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先日，あるお母さんと話をしました．
中学生の息子さんが不登校で，フリースクールへ転校をしたいと言うので
体験授業に行ってきたそうです．
ただ，親から見ても，フリースクールの先生から見ても
子供はまだ心が元気になっていない状態．
お母さん，先生にこう言われたそうです．
まだ早いかと思います．
今の状態で入学したとして，もし通えなくなってしまったら
本人はショックが大きくて，元気になるまでに，さらに時間がかかってしまうのではないでしょうか？
だったら，もう少し心が元気になるのを待った方がいいかと思います．
それからでも遅くないですよ．
不登校になった子が学校に戻るとき
再び行けなくなる恐怖は，少なからず持っているようです．
そう考えると，もし本当に行けなくなったら，その子がショックを受けるのは想像できますね．
だから，本当に心が元気になるまで待った方がいいと，僕も思っています．
子供の心が元気になるまで待つのは大切ですが
お母さんの心が元気になることも大切です．
不登校って，子供もそうだけど，親もショックですよね．
子供が，その心の傷を癒すのに時間がかかるのと同じで
僕ら親だって時間がかかるものです．
だから．お母さんが「私が早く元気にならなきゃ」って焦らないして下さいね．
時間をかけていいから，自分のペースで心の元気を取り戻していきましょう．
ホントに元気ならいいのだけど
気を遣われたりしたくない，かわいそうと思われたくないからと言って
「いや，私は元気ですから」と，エセポジはやめましょう．
実は，そういうお母さん多いです
心に傷があるのにないふりしても，本当はあるのだから．
あるのに隠す，あるのに隠すを繰り返したら
最後は隠しきれないくらい，傷が大きくなってるだけです．
さらに，エセポジはやればやるほど，自分の感情を無視することになるから
心の器が育ちません．つまり，心の安全領域が育ちません．
だから，いつまでも，自分に対しても子供に対しても，「大丈夫」と思えない状態が続いてしまうのですね．
エセポジじゃなく，本当にあなたの心が元気を取り戻し始めたら
子供の心も元気になり始めますから．
焦らない，急がない，心はやっくり育てればいいんです．
そして，心を育てていくために，じっくりと感情を味わうことをしていきましょう．
感情って，ずっとその感情で居続けることは無いんですよ．
その感情と一緒にいながら，じっくり感じ切ってあげれば
ゆっくりと上向きになれるから．
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