※【カンボジア旅行記②】の続きになります。
ランチを終えて、再びプノンペンの街を歩きます。通常9月というのはカンボジアでは雨季の真っ只中なので、突然のスコールに備えて折り畳み傘とレインコートは持ち歩いていたのですが、そんなもの全く必要ないよというような天気になりました。
トンレサップ川に面した、いわゆるリバーサイド・エリアを歩きます。現地では「シソワット・キー」と呼ばれるエリアになるそうです。
クルーズ船があるようです。面白そうですね♪
こちらがそのクルーズ船でしょうか。船の形にも興味を惹かれますが、それ以上に川の色には驚かされます。この前日に飛行機の窓から見た川の色がこんな感じだったのを思い出しました。
しかしこのエリアの雰囲気は最高!都内にいるとこんないい気分にはなかなかなれないですよね(苦笑)
この辺りにはレストランやバーが多く、夜になるとまた違った雰囲気で盛り上がるとか。
バーガーキングがありました。そしてここでまた「ヘイ、日本人か!?」とトゥクトゥクのお兄さんに声を掛けられます(笑)
通りの角に雰囲気のいいレストランがあるなと思ったら、出発前にチェックしていた人気のお店でした。
この通りを真っすぐ歩くと、ホテルへ戻るはず。それにしてもこの辺りも素敵な建物で溢れてますね~
…パンダ好きには気になるお店(笑)
それにしても気になるのがこの電線!
とにかくすごいとしか言えません(笑) ベトナム・ハノイの街でも電線がすごいなと思いましたが(こちら)、もしかしたらそれ以上かもしれませんね~
歩いても歩いても素敵な建物が続きます。そして複雑に絡み合う電線も続くようです(笑)
サークルKがありました。そしてまたまた電線も…以下同文です(笑)
こちらで建設中なのはもしかして高層マンションでしょうか。プノンペンの街ではあちらこちらで工事の風景を見ることができました。
そしてちょうど12時頃にホテルへ戻ってきました。このホテルも素敵な外観ですが、部屋を予約する際の決め手の1つになったかもしれません。
ホテルでシャワーを浴びて鬼のようにかいた汗を流して着替えを済ませてから、再び街歩きに出発。しかしこの日の午後は2つの失敗を犯してしまうことになります。
まず1つ目の失敗は、カメラの中にSDカードが入ってなかったこと。お昼にホテルに戻った時に、午前中に撮影した写真をSDカードリーダーでiPadに転送したのですが、そのままSDカード無しのカメラで出発してしまったのです。そのため午後ホテルを出てからの街の風景や、「独立記念塔」「シアヌーク通り」といった観光名所で撮ったつもりの写真が実は撮れてなかったんですよね…(涙)
そして2つ目の失敗は、そのあと訪れたプノンペン観光のメインともいうべき「カンボジア王宮」の入口まで来て、短パンでの入場ができないことを知ります。そんなことは何も考えずに思いっきり膝の出た短パンで来てましたので、この日は王宮へ入れないことになってしまいました。
(この時点ではまだSDカードが入ってないことに気付いておらず。この写真は翌日の再訪時に撮影したもの)
メインの観光の予定が狂ってしまい、少しテンパってしまいます。どうしようかと考えた挙句、王宮へはこの翌日に訪れることにして、翌日に行く予定にしていた「トゥール・スレン虐殺博物館」へこれから行くことにしました。しかしここは全く違う方角。歩いて行ける距離ではないなと思っていた矢先に、トゥクトゥクのおじさんに声を掛けられます(笑)
「乗らないか?どこへ行きたいんだい?」
こういうのを「渡りに船」というのでしょうか(笑) 「トゥール・スレン・ミュージアムに行きたいんだけど、いくらで行ってくれる?」とすがる思いでおじさんに尋ねると、10ドルとのこと。いやいや、絶対に5ドルもかからないでしょと思ったのですが、ここからの挽回を10ドルでできるのなら安いものと思い(苦笑)、面倒な値引き交渉はせずにトゥール・スレン博物館まで乗せてもらうことにしました。
そしてトゥクトゥクの車中からの風景を撮影しようとしたところで、ようやくカメラにSDカードが入っていないことに気付きます。一瞬焦りますが、旅行や野球観戦の時はいつもスペアのSDをちゃんと持ち歩いてますので、ここからようやく撮影が復活です!
カンボジアでトゥクトゥクに乗るのはこれが初めて。炎天下の中を歩いてきたのと比較すると、体に風を浴びながら走るトゥクトゥクはホントに最高でした。しかも先ほど写真を撮りながら歩いてきたシアヌーク通りを通ってくれます。
そのおかげでトゥクトゥクの車内からですが、独立記念塔 の写真を今度はしっかりとSDカードに記録することができました!何と言いますか、忘れ物を見つけた時のような気持ちがしてとても嬉しかったです♪
走ること15分程で、トゥール・スレン虐殺博物館 へ到着。5ドルもしない距離に10ドルも払う日本人に出会ったからか(苦笑)、おじさんは満面の笑みで「アリガトー!」と日本語でお礼を言ってくれました。そしてここで待ってようか?と言われましたが、さすがにそれは断りました(笑)
まずはチケットを購入しますが、料金は音声ガイド付きで8ドルとのこと。
日本語の音声ガイドと、日本語のパンフレットを受け取ります。世界中から観光客が来るようで、色んな国の言語に対応しているようでした。
ここ「トゥール・スレン虐殺博物館」は、その名の通りかつてカンボジア人の大量虐殺が行われた跡地になります。なぜそのようなことが行われたのか、音声ガイドを聞きながらの見学でしたので、とてもよく理解することができました。
ここから音声ガイドがスタートします。まるで学校の校舎のような建物が見えますが、元々ここは学校だったそうです。しかし1975年にポル・ポト率いる「クメール・ルージュ」が政権を握ると、学問のある人や医者などは反乱分子とみなされ、強制的にここへ連れて来られたそうです。
中庭には石碑が見えます。
日本語の音声ガイドは、暗く低く感情のない男性の声。「今あなたの前に見えるのは、ここで最後に処刑された人たちの遺骨が埋葬された墓です」というアナウンスから始まり、どんどん気持ちが沈んでいきます。
かつて教室だったところは、カンボジア人を惨殺する部屋となりました。ここには虐待を受けて腐乱した遺体の写真も展示されており、さらに気持ちが沈んでいきます。
塀には有刺鉄線が張り巡らされていました。説明によると、当時のものがそのまま残っているそうです。
当時、ここには2万人が収容され、そのうち生還できたのはたったの7人だったとか。
2階から中庭を見下ろします。そういうことを知らなければ、ホントに学校にしか見えないようなところです。
この壺には収容された人たちの糞尿が溜められており、そこへ頭から逆さまにして吊るすという拷問も行われたとか。ポル・ポトの思想はおかしいくらいに偏っており、中には眼鏡をかけているというだけで知識人とみなされ、連行され拷問を受けた人もいたそうです。
こちらには当時の写真が展示されていました。
棟の奥にはまた別の中庭が広がります。音声ガイドには、疲れたり気分が悪くなったりしたらこの中庭のベンチで休んでくださいとも言われました。
またまた有刺鉄線。約1時間かけてしっかりと施設内を見学しましたが、色々と考えさせられた時間でした。
この後も、この翌日に行くつもりでいたところを前倒しすることに。ここから10-15分ほど歩くと「オルセー・マーケット」という市場に行けるはずです。
トゥクトゥクでの移動はとても楽ですが、やはり自分の足で街を歩きながら風景を撮影したり、色んな発見をしたりするのが面白いんですよね☆
ふと見ると、何か見慣れている感じ。そう、プノンペンの信号機ってこれどう見ても日本製ですよね?
…帰国してから調べてみると、2016年のニュースでプノンペン市内に日本の協力で信号機100機が設置されたというのがありました。カンボジアと日本の密接な繋がりを現地で発見することができて、嬉しく思います!
そしてやって来たのはこちらの オルセー というローカルレストラン。地元の人に人気の食堂ということで、ここで食事するのを楽しみにしていたのです。
16時30分頃という中途半端な時間ですが、地元の人が食事を楽しんでいる様子でした。テーブルのほとんどが6-8人掛けということで、相席で案内されます。
ビールを飲みたかったのですが、アルコールが置いてなかったのでコーラをいただきます。注文を聞きに来たのは恐らく15歳くらいの男の子でしたが、ちゃんと英語も話せてしっかりした子でした。
注文したのは クイティウ というカンボジアのご当地麺!あっさりながらもコクがあるスープに細い米粉の麺、そして半生に煮込んだ牛肉と肉団子が乗っていて、これとても美味しかったです!
店内ではムエタイの試合が放送されてました。東南アジアでは人気のスポーツなんですね~
そしてこのすぐ目の前にあるのが オルセー・マーケット 。こちらも大きな市場になります。
しかし夕方ということもあり、多くのお店が閉店の準備をしているところでした。
おもちゃのような集合住宅が見えます。
ホテルまで1kmちょっとありそうですが、のんびり歩いて戻ろうと思います。クメール文字と電線とトゥクトゥク、これぞプノンペンの光景ですね。
「モニボン通り」というプノンペンのメインストリートに出ました。ここから北へ歩くと、セントラル・マーケットの方へ戻れるようです。
このモニボン通りにも、味のある建物が並びます。
こちらはホテルの隣にあった食堂。めちゃめちゃ気になったのですが、結局行かずじまいでした。
…ということで17時過ぎにホテルへ戻ってきました。実はホテルの屋上にルーフトップバーがあるので、この日の夜はそのバーで飲もうと思っていたのです♪
しばし部屋でくつろいでから、19時頃にその屋上のバーへ来てみました。「エンジェル・スカイ・バー」というようです。
思ったよりも広く、なかなかいい雰囲気です。しかも宿泊客専用ということもあり、ガラガラで静かなのも嬉しい限りです。
ほぼ外国人しか泊まらないようなホテルのバーだからか、カンボジアの物価からするとかなり高めの価格設定。しかし日本人からすると常識的な価格です(苦笑)
まずはカンボジアビール!屋上・屋外では飲む生ビールはたまりません♪
つまみはこちらの「フィンガー・フィッシュ」をいただきました♪
バーからのプノンペンの夜景。真ん中の高層ビルが、この日の朝にもすぐ近くを通った「バタナック・キャビタル・タワー」ですね☆
これは確か、バナナとマンゴーのシェイクだったと思います。東南アジアの気候には、フルーツシェイクがよく合うような気がするんですよね~
夕方にクイティウをいただいてから4時間近く経ち、お腹も空いてきたので最後にハンバーガーをいただきました。ビーフの旨味がガツンときて、とても美味しかったです♪
会計を済ませてから屋上を歩いていると、プールがありました。水着持ってくればよかったかな(笑)
…しかし宿泊しているホテルの中で飲むというのは、すぐに部屋まで戻れるという安心感があっていいものですね☆
これでプノンペン2日目が終了。この翌日は朝からトゥクトゥクに乗って、プノンペン郊外の「キリング・フィールド」を目指します!
※【カンボジア旅行記④】に続きます。
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[カンボジア旅行記]
2019.09.07 【カンボジアの首都・プノンペンへ。名物「アモック」を楽しむ】
2019.09.08 【朝のワット・プノンと中央郵便局からの、名物・ロックラック】
2019.09.08 【″負の遺産″トゥール・スレン虐殺博物館と絶品のクイティウ】 ⇒ この記事
2019.09.09 【トゥクトゥクで1時間。大量虐殺地・キリング・フィールドへ】
2019.09.09 【プノンペン観光最大の目玉!王宮からシルバーパゴダを歩く】
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