アマプラで鑑賞
※画像はお借りしました
2005年の作品とのこと。
主役は、誰かと言われれば…という感じだが
ポスターの並びと役的に
シン・ハギュンさんとチョン・ジェヨンさんでしょうか。
ふたりとも、若くて、あ、カッコいいんだ…と
わかりました。
シン・ハギュンさんは南の脱走兵
チョン・ジェヨンさんは、北の軍のリーダーで、劣勢の中、二人の部下と命からがら…
二組の兵士たちが、たどり着いたところが「トンマッコル」という小さな村。太白山脈の奥地にあるのだそう。
この村の人達は、朝鮮半島で戦争が起きてることなど、まったく知らずに自給自足の穏やかな平和な日々を送っている。トンマッコルとは、子どものように純粋な村…という意味なのだそう。
兵士たちに銃をむけられても、驚きが少なく
敵対する南北の兵士たちの諍いにも、動じることなく、「腹は減ってないか」と、惜しみなくもてなそうとする村人たちに、リズムを狂わされる兵士たちだが、徐々に、心を溶かして行く様子が、心地よい。
実はここには、南北の朝鮮兵の他にもう一人、連合軍のアメリカ兵、スミス大尉も、空から降ってきていた
乗っていた戦闘機の墜落で…。スミス大尉も、この南北兵士たちのように、この村の人達との交流で、仲間のようになっていた。
そこへ、スミス大尉を探す連合軍の作戦が実行に移され、最後に連絡が途絶えたトンマッコルを含む地域一帯を攻撃することに。
村人たちに情を感じている兵士たちは、スミス大尉が隠していた武器を取り、村から離れた雪原で、たった５人で本隊のように見せかけて攻撃してくる敵を討つ計画を立て、トンマッコルを守る決意をする。
この、クライマックスの５人の戦いのシーンは、哀しく切なく胸が潰れそうになる。
村を守れた喜びで、うっすらと笑みを浮かべ、目を合わせるシン・ハギュンさんとチョン・ジェヨンさんのシーンは、込み上げてきた。
最初のいがみあいで、不発弾だと思っていた手榴弾をシン・ハギュンさんが投げて、食料倉庫を吹き飛ばした時、コーンがポップコーンになって降ってくるシーン↑。子どもも大人も、子どものように弾ける笑顔で暮らすトンマッコルの人たち。
戦争はやらないで。殺し合っていいことなどこの世にはない。死んでいい命などこの世にはない。トンマッコルの穏やかな心地よい村での場面が、クライマックスシーンで、戦争の酷さを思わせた。ほんとうに、もう、戦争はやめてほしい。今も戦地で暮らす人々に、トンマッコルを返してほしい。