【過去記事より】不登校の経緯② | 家族に笑顔が戻る最短距離~『不登校のち笑顔』

家族に笑顔が戻る最短距離~『不登校のち笑顔』

不登校のお子さんが動き出すために必要なことは,「子供に選択させて,結果を経験させてあげる」こと.
親御さんが意識と行動を変えるだけで,お子さんはどんどん変わり,現実がガラッと変わります.

親子揃って【小さな一歩を重ねたら】,必ず家族に笑顔が戻ります.


過去記事を再アップしています。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


こんなところで

立ち止まっていたら

サッカー選手なんかなれない

 




この言葉の後、息子は明らかに変わっていきました。

 

そんな日もあるさ   ←2017 5/15

 



気持ちが不安定になり、今まで高かったサッカーへのモチベーションも一週間前とは別人のようになってしまいました。

 


自主練、朝練、やらなくなりました。サッカー以外の事でもすぐに私とぶつかるようになりました。

 


反抗期に入ったのかなぁとも思いました。

 


でも、やはり全ての物事に対して積極性を失いつつあり、


5月終わりあたりからスイミングも行ったり行かなかったりとなり,


そしてとうとうスクールも行ったり行かなかったりになりました.

 



授業参観の時も去年までの積極性が消えて、上の空な感じでした。



妻が担任の先生と話したそうですが,やはり先生も様子がおかしいと言ってました.

 

元気無し ← 2017 6/2

 



もうそこでシグナルを出しているんだよね.


本当は助けて欲しかったんでしょ? 

「パパ,もうオレ無理だよ」って言いたかったんだよね.


このころだっけ? 


君はパパに



こんなオレじゃダメなのか?



って訴えたのは.


どうしてそのときに気付いてあげられなかったんだろうね.



君の心がもうボロボロになっていることに.



いや,正確に言えば,気付かないふりをしていたのかなぁ.




パパはママから聞いてるんだよ.



君が「スクールの選抜予備クラスを辞めたい」って言ってたの.



でもパパがそれを認めなかったんだよね.


パパはさぁ,


君なら乗り越えられる,


乗り越えて欲しいって


パパの欲を押し付けてしまったんだ.



「途中で投げ出すなんて許さん」ってね.

 




私生活もどんどん乱れていきました.



特に,ゲーム,Youtube については初めに決めたルールを平然と無視するようになり,


朝4時に早起きしてやっていることもたびたびありました.




宿題もやったと嘘をつき夜10時くらいまで好きなことをやって,夜中もしくは明け方にやり始めることが多くなりました.

 

お前さぁ ← 2017 6/20




勿論睡眠不足になるし,


本来起きなきゃいけない時間頃になると二度寝を始めたり.私も毎日怒りモードでした.

 


だからと言って悪い日ばかりじゃありません.息子が自分から私に「サッカーの練習しよう」と言ってくることもありました.

 


でも,やはり選抜予備クラスは辞めたいようで,5月の終わりから通ってませんでした.




学校からなかなか帰ってこなくなり,


帰ってきてもソファーにうずくまり、身体を固くして絶対に行きたくないという意思表示.



今にして思えば,これはいわゆる『行き渋り』.

 



学校には辛うじて行っていたけれど,


スクールの方は無理だったんですよね.




妻は息子に「辞めたいってパパに言えば?」と言っていたようですが,


息子は「絶対パパに怒られるから言えない」と答えていたようです.

 



そうだね.


きっとパパは君が「辞めたい」と言っても認めなかったと思う.


「お前が選抜クラスに行きたいって言ったんだろ? サッカー選手になりたいんだろ?」


って言ったと思う.



今のパパなら「いいよ」って言える.


100パーセントそう言い切れるよ.


でも,あの時は言えなかったと思う.



だって,君のサッカーがパパの生き甲斐だったんだよ.



パパがそれを取り上げられてしまうことを我慢できなかったんだよ.



だから,君のことをさらに苦しめてしまったんだよね.

 





そして,とうとうその日が訪れました.




 

朝息子は熱があったので学校を休みました.



確かに熱があったんです.




でも,休むことが決まると元気になった息子を見て

 


もう一度熱計ってみなよ (# ゚Д゚)




熱下がってたんです.さっきは熱があったのに….



 

そのときは思いもしませんでした.


正直知りませんでした.



こんな形の不登校のシグナルがあることなんて.

 



ふざけてんじゃねえよ

お前また今日スクール行きたくないから

仮病使ってんだろ!


絶対許さん


 

学校に行け!





そう言って,息子の布団を引きはがし,息子を引きずり回しました.すると…






 

もういやだ!

全部いやだ!







そう叫んで,母親のところに泣きながら逃げ込んでいきました.

 

これが不登校の始まりでした.

 

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このやりとり,思い出すたびに涙が出てきます.息子のことを壊してしまったと.



 

どうして,もっと息子と向かい合わなかったのか,どうして息子よりも私自身の気持ちに執着してしまったのか.



 

今現在は息子は毎日笑顔一杯です.


学校に行けてないだけです.



でも,息子のあの時の顔,泣き声,叫び,すべて頭の中,耳の中に残っています.

 


この先,一生忘れることはないです.