必要で大切な機能でした。
いまは、自宅もオフィスも、電車やバス、タクシーでも、デパートや映画館でも、冷房がいやというほど利いています。この環境の下で、いまも体を冷やす陰性食品や冷たいものをとり続けているのですから、低体温になるのも当然です。
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いかがでしたか?ご自分に当てはまりそうなことありましたか?
次回は、低体温が引き起こす体の不調について、説明しますね。