「気遣う」は,自分がそうしたいからやる行動,つまり意識はプラス
だから,自分の行動に対して相手がどんな反応をしても,さほど気になりません.
「気を遣う」は,不安や恐れが動機の行動,つまり意識はマイナス
だから,自分の行動に対して相手が好意的な反応を見せないと,イライラやザワザワが押し寄せてきます.
子供に対する親の行動は同じでも,意識が違うと結果が違います.
結果とは,子供の反応もそうですが
それ以上に,親の反応は全く違います.
特に,子供の反応が好意的ではないときの親の心の中の状態は,全く違うものです.
「気遣う」と「気を遣う」は,似ているようで,全く違うもの.
もちろん,気を遣っちゃいけないというわけではありません.
自分を責める必要だってありません.
ただ,意識の法則をお話ししただけですから.
子供が家で充電できる環境は,安心がベースにある環境です.
安心がベースにあるとは,無駄に気を遣われない環境.
「自分は自分のままでも受け入れられている」と思える環境ではないでしょうか?
もちろん,不登校だったとしてもです.
条件付きの愛ではなく,無条件で受け入れられていると感じられる愛
それが,子供の安心のベースです.
マズローの欲求の5段階にもあるように
「安全欲求」が満たされない限り,「社会的欲求(所属と愛の欲求)」へ移行しないのです.
だから,安心できる環境で充電できて
初めて気持ちが外側に向かいます.
今まで多くのお母さんと話をし,その後のお子さんの変化を見聞きしてきましたが
僕が知る限り,子供が動き始めたケースは
(復学とは限りません)
例外なく,親子関係が改善し,普通に親子で会話ができる状態でした.
もちろん,家族であっても他人なので,最低限の気遣いは必要でしょうが
無駄に気を遣うことをしなくても
普通に雑談をし,真面目な話もできる関係性が構築されていました.
「親子関係を改善しようとしても,子供の方が…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね.
でも,それは相手があることなので,相手に心を開く準備ができてない限り
こちらには,どうすることもできません.
また,こちらのアプローチが,子供を動かすためのコントロールの意識であるならば
こちらが望む結果にはならないと思います.
そして,相手が心を開いてくれないのなら
心を閉ざした理由があるはずです.
そこが癒されない限り,そこが解消されない限り
なかなか心は開いてくれないのではないでしょうか.
もし,親子関係を改善したいのであれば,子供をどうにかしようとするのではなく
親子関係を改善するために,子供が心を開いてくれるために
「自分はどうしたいのか?」「自分はどうなりたいのか?」
そっちに向き合った方が良いかと思います.
そして,境界線を引くことを意識することです.
気持ちがざわついたら,自分の心にベクトルを向けて
しっかりと感情を感じてあげて,自分に寄り添って
結果を期待せず,結果に執着せず,見返りを求めず,一つ一つ積み上げていくと
必ず,親子関係は改善しますから.
子供が「社会的欲求(所属に対する欲求)」へ移行するのは
その後です.
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~ブログには書かないことが聞けるかも
境界線を引けない理由はこれかもしれません
プラスのストロークを与えてもらえずにいると…
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