※【カンボジア旅行記⑳】の続きになります。
昼食を終えて再びトゥクトゥクへ乗り込み、いよいよこの旅最後のアンコール遺跡となる「ロリュオス遺跡群」を目指します☆
ベン・メリアからはトゥクトゥクで約70分の移動になります。途中の景色もとにかく興味深く、長時間の移動でも全く退屈しなかったのはよかったです。
ロリュオス遺跡群 はシェムリアップの中心部から東へ13kmの距離にあり、現在のアンコール地域以前の王都の跡。790年頃から礎が築かれたそうです。今回はそのうち「ロレイ」「プリア・コー」「バコン」という3つの遺跡を見学したいと思います!
まずやって来たのは ロレイ という893年に築かれたヒンドゥー教の寺院。石段を上がって行くようになってますが、実は当時ここは巨大な貯水池に浮かぶ小島だったそうです。
その石段を昇って来ると、残念なことに一部が修復工事中でした。これは仕方ありません。
どうやら長期間に渡る修復工事が行われているようで、その説明が書いてありました。クメール語なので読めませんでしたが(苦笑)
「ロレイ」は4基の祠堂が四隅に建つというシンプルな構造で、遺跡としては小規模ですね。
向かって左側の祠堂に見えるのは、金剛力士像だそうです。
北側に回ってきました。修復工事中だけあって、かなり痛んでいるように見えます。
本来ならこの間も歩けるのかもしれませんが、今回は立ち入り禁止でした。
境内にあった謎の石仏。なぜ眼鏡をしているのでしょうか?
そしてロレイから国道6号線を渡り、こちらもヒンドゥー教の寺院である プリア・コー へやって来ました。
この「プリア・コー」が創建されたのは879年で、実はアンコール遺跡の中で最古の寺院になります。
こちらも敷地はそんなに広くはないようです。逆光で眩しかった(苦笑)
歴史の重みを感じる石畳を歩いて行きます。
恐らくこの辺りも、かつては建物が建っていたことが想像できますね。
正面には3基の祠堂が見えますが、実はそれぞれの後ろにも祠堂があるため、全部で6基になるとか。
こちらは恐らく塔門の跡。ここをくぐって祠堂へと向かっていたことでしょう。
塔門らしき建物は上部が完全に崩壊してました。
敷地の北側には何やら不思議な建物。これまでに見たことのないような形でした。
そして祠堂の前までやって来ました。まるで塔のような祠堂は重厚感があり、神聖な雰囲気を醸し出しています。
近くで見るとまたすごい!1140年も前の遺跡になりますが、壁面のレリーフはしっかりと確認することができますね。
そしてその祠堂へ向かって跪くように牛の像がありました。実はプリア・コーというのは「聖なる牛」という意味を持つそうです。
牛の像は3体あり、それぞれ祠堂の前に並んでました。
それにしてもここもホントに美しい遺跡です。
よく見ると、違う種類の石で造られた部分もあるようですね。
壇上に昇ると、後方に建つ祠堂が見えてきます。
ここにも開かずの扉のようなものが見えます。何となくですが、この日の午前中に訪れたバンテアイ・スレイを思い出しました。
こちらは後方からの眺め。高さが違うみたいですね。
これでプリア・コーの見学は終了。あまり事前の知識のない遺跡でしたが、最古の寺院なだけにかなり印象に残ったのでした。
そしてプリア・コーのすぐ南側にある バコン へやって来ました。アンコール遺跡巡りもこのバコンでいよいよラストになります!
「バコン」はロリュオス遺跡群の中で最も規模の大きな遺跡になります。しばらく参道のようなところを歩きますが、その先に尖塔が見えてきました。
やがて巨大な建物が姿を現します!
ここ「バコン」は881年創建の寺院で、ロリュオス遺跡群では最も規模の大きな遺跡になります。
時代は全く異なりますが、何となくアンコール・ワットに似た雰囲気を感じました。
入口の枠だけが残る光景が素敵です。
中央祠堂はピラミッドのような構造になってました。ここから上まで昇ってみたいと思います。
入口の上にある小窓から、尖塔の先端がまるで絵画のように見えました。
こちらは牛の像でしょうか?
先ほど歩いてきた道を眺めます。見晴らしは最高です♪
尖塔の近くまで昇ってきました。プノンペンで観た「独立記念塔」に似てますね~
こちらは来た道とは反対側になります。2基の祠堂が素敵です。
四隅にはこんな建物がありました。扉のようなものが見えます。
そして最上階まで昇ってきました!ここは神の世界になるそうです。
こちらはどうやら煉瓦で造られているようです。
下まで降りてきました。聖牛が跪く像は、先ほどのプリア・コーみたいですね☆
これでバコンの見学は終了。そしてロリュオス遺跡群の見学も終了となりました。
そしてドライバーさんと待ち合わせをしていた反対側の入口まで出てきました。中央にアンコール・ワットが描かれたカンボジアの国旗が綺麗ですね☆
これで3日間に渡ったアンコール遺跡巡りは、予定していた全ての遺跡への訪問が終了しました!実際に回った遺跡を整理してみると…
1日目: 9月11日(水)
アンコール・ワット
2日目: 9月12日(木)
アンコール・ワット(朝日)
アンコール・トム
・南大門
・バイヨン
・バプーオン
・象のテラス
・ライ王のテラス
・プリア・パリライ
プリア・カン
チャウ・サイ・テボーダ
トマノン
タ・ケウ
タ・プローム
バンテアイ・クディ
3日目: 9月13日(金)
プレ・ループ
バンテアイ・スレイ
ベン・メリア
ロリュオス遺跡群
・ロレイ
・プリア・コー
・バコン
…ということで、初日に購入したアンコール・パス(3日券)を駆使し、完璧とは言いませんが行ってみたいと思っていた遺跡へは8割以上は訪問することができ、かなり満足度の高い3日間だったと思います。雨季の真っ只中ということもあり、突然のスコールに備えて折り畳み傘とレインコートは常に持ち歩いてましたが、幸いにも天候に恵まれたことも有難かったです!
そしてもちろん、こちらの行きたいところを効率よく回ってくれたトゥクトゥクのドライバーさんにはとにかく感謝しかありません!おかげでホントに貴重な経験をすることができ、アンコール遺跡に対する理解を深めることができたと思います☆
この日の遺跡巡りを終え、トゥクトゥクでホテルへ戻ってきたのが16時頃。ドライバーさんには何度も頭を下げて、お礼と感謝の気持ちを伝えてから別れました。この日は8時出発だったのでちょうど8時間チャーターしていたことになりますが、そのうち半分以上が移動時間だったことを思えば50ドルという料金も安く感じます。日本で4時間以上もタクシーで走ったら、とんでもない金額になりますもんね(苦笑)
シャワーを浴びてしばらく部屋でゆっくりくつろいでから、夕食へ出掛けました。
徐々に薄暗くなっていくシェムリアップの街の様子も素敵です☆
やって来たのは シェムリアップ・ブルーパブ という、地元のクラフトビールが飲めるレストランです。
中庭を取り囲むようにテラス席が広がり、落ち着いた雰囲気です。
もちろんシェムリアップのクラフトビールをいただきます!ラガーやエール等、何種類かの生ビールをいただきましたが、ここでしか飲めないビールということもありとても気分よく楽しむことができました☆
こちらはシュリンプのフリッター。メニューには写真がなかったので、思っていたビジュアルと違って驚きました。でもとても美味しかったです。
そしてこちらはカンボジアのサイコロステーキ「ロックラック」!レモン味のソースで、こちらも美味しくいただきました☆
こちらのお店にはブルワリーが併設されています。できたてのビールだから間違いないですよね♪
食事を終えてしばし夜の街を歩きます。
オールドマーケット近くに、サッカー日本代表のユニフォームを着たお兄さんの焼きそばの屋台を発見!遠目に見ただけですが、日本の方だったのかもしれないですね~
そして パブ・ストリート を通ります。この通りの雰囲気がたまらなく好きなんですよね♪
先ほどのレストランではデザートを食べてなかったので、こちらのフルーツシェイク屋さんに立ち寄りました。何と1ドルです!
マンゴーシェイクをいただきました。1ドルですが、お姉さんがその場でミキサーで作ってくれる本格的なやつでした♪
シェイクをいただきながらのんびり歩いていたら、突然のスコール!慌てて雨宿りできる場所へ避難しましたが、しばらくすると小降りになったのでホテルへ急いで戻ったのでした。
これでカンボジア滞在7日目が終了。とにかくこの日は予定していたアンコール遺跡巡りを無事に終えたことで、この上ない達成感を味わった日になりました☆
そしてこの旅もあと2日間を残すのみ。やりたいことはほぼ終えましたが(苦笑)、まだ行きたいお店や食べたいカンボジア料理は残ってますので、残りの2日間はグルメと街歩きを中心に楽しみたいと思います。
※【カンボジア旅行記㉒】に続きます。
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[カンボジア旅行記]
2019.09.07 【カンボジアの首都・プノンペンへ。名物「アモック」を楽しむ】
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2019.09.08 【″負の遺産″トゥール・スレン虐殺博物館と絶品のクイティウ】
2019.09.09 【トゥクトゥクで1時間。大量虐殺地・キリング・フィールドへ】
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2019.09.12 【四面仏塔が乱立するアンコール・トムの中心「バイヨン」へ】
2019.09.12 【アンコール・トムに建つピラミッド型の寺院「バプーオン」】
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