天仙京のエリアが終了したと見えて、 | ロマンティックエロティックグロリアス
天仙京のエリアが終了したと見えて、次に豹様が飛ばした先は守護の里だった。
荒涼とした山々や原野が続く――守護の里へ来たのは初めてだ。
大きな崖がすぐ側に迫り、谷川がせせらぐ、その水辺。
辺りを視ると、近くに一件家が建っているが人は今いないようだった。

豹様はいつものように何も言わずに俺たちを促す。
俺は今回3日寝た。・・・だんだん長くなる。
体は今、何事もなかったように元通りだけど、ほんとうはそうじゃないこと、もう知ってる。
知っているから、辛い・・・

右手に意識を集中させる――やり方だけならもう慣れた・・・すぐに力が底をつくだけだ。
目玉くらいの大きさになら、すぐにできる。でもそこでぷつっとエネルギーは切れる。それから大きくするのは、続けてもはかばかしくは進まない。それより寝た方が回復は早いし効率はいいようだ。

今日もそこまでにして、明日にしようとしていたら、急に豹様が近付いて右手を取り、怖い形相で言った。

『続けよ!』
『ええっ!?』

問答無用で、以前栗宮様がしたように、無理やり命を引きずり出される――!!

『豹様!おやめ下さい!』

姉ちゃん達がかけ寄るのを、きっと睨み返して叫ぶ。

『そなたら近寄るな!』

バシィッ!

弾けるような音がして、姉ちゃん達は俺の周囲から締め出された。
その間も俺の右手は拘束されている。もう立ってすらいなかった。
石は卵ほどの大きさ・・・

『む、いかん!』

豹様はそう呟くと、まだ大きさの整っていないそれを掴むと、力を使って地中深く埋め込んだ!

分けがわからないまま、ぐったりと横になってそれを見ていたその瞬間、

ドッ!!!

もの凄い衝撃が俺の体を貫いた!
奔流!
もの凄い何かが滝のように俺を目掛けてぶつかってきた!
すべてが俺のからだを余すところなく貫いて流れてゆく!
受け止めきれない圧倒的なプレッシャー!
目を開けることも否開けているのかすら分からない怒涛の万象!
だめだ耐えられない耐えられない耐えられない耐えられない助けて―――

菫・・・・