今年も年末のベストテンの季節がやってきました。
こんなこともありましたね…
今年は個人的にいろいろとあって、転職や、出会いや、別れや、とめまぐるしい1年でしたし、今も絶賛めまぐるしいのですが、そんな中でもやっぱり映画が唯一の楽しみですのでね(¬_¬) 映画に元気をもらいつつ、今年を締めくくって、来年もまた頑張って生きたいと思いますヽ(;▽;)
てなわけで、そーす太郎の2017年映画ベストテンです…!
【ベストテン】
①ベイビー・ドライバー
②ラ・ラ・ランド
③ブルージェイ
④スター・ウォーズ 最後のジェダイ
⑤哭声 コクソン
⑥パターソン
⑦映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
⑧ザ・コンサルタント
⑨猿の惑星 聖戦記
⑩ワタシが私を見つけるまで
ベストテンはこんな感じになりました!10本並べてみて、上半期もそうでしたが、今年のテーマは「肯定感」だったなぁと思います。なんというか懐の深い映画といいますか、そんな映画にグッとくる映画が多かったですね。人生ツライこともある、失敗もある、挫折もある、寄り道もする、でも大丈夫だよ!とそっと抱きしめてくれるような、そんな映画が並びました。人生捨てたもんじゃない!明けない夜はない!モーニング娘。の「I WISH」のようなテーマになったかなと。(1作を除いては…)
では例のごとく1位から振り返っていきましょ〜。
1位 「ベイビー・ドライバー」
今年の1位、最も好きだった映画はエドガー・ライトの新作「ベイビー・ドライバー」になりました。カーアクション映画としても、音楽映画としても、ラブストーリーとしても、犯罪映画としても、1人の少年がトラウマを乗り越えるお話としても、完璧なバランス感覚とオリジナリティにあふれた大傑作だったと思います。素晴らしいポイントを挙げればきりがないけど、とにかく作り手の優しさにグッときましたね。人生横道にそれることだってあるし、ツライこともあるけど、でも人として大事な何かをちゃんと持ってればきっと大丈夫だよと何度だってまた戻ってこれるよ、抜け出せるよ、と言われてる気がしました。人生捨てたもんじゃないよね。
2位 「ラ・ラ・ランド」
初見時ももちろん大好きでしたが、観れば観るほど、後から後から、この映画が愛しくなってきて、気づけばサントラを聴きララランドのことばかり考えてる1年でした。個人的にデカイ決断をいくつかした1年だったので、「こっちを選んでなかったらどうなるんだろう」とかいろいろ考えちゃうことが多くて。この映画のクライマックスの「あったかもしれない未来」に思いをはせるあの素晴らしい一連のシークエンスにボロボロと涙が出ました。確かに、あったかもしれない未来はそりゃあ美しいさ、でもだからこそ、たくさんの選択肢をつたってたどり着いた今を力強く生きていこうよ、というラストの2人の笑顔に涙し、そしてとてつもなく元気づけられました。もう2位だけど1位みたいなもんだ!
3位 「ブルージェイ」
Netflixでしか観られない「ブルージェイ」が3位。あまり観てる人が周りにいないのですが、僕は本当に大好きな映画で、今年いちばん号泣した映画です。若い頃付き合っていた男女が久々の再会。お互いのその後の人生を語りながら一夜を過ごすという大人の「ビフォアサンライズ」とでもいいましょうか。とにかく演出が見事でさりげない伏線の回収の仕方にいちいち泣かされるし、この映画もやっぱり作り手の優しさにグッときました。人生、取り返しのつかないどうしようもないこともある。でも、ギリギリのところで取り返しのつくものもあるよ、と。最後の登場人物の涙に救われる1本でした。観てない方はぜひに!!
4位 「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」
絶賛、賛否両論中の「最後のジェダイ」ですが、僕は超大好きな1本になりました。とにかくラストシーンですよねこの映画は。あぁ!これは!僕らの物語なんだ!と、今までスターウォーズを見てきた普通の名もなき人々である僕らを包み込んでくれる優しさに涙し、既存の伝統をぶち壊して新しい物語を紡ぐ勇気に元気づけられました。映画自体もそうですが、この映画が今現在ほんとに見事に観客、評論家含めてまっぷたつに意見が分かれてるこの世界の空気感、この現象、これも含めて忘れがたい1本になりそうです。僕は大好きだよ!
5位 「哭声 コクソン」
上のさわりの文章で、今年のテーマは肯定だ!人生捨てたもんじゃない!なんて言いましたがそんなこととは真逆の、ひたすら希望を否定し、登場人物の人生をめちゃくちゃにする映画がたった1本入ってきました。それがナ・ホンジン監督作「哭声 コクソン」なのでした!これはもう映画の持つパワーが圧倒的すぎて、テーマ云々言ってる場合じゃない事態!ひたすら観てる側を煽ってくるような、また欺いてくるような編集の巧みさを軸に、もう地獄絵図がひたすら繰り広げられる展開にはまた違った意味で感動させられました。気が狂ってるとしか思えないぜ!最高だ!
6位 「パターソン」
今年いちばん心地が良くて、ずっと観ていたいなと思った映画がこのジム・ジャームッシュの新作「パターソン」でした。この映画を観た前と後ではやっぱり日常というものの見方がちょっと豊かになった気がして。日常なんて同じことの繰り返しでつまんねぇなぁなんて思うこともあるけども、でも自分の世界の見方をちょっと変えるだけで、人生はちょっとだけ豊かになるかもよ、という何にもないなぁつまんないなぁという僕らの日常を肯定してくれるような「パターソン」にとても感銘を受けました。何気ない日常が愛おしい…なんてありきたりな言葉ですがほんとに観た後はあぁ日常の繰り返し愛おしいかもなと思える凄さがありました。あと奥さん最高!
7位 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」
今回のベストテンで唯一の邦画がこれ。主人公2人のめんどくささがほんとに愛おしくて、もうほんとに大好きになっちゃってね〜。この2人には幸せになってほしい!ドン詰まりの生活の中から、2人の詩的なセリフがドライブして心が近づいていくという、素晴らしい恋愛映画だったと思います。いびつなバランスの映画ですが、この映画のリズム感がとても心地よくていつまでもこの2人を見守っていたいと思いました。東京の描き方も大好き。
8位 「ザ・コンサルタント」
主人公の設定や造形がたまらなく好きだし、脚本のうねうね感と確かなアクション演出。思ってもいないところに連れていかれ思わず涙してしまったラストに、ああ、これは忘れがたい映画になるなぁと観てて思ったものです。ベン・アフレックはこれまでのどの映画よりも輝いていたし、アナ・ケンドリックとの関係性もとても好き。続編も決まったみたいで、ぜひとも話が進んでほしいと思いました。キャラクターの生活描写や細やかな仕草のディティールにグッとくる映画でもありましたね。
9位 「猿の惑星 聖戦記」
どれも傑作だった猿の惑星リブートシリーズですが、シメの本作も素晴らしい着地でございました。硬派な西部劇風の前半から、旧約聖書さながらの神話へと突き進んでいく後半まで、見事な作劇でしたし、なんといってもシーザーさん!そして彼を演じたアンディ・サーキスが素晴らしすぎました。もはや高倉健だよ!1作目から観ている身としてはほんとに、「シーザーさん、お疲れ様でした。ありがとう。シーザーさんのようなリーダーになれるように俺も頑張ります。」と、思った猿の惑星3作目でした。1作目から観ている身としては見届けた感がありましたし、見事に3作全てが傑作という素晴らしいリブートシリーズでした。
10位 「ワタシが私を見つけるまで」
DVDスルー作品だった本作、リリースは厳密には昨年ですが観たのは今年なので反則的にいれました。「あと1センチの恋」監督最新作ですね。ひとりぼっちのときも、誰かがとなりにいるときも、どっちも肯定しようよという優しい人生賛歌でした。ラストショットが素晴らしくて、基本的におバカなコメディなのに最後は思わず涙しました。僕の大好きな女優レスリー・マンはベストアクトだと思います。けっこう主人公を追い込みますが、基本的にこの監督さんはとてつもなく優しい視点を持ってるな~と思いました。どのキャラクターにも愛情をそそいでいて、きっちり決着をつけるのも好き。思いもよらず素晴らしい群像ラブコメでした。超泣いちゃったよ!
では続いていつもの部門賞。
【ワースト3】
①メアリと魔女の花
②チア☆ダン!
③Mr.&Mrs.スパイ
観た直後の感想は、①こんな感じや、②こんな感じや、③こんな感じ、でした。
ワーストは上半期と変わらず。①はおもしろくなかった。②は惜しい!③は期待を下回った、という感じでしたな。
【ベストガイ】
「猿の惑星 聖戦記」より、アンディ・サーキスさん

これは文句なしの受賞!とにかくアンディ・サーキスは凄すぎますね。なんらかの賞をあげてほしいくらいです。シーザーはほんとに歴史に残るリーダーになったなぁと思います。もちろん技術の向上もありますが、なんといってもアンディ・サーキスの驚異的な演技あってこそ。ありがとう、お疲れ様でした、シーザーさん…。
【ベストガール】
「君の膵臓をたべたい」より、浜辺美波さん

浜辺美波ちゃんに出会った直後の感想はこんな感じ
今年は世間的にはワンダーウーマンを演じたガル・ガドットの圧勝なんでしょう、僕も悩みましたが、僕の今年のベストガールはやっぱり「君の膵臓をたべたい」の浜辺美波ちゃんです!!もうなんですかね、この子は、奇跡ですよね。浜辺美波の魅力、輝きにグイグイ引き込まれました。中盤のホテルのシーンあそこで僕は悶絶しましたね。なんとあざとかわいいことか…。浜辺美波に出会えたことだけでもこの映画を観た価値がありました。
【ベストシーン】
スター・ウォーズ 最後のジェダイのラストシーン

これは上でも、観た直後の感想にも書きましたが、あの瞬間、僕は滝のような涙を流してしまいました。この映画は僕らの物語なんだ…とそう思ったのです。賛否両論ですが、僕にとっては最高のスターウォーズになりました。
【ベスト エマ・ストーン賞】
「ラ・ラ・ランド」より、エマ・ストーンさん(6年連続 6回目)

さて毎年恒例のベスト エマ・ストーン賞、これは実はギリギリまで「ワタシが私を見つけるまで」のダコタ・ジョンソンさんと悩んだのですが、、なんと今年もエマ・ストーンさんが「ラ・ラ・ランド」で、6年連続6回目のベスト エマ・ストーン賞を受賞いたしました。おめでとうございます。クライマックス手前のオーディションシーンは、彼女のベストアクトのひとつになりました。ずっと見守ってきたエマ・ストーンもついにオスカー女優に。感慨深いものがあります。これからも頑張ってください!
というわけで、今年のベストテンブログはこんな感じで終了。今年は超忙しかったんですが、なんとかブログを定期的に更新できて、個人的にはわりと満足。ツイッターなどで、ブログ見てますなんて言われることも増えてきて、ニヤニヤしてます。今年もご愛読ありがとうございました。良いお年をお過ごしください!では!