上海からきた女 - 中山岩太 | Down to the river......

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写真・音楽等の趣味や、日々の雑感、または個人的な備忘録……

今回は写真の話題です。

いつもチェックしている、伏見行介先生のブログでの写真展の紹介で、見覚えのある写真がありました。

from our Diary. MASH  「写真は楽しく!」 : 今年最初の都写美。 1月11日(日)


Down to the river......-shanhaiこの写真です。
「上海からきた女 (1936)」中山岩太氏の撮影です。

この写真、僕が写真を始めた頃見た、過去の名作を集めたムック本に掲載されていたと思います。
最初は外国の、フランスか何処かヨーロッパの作品だと思いました。
モデルが白人女性なんで(^^;。

戦前の日本人で、こういう感性の持主が居たんですね。
モダン・アートというか、ヨーロッパ映画の1シーンみたいです。


東京都写真美術館で今、中山岩太さんの写真展が開催されているので、興味のある方は行って見て来たらどうでしょうか。
(僕も行きたいのですが、まだ怪我が治っていないので行けません_| ̄|○)。

その後、この写真も、「中山岩太」とういう写真家も、情報の少なさの中で忘れてしまっていました。
第二次世界大戦前後の写真の名作といえば、欧米のものが中心でしたから……。

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今回、「上海からきた女 (1936)」を見て気付いたのが、僕が過去に撮った写真と似ていることです(笑)。
記憶の片隅にあったものが、蘇って来た感覚です。


Down to the river......-cigarettesそれがこの写真です。
もう7年くらい前に撮影した写真です(^^ゞ。

似ていますね(笑)。
撮影経緯を説明すると、少人数撮影会でポーズの指示に困った時、小道具を使おうとなって、ポケットに有ったのが煙草なので、「煙草を吸っている」風のポーズを注文しました(笑)。

実に安直な案ですが、モデルさんが嫌な顔せずやってくれました(感謝!)。
今見ると、いかにも「やらせている」という感じがありますねしょぼん

因に、この写真はカラー・フィルムで撮影し、その後 PC の後処理でモノクロ化しています。
つまり、無意識にせよ「上海からきた女」のイメージに近づけようとしたのかもしれません(笑)。


よく見ると違いもあります。
僕はワイド(広角)レンズ(28mm)を使って、被写体との距離が 50cm 位で撮っています。
その結果モデルさんの顔が歪んでいます。

また、当日は曇りだったので、光が拡散されていてモデルさんに均等に当たっています。
一方「上海からきた女」ではコントラストの高いライティングになっています。
その結果、よりドラマチックな写真になっていると思います。

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まあ、素人の僕でも知らず知らず過去の作品の真似をしている、ということです。
これは写真だけに限らず、その他の芸術分野でもあることでしょう。
しかし、その作品の出来不出来は、議論の余地は大いにあると思います。

ただ多くの人にとって、過去の名作を知らずして新しい表現は出来ないだろう、と思います。
「温故知新」ということです。

オリジナリティーって、本当に難しいことだと思います。