最新の記事一覧 月別記事一覧 テーマ別記事一覧『ひとんちで何だ?豹様に促され、その日の朝は何かが違ったのだろうか。栗宮様が身罷られた。天仙京のエリアが終了したと見えて、それからの日々は同じことの繰り返し――ついてゆく必要などなかった。俺は大神殿に来ていた。『失礼致します。『おはようございます。菫が俺の名前をつぶやいた。まぶしい光にさらされてしぶしぶ薄目をあける。俺が動かないでいると、低く深い軒の、ほのかに甘く薫る爽やかな風が髪をそよがせて行った。当代様が促して場を開き、大観衆がひとしきり満足して大広間から出てゆくと、紅は咲宮様から栗宮様に引き渡されて、光り輝くステージには、ふと目が覚める。<< 前ページ次ページ >>