松濤美術館で「ミネアポリス美術館浮世絵コレクション展」を観る! | とんとん・にっき

松濤美術館で「ミネアポリス美術館浮世絵コレクション展」を観る!



正式にはなんという浮世絵展なんだろう?松濤美術館のHPには「Great Ukiyoe Masters/春信、歌麿、北斎、広重 ミネアポリス美術館秘蔵コレクションより」と、なが~いタイトルが掲げてあります。松濤美術館は小さいながらもキラリと光る白井成一の傑作です。建物に一歩足を踏み入れると、渋谷の町中にあるとは思えないほどの別世界です。前回来たのは「大辻清司展」、その前は「梅原龍三郎展」だったかな?渋谷区立の美術館、なにしろ入場料が300円なので、ちょくちょく見に来ています。さて、今回の「ミネアポリス美術館浮世絵コレクション展」、内容は下記の通りですが、僕はまったく事前の情報も持たずに行ってきましたが、いやはや大当たりでした。





アメリカ中西部唯一の総合美術館であるミネアポリス美術館は、日本美術部門でも全米屈指のコレクションを誇ります。クオリティの高さで知られるリチャード・ゲールコレクションを中核とする浮世絵は3000点を数えますが、この展覧会では、作品の質とコンディションの観点から約250点を厳選しました。初公開となる作品も多く含まれるなど、これまで公開されることが少なかったため、その保存状態は極めて良好で、目の肥えた浮世絵ファンも驚かれることでしょう。鳥居清信、鈴木春信、勝川春章、喜田川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、安藤広重などビックネームの名作を中心に、浮世絵の初期から晩期までを網羅して、その歴史をたどります。(松濤美術館HPより)



作品の数は約250点、前期と後期の入れ替えはあるのでその半分としても約125点ほどの作品が一堂に観られます。いただいた作品リストを見てみると、ざっと数えただけでも春信37点、春章8点、清長7点、歌麿16点、写楽6点、豊国8点、国芳6点、なんと北斎が57点、広重が59点もあります。その半分を観たとしても凄い数が揃っています。しかも「保存状態は極めて良好」、「目の肥えた浮世絵ファンも」そうでない人もオドロキです。皆さん、照度を落として展示してある壁にへばりついて、一点一点撫でるように観ていました。日本の浮世絵美術館でも、なかなかこれほどの数は展示することはありません。シリーズものとして、北斎の「富獄三十六景」は6点もありました。広重の「東海道五十三次之内」は5点、「名所江戸百景」は4点、「木曾街道六十九次之内」という作品もありました。



目黒区立松濤美術館


過去の関連記事:
「大辻清司の写真 出会いとコラボレーション」展を観る!
白井晟一の「渋谷区立松涛美術館」を体感する!