昨日は臨時で私の所属している特別委員会が開催されました。地方分権・庁舎等特別委員会です。内容は本日の日経新聞にも掲載されていましたが、都と23区間で話し合いをしてきた様々な課題について、東京都が出したきたものに対し、区側が、受け入れられないとの回答をしたものです。この話し合いの重要な都区財政調整制度については、これからも少しずつこの場で書いていこうと思いますが、東京都23区は、税のシステムが他の市町村と違うというところからはじまります。具体的に言うと、皆さんが納めているいわゆる区民税は区に直接入りますが、固定資産税や法人税は東京都にいくことになっています。この東京都が一度受け入れた税を都が各区に配分されますが、現在は都:区=48:52となっており、この配分が現状の都と区の事業を鑑みると、もっと配分を多くすべきであろうというのが、区側の主張です。これ以外にも清掃事業、学校改築等で都と区の見解が異なっており、平成12年に特別区が基礎的自治体となってから話し合いを重ねてきましたが、結局お互いの言い分が食い違ったまま、という結果になってしまった、とのことです。都と区の配分のことなどについては、明確な金額として出ないため、どうしてもお互いが納得できない部分がありますが、当面、学校改築に関しては、現在世田谷区も1年に1校ペースですすめようとしていますが、世田谷区の小中学校は全部で95校なので、100年かかってしまうことになります。今は耐震補強等を行い児童や生徒の安全は各校確保できるようにはなっていますが、当面この改築については、大きな問題であると思います。