ようやく、2022年中に【スペシャルセレクション】全作品の視聴録を、完了することが出来ました。ただ、収録作は【第1回再放送】~【第4回再放送】の全作品では無く、いくつかを抜き出したものであります。抜き出しには明確な基準というものが無く、Vol.1~4は続き番号、Vol.5~6は主任別とはいうものの続き番号、という枠からは脱していないようでした。

これだと、Vol.を順番通りに観賞していると、「あれ、こんな設定だったか?」と混乱しがちになる弊害は避けられません。そこで、

◎DVD-BOX作品・各話の時代順整理・・・(1)立石班、藤島班の終焉まで 

◎DVD-BOX作品・各話の時代順整理・・・(2)特捜隊最終回まで 

を作成したのですが、急ぎ作成したこともあり、これまた付け加え文章が短く、流れを網羅することが出来ませんでした。

 

そのため、【スペシャルセレクション】全作品をベースに、自分の視聴録、検証本、ネット記事を活用して、その流れを振り返りたいと思います。これはもちろん、自分自身の懐古も含めてのことで、各年ごとの記述となり時間もかかることでしょう。

読まれる方は、のんびりと、気長に、お願いいたします。

 

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※当方は【第1回再放送】【第2回再放送】を未見の状態で、以下本文を作成しています。以下を読まれる方は、この点ご了承ください。

※区分けとしては

(収録回) =東映chで再放送され、DVDに収録された回

(未収録回)=東映chで再放送されたが、DVDに収録されなかった回

(欠番回) =東映chで再放送されず、現存が確認されていない回

としました。

※欠番回については、現在まったく観賞出来る術が無いため、ネット検索、自分の所見やイメージも含めできるだけ記述していきたいと考えています。

※参考文献は、検証本(特別機動捜査隊・物語の検証・羊崎文移著)、リスト特捜隊(テレビドラマデータベース・特捜最前線の項)、wiki(wikipedia・特別機動捜査隊の項)とします。ネット検索の情報は多岐に亘るため出典元は省略、拙稿コメント欄における有益な情報も同様としますが、上記3点を補足しうるものです。

※最近、リスト特捜隊では、「東映の軌跡」(2016/03発行、東映株式会社発行、東映株式会社 総務部 社史編纂担当編集)を引用していますが、当稿ではリスト特捜隊での東映社史と略して、自分の見解を記述しています。

 

 

担当捜査班名、そのメンバーについても併記する。

 

 

【1969年】10-12月

 

 

○10/01    #413 麻薬【スペシャルセレクション】(収録回)

・立石班+藤島班+三船班

・検証本224-225頁にストーリー概略、検証項目有り。

・三船班初登場回とともに、青木義朗が演じる三船主任、吉田豊明が演じる石原刑事も初登場。このコンビは、特捜隊終焉期の#800 あゝ夫婦 (三船班最終話)【スペシャルセレクション】(収録回)まで続き、足掛け8年間組んでいたことになる。

・さらに、立石班・藤島班・三船班と「3つの捜査班が揃った登場回」は、当作が最初で最後となる(註・冒頭の西本捜一係長訓示から)。

オープニングで藤島捜一係長と表記される。

・実見した立石班+藤島班+三船班の捜査班において、捜査主任以下の編成は、

○三船班=三船主任、橘部長刑事、香取、森田、岩井田、石原

○立石・藤島混成班=立石主任、藤島捜一係長、荒牧、桃井、内藤、山崎

となる。 混成班をメンバー構成から敢えて分けると

○立石班=立石主任、荒牧、桃井

○藤島班=藤島捜一係長、内藤、山崎

と推察される。

・検証本224頁には、「満八周年記念」と題名の後に書かれているが、オープニング表記や予告篇には、それに触れた形跡は無い。

・リスト特捜隊のレギュラー「伊沢一郎」「森山周一郎」は未出演、「宮川和子」はゲスト出演である(R5.4.14時点)。

・ゲストに、後年、畑野刑事を演じる宗方勝巳、山口刑事・神谷刑事を演じる山口暁、かつて田宮刑事を演じた宮川洋一が出演している(R5.4.14時点)。

・さらに特捜隊常連女優の水木梨恵が、三船班第一話の当作にゲスト出演ということは、後世の#800 あゝ夫婦 (三船班最終話)【スペシャルセレクション】を知る立場から、「青木義朗・吉田豊明・水木梨恵」の3人は「三船班の最初と最後をまとめた俳優陣」という見方もできる。

・立石主任に真相追及のキーパーソン立場を演じさせているものの、ストーリーの核は三船主任であり、存在感は立石主任、藤島捜一係長をも凌駕する。しかし、個々は良くとも、ドラマの全体像としてはやや心もとない。北村秀敏監督の演出比重が三船主任の描写にかかり過ぎの感が有り、これが、真相描写の詰め、明確さを損なったように見える。詳細は本篇拙稿を参照されたい。

(追加)R5.5.26

【1970年】(3)特捜隊の収録回・未収録回・欠番回のコメント欄に、高校教師さんが、特捜隊番組終焉後、中井義プロデューサーと面談されたとき、三船主任役に青木義朗を抜擢した理由の逸話有り。中井義プロデュース作品東京ロマン 花と蝶(NET、毎週月-金の13:30-14:00、1969年7月7日-8月29日、全39回)のゲストに青木義朗を招聘、「ヒロインの仇となる悪役」であったが、「その押し出しと演技力に惹かれた」中井義プロデューサーが「立石、藤島の次に考えていた第三の主任への起用を決断した」とのことである。時期的にも合致しており、日活映画での凄味を知る自分自身の目からも充分有り得ると考え、ここに紹介した次第である。その他のエピソードも含め、詳細は上記のコメント欄を参照されたい。

なお、売っちゃいな買っちゃいな屋さんのTwitter(2016年9月11日 午後5:02更新)の色紙画像に「NETTV 花と蝶 美弥たか子」「ネオンの涙 ○○○○(大美純子か?)」「東京番外地 ○○○○(不明)」とあり、美弥たか子の名に思わずニヤリとさせられる。

 

○10/08    #414 愛の水平線【スペシャルセレクション】(収録回)

・立石班

・検証本225頁にストーリー概略、リスト特捜隊に讀賣新聞引用あらすじ有り。

・実見すると当作の立石班は、立石主任以下、関根部長刑事、橘部長刑事、荒牧・森田・岩井田の3刑事。リスト特捜隊のレギュラー「轟謙二」は未出演である(R5.4.14時点)。

#409 ふたりの女【スペシャルセレクション】(収録回、以下は前作と略)、 #414 愛の水平線【スペシャルセレクション】(収録回)は2本撮りの、青森ロケ作品。前作は「粗は有るけれども、アタマを柔らかくして」観るには問題は無いが、当作は人間ドラマの点では及第点も、刑事ドラマの点では大きく後退、面白味が欠けた感は否めない。

・なお、当作のエッセンスは、後年の#461 私の愛した女(未収録回)や、そのリメ作#659 俺が愛した女だ!!(未収録回)でも描かれる。

 

○10/15  (第415回)女の王冠(未収録回)

・藤島班

・検証本225-226頁にストーリー概略有り。

ネット検索のストーリーには、「藤島主任」とある。これが正しいなら、当作で「藤島主任」に降格したことになる。他の資料には役職が見当たらないことから、便宜上、新しい情報があるまで「藤島主任」とする。(以下の新情報のため削除)

・wikiによると当作の藤島班は、藤島捜一係長以下、関根部長刑事、香取・笠原・内藤・山崎の4刑事。リスト特捜隊のレギュラーに、「南川直」「森山周一郎」とあるが未出演、「貫恒実」とあるのはゲスト出演である(R5.4.14時点)。

→追記・「掲示板特捜隊4」の書きこみから、(第446回)お米のブルース (未収録回)から藤島主任に戻ったとの情報を得た。少なくとも、#400 警察官【スペシャルセレクション】(収録回)以降、(第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品では、「藤島捜一係長」のオープニング表記だったことになる。

→再追記・ネット検索のストーリーの「藤島主任」は、劇中で発声していたことも充分考えられ、この事(オープニング表記と劇中発声との違い)はスペシャルセレクション収録作にも見受けられることなので、一概に間違いとは言い切れない。

→(追加)R5.5.12

さらに、1969年(2)でのうっきんさんのコメントにより、「藤島捜一係長」の表記は、少なくとも(第390回)愛の防風林(未収録回)以降、第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品までの期間と判明した。

・整形という点では#290 美しくなりたい【スペシャルセレクション】(収録回)、モデル同士の競争という点では#141 おんな【スペシャルセレクション】(収録回)という作品があるが、いずれも当作と脚本が異なるため、関連性は不明である。

 

○10/22  (第416回)秋風のブルース(未収録回)

・立石班

・検証本226頁にストーリー概略、リスト特捜隊に讀賣新聞引用あらすじ有り。

・wikiによると当作の立石班は、立石主任以下、橘部長刑事、桃井・森田・岩井田・石原の4刑事。リスト特捜隊のレギュラー「岩上瑛」は未出演である(R5.4.14時点)。

・ネット検索のストーリーから、締めつけを厳しくする側・される側の心理・行動について描いたと感じられるが、そのエッセンスは同じ西沢治脚本作品(当作の約7年後)の#782 わたしの父さん(未収録回)でも生かされている。

 

○10/29  (第417回)美しい町の天使たち(未収録回)

・藤島班

・検証本227頁にストーリー概略、リスト特捜隊に讀賣新聞引用あらすじ、「山口千枝」の注記有り

・wikiによると当作の藤島班は、藤島捜一係長以下、橘部長刑事、香取・笠原・内藤・山崎の4刑事。リスト特捜隊のレギュラーの「伊沢一郎」「森山周一郎」は未出演、「山口千枝」「榎本英一」「岸井あや子」「安田洋子」はゲスト出演、「村上不二夫」「柴田秀勝」「谷沢裕之」は準レギュラーである。(R5.4.15時点)。

ネット検索のストーリーには、「藤島主任」とある。(以下の新情報のため削除)

→追記・「掲示板特捜隊4」の書きこみから、(第446回)お米のブルース (未収録回)から藤島主任に戻ったとの情報を得た。少なくとも、#400 警察官【スペシャルセレクション】(収録回)以降、(第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品では、「藤島捜一係長」のオープニング表記だったことになる。

→再追記・ネット検索のストーリーの「藤島主任」は、劇中で発声していたことも充分考えられ、この事(オープニング表記と劇中発声との違い)はスペシャルセレクション収録作にも見受けられることなので、一概に間違いとは言い切れない。

→(追加)R5.5.12

さらに、1969年(2)でのうっきんさんのコメントにより、「藤島捜一係長」の表記は、少なくとも(第390回)愛の防風林(未収録回)以降、第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品までの期間と判明した。

・ゲストの藤田憲子は、特捜隊初出演。当作の翌1970年10月、大相撲の貴ノ花(当時は小結・後の藤島親方)と結婚、後の若乃花、貴乃花の母としても著名。

 

 

○11/05  (第418回)地獄の裏側(未収録回)

・立石班

・検証本227-228頁にストーリー概略、リスト特捜隊に讀賣新聞引用あらすじ、「松風はる美」の注記有り。

・wikiによると当作の立石班は、立石主任以下、橘部長刑事、荒牧・桃井・森田・岩井田・石原の5刑事リスト特捜隊のレギュラー「松風はる美」はゲスト出演である(R5.4.15時点)。

・「被害者が特捜隊の見解とは違う証言」のエッセンスは、約2年後の#484 春の坂道(未収録回)でも用いられる。ただ、上記のストーリー概略から、完全リメイクされたものとは考えずらい。

・wikiのみにゲストで黒沢のり子とあり、特捜隊初出演のようにみえるが、これより前の#407 雨の中の女【スペシャルセレクション】(収録回)にも出演歴が有る。後年には、東映ピンキーバイオレンス女優や日活ロマンポルノ女優との共演作が有る。

 

○11/12  (第419回)夜のシャボン玉(未収録回)

・藤島班

・検証本228頁にストーリー概略、リスト特捜隊に讀賣新聞引用あらすじ、「湊俊一」の注記有り

・石山雄大演じる神谷刑事の初登場回だが、当作以降の登場は無いため、最初で最後の登場回ともいえる。なお、神谷刑事という名は、当作の約6年後#712 七年目の報酬(未収録回)にて山口あきらが演じるが、登場間隔が離れすぎたせいか、初代、2代目の区分けをした記事等は見られない。。

・wikiによると当作の藤島班は、藤島捜一係長以下、荒牧・笠原・香取・内藤・山崎・神谷の6刑事。なお、リスト特捜隊のレギュラー「南川直」「森山周一郎」は未出演、「湊俊一」はゲスト出演、「村上不二夫」「柴田秀勝」「谷沢裕之」は準レギュラーである。(R5.4.15時点)。

→追記・「掲示板特捜隊4」の書きこみから、(第446回)お米のブルース (未収録回)から藤島主任に戻ったとの情報を得た。少なくとも、#400 警察官【スペシャルセレクション】(収録回)以降、(第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品では、「藤島捜一係長」のオープニング表記だったことになる。

→再追記・ネット検索のストーリーの「藤島主任」は、劇中で発声していたことも充分考えられ、この事(オープニング表記と劇中発声との違い)はスペシャルセレクション収録作にも見受けられることなので、一概に間違いとは言い切れない。

→(追加)R5.5.12

さらに、1969年(2)でのうっきんさんのコメントにより、「藤島捜一係長」の表記は、少なくとも(第390回)愛の防風林(未収録回)以降、第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品までの期間と判明した。

・ゲストの三ツ木清隆は特捜隊初出演。後年、特捜隊の後継番組・特捜最前線では、レギュラーとして犬養刑事を演じる(1985年10月17日-1987年3月26日)。

 

○11/19  (第420回)女囚(未収録回)

・立石班

・検証本229頁にストーリー概略有り。

・wikiによると当作の立石班は、立石主任以下、関根部長刑事、荒牧・森田・桃井・岩井田の4刑事。リスト特捜隊のレギュラー「南川直」は未出演、「夏海千佳子」「水木梨恵」「磯野のり子」はゲスト出演である(R5.4.15時点)。

・検証本にある「まくらさがし」とは、時代劇でよくみられる「枕探し」のことで、旅籠で就寝している旅客の枕もとの物品を盗む犯罪行為のことである。

・ネット検索のストーリーによると、作品のエッセンスは#264 晴れた朝が 憎い【スペシャルセレクション】(収録回)に近いものがある。これは、両作とも奥中惇夫監督で、脚本のひとりが寺森満[=奥中惇夫監督のPN(プセウドニーモ=変名)]に起因すると考える。

 

○11/26  (第421回)東京の流れの中で(未収録回)

・藤島班

・検証本230頁にストーリー概略有り

・wikiによると当作の藤島班は、藤島捜一係長以下、荒牧・香取・笠原・内藤・山崎の5刑事。リスト特捜隊のレギュラー「南川直」「伊沢一郎」「森山周一郎」は未出演、「山田禅二」「市川夫佐恵」はゲスト出演である(R5.4.15時点)。

ネット検索のストーリーには、「藤島主任」とある。(以下の新情報のため削除)

→追記・「掲示板特捜隊4」の書きこみから、(第446回)お米のブルース (未収録回)から藤島主任に戻ったとの情報を得た。少なくとも、#400 警察官【スペシャルセレクション】(収録回)以降、(第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品では、「藤島捜一係長」のオープニング表記だったことになる。

→再追記・ネット検索のストーリーの「藤島主任」は、劇中で発声していたことも充分考えられ、この事(オープニング表記と劇中発声との違い)はスペシャルセレクション収録作にも見受けられることなので、一概に間違いとは言い切れない。

→(追加)R5.5.12

さらに、1969年(2)でのうっきんさんのコメントにより、「藤島捜一係長」の表記は、少なくとも(第390回)愛の防風林(未収録回)以降、第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品までの期間と判明した。

・ゲストの由紀梨絵は、リスト特捜隊では特捜隊初出演とある。しかし、【第3回再放送】【第4回再放送】で確認するだけでも、由起梨絵・由紀梨絵・由貴リエ・舞砂里の改名歴があるため、当作以前にも出演していたことも有り得る。

・wikiによると、出演者に「田川恒夫(村越)」とある。 #405 愛憎の吊り橋【スペシャルセレクション】(収録回)での、「鑑識課員=田川恒夫」の設定が、当作で変わったことになる。元の鑑識課員(水野鑑識員)の設定に戻るには、当作の約2年後の #502 親なき子【スペシャルセレクション】(収録回)ということになると推測される。再度の設定戻しがあったときは、その際触れることにする。

 

 

○12/03  (第422回)上流階級(未収録回)

・藤島班+立石主任   

・検証本230-231頁にストーリー概略、リスト特捜隊に讀賣新聞引用あらすじ、「村田知栄子」の注記有り

・wikiによると当作の藤島班は、藤島捜一係長以下、橘部長刑事、笠原・内藤・岩井田・山崎の4刑事に、立石主任が加わる。ネット検索のストーリーによると、広島県警に出張していた立石主任が、淡路島で藤島班に合流とあるので、「藤島班+立石主任」とした。

→追記・「掲示板特捜隊4」の書きこみから、(第446回)お米のブルース (未収録回)から藤島主任に戻ったとの情報を得た。少なくとも、#400 警察官【スペシャルセレクション】(収録回)以降、(第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品では、「藤島捜一係長」のオープニング表記だったことになる。

→再追記・ネット検索のストーリーの「藤島主任」は、劇中で発声していたことも充分考えられ、この事(オープニング表記と劇中発声との違い)はスペシャルセレクション収録作にも見受けられることなので、一概に間違いとは言い切れない。

→(追加)R5.5.12

さらに、1969年(2)でのうっきんさんのコメントにより、「藤島捜一係長」の表記は、少なくとも(第390回)愛の防風林(未収録回)以降、第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品までの期間と判明した。

→(追加)R5.5.21

コメント欄うっきんさんより、「立石主任+主任を除いた藤島班」(註・主任というのは、ここでは藤島捜一係長の意)とするのが適切とのご指摘を受けた。しかし、「藤島班」自体は存在しており、現地に行かれない藤島捜一係長が、広島出張中の立石主任に現地指揮を任せたということでは、「藤島捜一係長>立石主任>捜査主任不在の藤島班」という図式も成立する。そこで、当面は従前どおり「藤島班+立石主任」としておくが、スペシャルセレクションシリーズ追加販売、東映chでの【第2回再放送】の再開されるまでの課題としたい。なお、それ以外にも、うっきんさんからは様々なご指摘をいただいているので、詳細はコメント欄を参照されたい。

・なお、リスト特捜隊のレギュラー「岩上瑛」「轟謙二」は未出演、「武藤英司」「村田知栄子」「松川純子」はゲスト出演である(R5.4.15時点)。

・上記の通り、ネット検索のストーリーに淡路島が出てくることから、兵庫県あるいは四国ロケと推察されるが、協賛にはロケの表記は無い。

 

○12/10  (第423回)石狩の女(未収録回)

・立石班

・検証本231頁にストーリー概略、リスト特捜隊に讀賣新聞引用あらすじ有り。

・宗方勝巳(註・この当時は宗方勝己名義)演じる畑野刑事の初登場回であり、関根部長刑事との初組合せでもある。

→(追加)R5.5.21

当稿コメント欄、1970年(1)コメント欄うっきんさんより、畑野刑事初登場回の当作について、「 (第430回)明日からはひとり(未収録回)は当初、畑野刑事の登場譚として企画されたのが、何らかの理由で順番が入れ替わり、(第423回)石狩の女(未収録回)が先に制作されたのではないか?と思える」との重要なご指摘を受けた。この件については、自分も思うところがあるので (第430回)明日からはひとり(未収録回)の項目を参照されたい。

・wikiによると当作の立石班は、立石主任以下、関根部長刑事、畑野・荒牧・桃井・森田の4刑事。なお、リスト特捜隊のレギュラー「南川直」は未出演である(R5.4.15時点)。

・当作は、約5年後の#665 伯耆大山の詩(ウタ)(未収録回)でリメイクされ、原型作にあたる。両作の捜査班メンバーは、関根部長刑事、畑野刑事が共通している。ただトリックについては、季節の問題から、リメ作より原型作の方に一日の長がある。

・ゲスト出演者から、(第423回)石狩の女(未収録回)(第424回)北海道を捜せ(未収録回)(第432回)コタンの女(未収録回)(第438回)汚れたウエディング・ドレス(未収録回)は北海道ロケで4本まとめ撮りしたものと推察される。

・ゲストの津山洋子は、#322 寒いクリスマス【スペシャルセレクション】(収録回)以来、約2年ぶりの出演で、リメ作から主演級の扱いと推察される。

 

○12/17  (第424回)北海道を捜せ(未収録回)

・立石班+藤島班

・検証本232頁にストーリー概略有り。

・wikiによると当作の立石班は、立石主任以下、関根部長刑事、畑野・荒牧・森田・桃井の4刑事。藤島班は、藤島捜一係長以下、香取・岩井田の2刑事。そして、ネット検索のストーリー、からはおよびコメント欄情報により、北海道に主張捜査中の立石班が、東京待機中の藤島班から 香取が派遣されるのを発端とする合同捜査篇、ということである香取刑事を派遣された、間接支援捜査篇である。

→(追加)R5.5.27

コメント欄うっきんさんより、「藤島班:東京 立石班:北海道と顔合わせは全くない」こと、北海道で捜査中の立石班に「途中から捜査応援として香取刑事(註・藤島班)が参加」したことを指摘された。このことから、立石班主導の捜査案件に、藤島班が間接支援したストーリーというのが正しいと思われる。よって、上記本文の一部を取り消し、追加分(下線部)の通り、立石班への藤島班間接支援捜査篇と改める。

→追記・「掲示板特捜隊4」の書きこみから、(第446回)お米のブルース (未収録回)から藤島主任に戻ったとの情報を得た。少なくとも、#400 警察官【スペシャルセレクション】(収録回)以降、(第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品では、「藤島捜一係長」のオープニング表記だったことになる。

→再追記・ネット検索のストーリーの「藤島主任」は、劇中で発声していたことも充分考えられ、この事(オープニング表記と劇中発声との違い)はスペシャルセレクション収録作にも見受けられることなので、一概に間違いとは言い切れない。

→(追加)R5.5.12

さらに、1969年(2)でのうっきんさんのコメントにより、「藤島捜一係長」の表記は、少なくとも(第390回)愛の防風林(未収録回)以降、第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品までの期間と判明した。

・リスト特捜隊のレギュラー「南川直」「森山周一郎」は未出演、「宮川和子」「新林イサオ」はゲスト出演である(R5.4.15時点)。

・ゲスト出演者から、(第423回)石狩の女(未収録回)(第424回)北海道を捜せ(未収録回)(第432回)コタンの女(未収録回)(第438回)汚れたウエディング・ドレス(未収録回)は北海道ロケで4本まとめ撮りしたものと推察される。

・まとめ撮りについては、ネット検索のストーリーに、直前作(第423回)石狩の女(未収録回)出演の津山洋子演じる白坂いづみが、関根部長刑事、畑野と食事をとる場面があるらしく、直前作の後日談(後篇?)ということが示唆されているようである。また、その内容から、北海道各地横断ロケということも強調されており、傑作#562 真夏の逃亡者(未収録回)での「北国、新潟県の全域を、縦断300㎞のロケーションを敢行」を想起させるようで、未見であるのが悔やまれる。

・なお、当作で直接の絡みは無いものの、「立石班+藤島班」の合同捜査篇に畑野刑事が絡んだことが確認できた。したがって、後年からの目では、特捜隊すべての捜査班(立石班・藤島班・三船班・高倉班・矢崎班・日高班)に絡んだレギュラー陣は、三船主任(青木義朗)、関根部長刑事(伊沢一郎)、畑野刑事(宗方勝巳)、石原刑事(吉田豊明)、笠原刑事(伊達正三郎)であることが確定した。

 

○12/24  (第425回)ドラキュラの牙(未収録回)

・藤島班

・検証本232-233頁にストーリー概略、リスト特捜隊に讀賣新聞引用あらすじ有り。

・wikiによると当作の藤島班は、藤島捜一係長以下、関根部長刑事、荒牧・香取・桃井・森田の4刑事。リスト特捜隊のレギュラー「南川直」「森山周一郎」は未出演である(R5.4.15時点)。

ネット検索のストーリーには、「藤島主任」とある。(以下の新情報のため削除)

→追記・「掲示板特捜隊4」の書きこみから、(第446回)お米のブルース (未収録回)から藤島主任に戻ったとの情報を得た。少なくとも、#400 警察官【スペシャルセレクション】(収録回)以降、(第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品では、「藤島捜一係長」のオープニング表記だったことになる。

→再追記・ネット検索のストーリーの「藤島主任」は、劇中で発声していたことも充分考えられ、この事(オープニング表記と劇中発声との違い)はスペシャルセレクション収録作にも見受けられることなので、一概に間違いとは言い切れない。

→(追加)R5.5.12

さらに、1969年(2)でのうっきんさんのコメントにより、「藤島捜一係長」の表記は、少なくとも(第390回)愛の防風林(未収録回)以降、第446回)お米のブルース (未収録回)より前の作品までの期間と判明した。

・ゲストの伊吹まりは、日劇ミュージックホールのダンサーで特捜隊初出演。1952-1958年の同ホールの黄金期を支えたひとりだったが、同ホールは1984年に閉館となっている。

・小川記正脚本作品であることから、題名の「ドラキュラ」と、#525 ポルノイン東京 女人百景(未収録回)での事件の発端となる居酒屋「ドラキュラの店」との関連を考えるが、未見ゆえに判別できないのは悔やまれる。

→(追加)R5.5,28

コメント欄うっきんさんより、当作に登場する居酒屋は上記作の「ドラキュラの店」とは無関係で、劇中では「妖怪酒場」という店名で登場したこと、本放送時に実在した「新宿ドラキュラ」なる酒場の協力を得ての撮影だったことを指摘された。その他も含め、詳細はコメント欄を参照されたい。

(追加)R5.5,28

なお、後日調べたところ、ゲスト出演の丸尾長顕(1986年2月28日逝去)は、日劇ミュージックホールのプロデューサーであり、当作主演ゲストの伊吹まり、実業家として名高い小林一三(1957年1月25日逝去)とも関連があることが判明した。

 

○12/31  (第426回)鉄火芸者(未収録回)

・立石班

・検証本233頁にストーリー概略有り。

・wikiによると当作の立石班は、立石主任以下、橘部長刑事、荒牧・桃井・森田・岩井田・石原の5刑事。リスト特捜隊のレギュラー「渡真二」「新林イサオ」「若山みち子」はゲスト出演、「村上不二夫」「柴田秀勝」「谷沢裕之」は準レギュラーである(R5.4.15時点)。

・ネット検索すると、当作は裏番組にNHK「紅白歌合戦」とぶつかったこともあり、特捜隊作品の中での最低視聴率2.8%を記録したという雑誌記事が散見される(捕えた犯人"801回"・NET「特別機動捜査隊」を参照)。

・ゲストの藤本三重子は、過激派支援の女子大生を演じているということだが、約6年後、#733 銭湯ブルース(未収録回)での元過激派学生の内縁の妻を演じたことと比較すると興味深い。

・当作は、第32回衆議院議員総選挙(1969年12月27日投票日)が背景にある作品と考えられ、衆議院解散日が1969年12月2日であったことから、「企画→脚本→キャスティング→撮影→編集→放送」までのスパンは猛ピッチで行なわれたと推察される。これはまた、この頃の歌手は紅白歌合戦出場に夢を抱き、大晦日のスケジュールは出場歌手が発表されるまで空白にしていたことから、歌手・藤本三重子への出演打診は、かなりギリギリのところで行なわれたとも考えられる。

 

 

 

以上のようになります。

この期間だけをみると、#413 麻薬【スペシャルセレクション】(収録回)での三船班登場とともに、藤島班の登場頻度が高くなった感が有ります。冒頭の、警視庁屋上での訓練の際の立ち位置では、藤島捜一係長がアシストに回った感があるので、「立石班+藤島主任」とも見えるのですが、直後の西本捜一係長の訓示から、「立石班+藤島班」であり、そこに三船班が加わった回と見做しました

その三船班初登場回では、立石班、藤島班のほかにも、後年、特捜隊レギュラーとなる宗方勝巳、山口暁も別役でゲスト出演してたりと、関根部長刑事、香取刑事、笠原刑事は未登場なものの、特捜隊総出演回の印象が強い。

ここから約2年後、立石班、藤島班が終焉を迎えようとは、誰も考えていなかったことでしょう。出来たら、そこに至るまでの回が収録されていればありがたいのですが、巻数の問題から仕方ないのでしょう。。。いろいろ調べてみると、三船班初登場回から、【第3回再放送】初回の#451 雨の中の慕情(未収録回)に至るまでの回は、見どころがありそうなので、何かの機会を作っていただきたい気持ちです。