本感想25「ゆび」 | それいけ ツナガー!!

本感想25「ゆび」

ツナガー・おにぎりです。
通勤中はもっぱら読書...
活字離れもあり、折角良い本が読まれずに終わるのは寂しい。

そこで本の感想
読んだ上でデザイナー・おにぎり(←本業です)が
表紙デザイン考えてみました。
1冊でも手に取って読んでもらえたら
皆さんとつながりが持てるような気がします。
(注意:懐具合もありまして本は全て文庫本です、あしからず...)

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それいけ ツナガー!!

vol.25

ゆ び〈柴田よしき 著〉
祥伝社文庫


「ゆび」を読んだ感想です。

飛び降り自殺志願者がエレベーターに乗ったその時。
デパートの非常ベルを見つめる女性のその前に。
浮気された女性が彼の愛車に消化器をかけようとしたその時。
人差し指が突然現れる。
各々がためらう中、指は背中をおしてくる。
エレベーターではR(屋上)ボタンを押し
非常ベルを押し、消化器のコックを引く。

上村亮介は、リストラにされ職安通い。
ある日横断歩道でボタンを押すに出会う。
また上村の後輩である新聞記者・旭も
デパートでの騒動での存在を知る。

自分たちの前に何度も現れるの謎を追う上村と旭。
学習することを覚えたかのように
次第に指による事件が多発し
ついには航空機事故へとエスカレートしていく...。

おにぎりの本紹介で初めてのホラー作品です。
短時間の中、横断歩道のボタンを押す程度のが人を襲うようになり
やがて大量殺人へと豹変していきます。
各章・各シーンに時間経過が記され
ドキドキ感の要素の一つにもなっています。
しかもは1本ではなく、複数いたんですね!...怖い。
また1本でこんなにも様々なことが起きてしまうのも怖い要素です。

さて上村と旭は違った視点で退治に乗り出す訳ですが
エンディングに近づくにつれ、
現実離れし過ぎ、少し怖さを忘れてしまいました。
本当でありそうな怖い話と、そうでない怖い話。
どちらを好まれるかでこの本の評価は変わります。
ゆびはもちろん後者の小説ですね。

追記
航空機が都庁へ衝突するシーンがあります。
2001年の同時多発テロが浮かびましたが
初版は、1999年と少し前の小説でした。。。

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では読み終わったうえで
おにぎりが感じたイメージで
「ゆび」の表紙をデザインしてみました!

それいけ ツナガー!!






























いかがですか?
ビジュアルは、ストレートにを表現してみました。
突然「すーっと」現れて、「すーっと」消えて行く...。
背景や処理、題名からと、たっぷりホラー的な怖さを盛り込みました。
もちろんのモデルはおにぎりです ( ̄∀ ̄)


1冊目〈LAST/石田衣良 著〉
2冊目〈スパイラル・エイジ/新津きよみ 著〉
3冊目〈ジウⅠ・ジウⅡ・ジウⅢ/誉田哲也 著〉
4冊目〈無制限/渡辺容子 著〉
5冊目〈金のゆりかご/北川歩実 著〉
6冊目〈ブレイクスルー・トライアル/井園 旬 著〉
7冊目〈凍える牙/乃南アサ 著〉
8冊目〈逃亡作法/東山彰良 著〉
9冊目〈笑う警官/佐々木譲 著〉  
10冊目〈バージョンアップ/小泉すみれ 著〉
11冊目〈殺し屋シュウ/野沢尚 著〉
12冊目〈告白/湊かなえ 著〉
13冊目〈ジャンプ/佐藤正午 著〉  
14冊目〈転落/永嶋恵美 著〉
15冊目〈君に舞い降りる白/関口尚 著〉
16冊目〈サマータイム /佐藤多佳子 著〉
17冊目〈ビンゴ/西村健 著〉
18冊目〈ランドリー/森淳一 著〉
19冊目〈チョコレートゲーム/岡嶋二人 著〉
20冊名〈誘拐症候群/貫井徳郎 著〉
21冊目〈ストロベリーナイト/誉田哲也 著〉
22冊目〈ルアーに恋した日/喜多嶋隆 著〉
23冊目〈青空の卵/坂木司 著〉
24冊目 〈プラナリア/山本文緒 著〉