あなたは低体温で太っている?!by「体温を上げるとあなたは必ずやせる」
「体温を上げるとあなたは必ずやせる」(マキノ出版、平成22年1月)より、前回は、低体温が原因で起こる病気 について説明しました。
今日は、低体温とメタボ・肥満の関係について、引用して説明します。
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「低体温で太っている」といわれても、ピンとこない人も多いでしょう。
ではこういう言い方はどうでしょうか。
「代謝が衰えて太っている」
「代謝」とは、簡単にいうと、体内でいろいろな物質が変化したり、入れ替わったりする営み全般を指します。
たとえば、体の中に、エネルギーや体の材料をつくっている工場があるとすると、その仕入れ、稼働、流通、廃棄物処理まで全部が含まれます。
「代謝が衰える」とは、それらがうまく流れずにどこかで滞ったり、全体の稼働が不活発になったりした状態です。
結果として、材料や在庫がだぶついてたまったのが「肥満」だとイメージしてください。
体が冷えていると、この「工場」のラインはうまく流れません。具体的には、体温が1℃下がると、代謝は約12%落ちます。
これは、私が学生時代に勉強した衛生学の教科書に書いてありました。
つまり、同じものを食べても、体温が1℃下がれば、体内での処理能力は約12%低下します。
その分、水や脂肪がたまり、太りやすくやせにくい体になるのです。
「低体温」=「代謝の衰え」であり、それが「肥満」に密接に結びついているわけです。
いま中高年を脅かす「メタボリックシンドローム」は、腹部臓器の間やまわりにつく内臓脂肪がふえるので、「内臓脂肪症候群」と訳されています。
しかし、「メタボリック」は「代謝の」という意味なので、正しくは「代謝症候群」です。
さらに、上のことを踏まえれば、その実態は、まさに「低体温症候群」ともいえるのです。
現代人の多くは、低体温によって、どちらかというと代謝の衰える「粘液水腫寄り」の状態になっているといえるでしょう。
その結果、自分ではダイエットをしているつもりでも、むくみや肥満が解消できず、だるさや疲労感が続いている人が多いのです。
先に、「体温が1℃下がると、代謝は約12℃下がる」と述べましたが、逆に「体温が1℃上がるだけで、代謝は約12℃アップ」するのです。
そうなれば、代謝という名の体内工場は、どんどん活発に動いて、材料や在庫、廃棄物もスムーズに処理されていきます。
すると、むくみや肥満と無縁なスッキリした体になり、低体温によるさまざまな症状も改善されるのです。
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代謝の衰えが、肥満に結びつくというのは、わかっていることですね。体温を上げることで代謝を上げることができれば、いいですよね。
次回は、体温を上げてやせる2大アイテムについて、ご紹介しますね。