パターソン
日常をどう彩るかは自分次第であるということ。
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監督: ジム・ジャームッシュさん
脚本: ジム・ジャームッシュさん
出演: アダム・ドライバーさん、ゴルシフテ・ファラハニさん、他
原題: Paterson
上映時間: 118分
お話: パターソンさんの毎日
好き度: ★★★★☆ 4.5/5.0点
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東京に行く用があったので、隙間に田舎じゃやってない映画を観まくりました。個人的にはスクリーンで観るのは初のジャームッシュ作品となりました「パターソン」を、久々に行ったヒュートラ有楽町にて。
大好きな映画になりました(・´з`・)
映画を観て思い浮かんだ曲たちを貼っておきます。
お話を映画.comさんから引用すると、、アダム・ドライバー扮するバス運転手パターソンの何気ない日常を切り取った人間ドラマ。ニュージャージー州パターソン市で暮らすバス運転手のパターソン。朝起きると妻ローラにキスをしてからバスを走らせ、帰宅後には愛犬マービンと散歩へ行ってバーで1杯だけビールを飲む。単調な毎日に見えるが、詩人でもある彼の目にはありふれた日常のすべてが美しく見え、周囲の人々との交流はかけがえのない時間だ。そんな彼が過ごす7日間を、ジャームッシュ監督ならではの絶妙な間と飄々とした語り口で描く。てな感じ。
本当にジャームッシュ節全開のタッチで、バス運転手パターソンの日常が淡々と描かれるだけなんですが、もう本当に彼の生活が魅力的でとてもうらやましい気持ちになりながら、終始ニッコニコで観てました。
僕は日々の生活を決まったルーティンで規則正しく生きてて、かつそれを自分なりに楽しんでる人がとても好きで、というのも僕の生活はほんとにそれと真逆なので、なんというか本当にアコガレな映画でした。
キャラクターがみんなとっても魅力的で。何より奥さんですよね。最高かよ…!!と思いました。ほんとに自由気ままで楽しそうに生きてて、可愛い。しかも時々なんかマッドなスイッチが入る瞬間とかあってそこもまたよしというか。本当にこの夫婦最高でした。お互いがお互いにとって必要な存在という感じというか、もう空気感の相性なんだと思うんだけど、もうずっと観ていたい…このままおじいいちゃんとおばあちゃんになってずっと幸せでいてほしいと心底願いたくなるようなステキな夫婦でした…(´Д`)
テーマもめちゃくちゃグッときました。何気ない日常も、彼には妻と詩という大事なものがあって。隣にいる支えてくれる人を大事にすること。そしてライフワークというか趣味というか、なにかひとつ大事なもの、世界を違った視点で観ることが出来る何かを持つことで(つまり自分次第で)いくらでも何気ない日常は色づいていくし、かけがえのないものに見えるというか。
自分の世界の見方と努力でいくらでも世界は美しくなるよと、なんだか世界を肯定してくれてるような監督の視点にとても元気をもらいました。
個人的に、今年は自分の映画のテーマは「肯定」だと思っているので、そういう意味でも個人的にとても今年っぽい映画というか、今年だからこそグッときた映画だったかなと思います。素晴らしかったです!