松濤美術館で「クェイ兄弟―ファントム・ミュージアム」を観てきました。副題には「双子がつくる魔術的ヴィジョン」とあります。
スティーブン・クエイとティモシー・クエイの一卵性双生児として1947年にアメリカ・ペンシルベニア州に生まれた兄弟は、1965年にフィラデルフィア芸術大学に進み、最初イラストレーションを専攻、そして在学中の1967年に大学で開催された「ポーランドのポスター芸術」展に衝撃を受けます。
「ストリート・オブ・クロコダイル」(1986年)など、不思議で幻想的、陰鬱、でもどこか軽やかなユーモアも感じられる人形アニメーションで数々の傑作を生み出しているクエイ兄弟。
いや~、正直言って、クエイ兄弟のことや、その創り出す作品世界については、まったく知りませんでした。確かに、彼らが作った模型などをみますと、一種異様な「衒奇」のようなものが感じられます。彼らの創りだすアニメーションも観ましたが、観たからと言って、さっぱりわからない、というのが正直のところです。従って、気の利いたことは、書こうにも書けません。チラシにある画像などを、以下に載せておきます。
「クエイ兄弟―ファントム・ミュージアム」
『ストリート・オブ・クロコダイル』(1986年)など、不思議で幻想的、陰鬱、でもどこか軽やかなユーモアも感じられる人形アニメーションで数々の傑作を生み出しているクエイ兄弟。
スティーブン・クエイとティモシー・クエイの一卵性双生児として1947年にアメリカ・ペンシルベニア州に生まれた兄弟は、1965年にフィラデルフィア芸術大学に進み、最初イラストレーションを専攻、そして在学中の1967年に大学で開催された「ポーランドのポスター芸術」展に衝撃を受けます。
この後、1969年に英国に渡り、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに進学。カフカの文学やヤナーチェクの音楽、ヤン・シュヴァンクマイエルの映像作品など、東欧文化の色濃い影響を受けつつ、短編アニメ映画制作などにその才能を開花させていきます。現在、クエイ兄弟はロンドンを拠点に、アニメ、映画制作、CM、舞台美術など幅広い分野で活躍し、日本でもカルト的な人気を誇っています。本展は、クエイ兄弟の初期のイラストレーションから、アニメーション制作の舞台装置の精緻なデコール、これまで日本で紹介される機会の少なかった映像作品や舞台美術の仕事、影響を受けたポーランドのポスター作品など、その独自の美の世界の全体像にせまるアジア初の本格的な回顧展です。
発行所:求龍堂
発売日:2016年7月28日
アートアニメーション、映画、CM映像、舞台美術など、幅広いジャンルで独自の美を創り上げてきた双子・クエイ兄弟が発信するミステリアスな美の世界は、本拠地であるロンドンを始めとした欧米や日本でカルト的人気と影響力を誇っています。本書は、世界のクリエイターを魅了し続ける創作の源泉を含め、知られざるクリエイティブの全貌が明らかになる、日本初の公式データブック! アジア初の個展の公式書籍兼図録です。籾山昌夫(神奈川県立近代美術館)柴田勢津子(株式会社イデッフ)による編集。
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