【カンボジア旅行記⑧】の続きになります。

 

ホテルに戻って部屋で少しだけくつろいでから、いよいよこの旅のメインイベント!一生に一度は行ってみたい世界遺産と言われる「アンコール・ワット」へ向けて出発です。この前日に約束していた通り、13時にトゥクトゥクのドライバー・ラディさんがホテルまで迎えに来てくれました。

 

 

 

カンボジアに来てから毎日乗ってるトゥクトゥクですが、身体に直接風を感じることができて、ホントに気持ちがいいのです。車と違って窓ガラスも何もなく開放感たっぷりなので、走りながら写真や動画を撮影できるのもまた面白いんですよね~

 

 

 

アンコールワットはシェムリアップの市街地から北へ約6.5kmの距離。正面が西を向いているため、午前中は逆光になってしまいます。そのことをちゃんと予習してましたので、午前中は避けて午後から訪問することにしたのです。

 

 

(Google Map ⇒ こちら より)

 

 

アンコール・ワットを始めとする遺跡の入場券は、遺跡へ行く途中のチケットセンターでしか購入することができません。そのためまずはこちらのチケットセンターに寄ってもらいました。

 

 

 

チケットは1日券・3日券・7日券の3種類。今回は主要な遺跡を3日間かけて周る予定なので、62ドルの3日券を購入します。7日券があるということは、アンコール遺跡を全て周るには3日では足りないということなんですよね~

 

 

 

こちらが アンコール・パス と呼ばれる入場券(3日券)。購入日から10日間有効で、そのうち好きな3日間で利用が可能なのだそうです。本人以外の利用ができないように、チケットにはその場で撮影した顔写真が入りますが、ボーっとした顔で映ってしまいました(苦笑)

 

 

 

無事にチケットも購入し、これでいよいよアンコール・ワットを目指します。しかしここで何と雨が降ってきてしまいました。

 

 

 

結構本格的に降ってきたので、ラディさんが雨除けをセットしてくれました。それにしても念願のアンコール・ワットに向かっている最中にこの旅初めての雨に降られるとは…(苦笑)

 

 

 

チケットを購入する時間も含めて、ホテルから30分程でアンコール・ワット正面の入口前へ到着!この先はトゥクトゥクの乗り入れができないため、ラディさんはここで待っているとのことでした。プノンペンでもそうでしたが、カンボジアでトゥクトゥクを「往復」でチャーターした場合、料金にはドライバーの(こちらが観光中の)待ち時間も含まれるので安心ですね。

 

 

 

アンコール・ワット は密林の中にある、東西約1,500m、南北約1,300mの巨大な堀に囲まれた12世紀初頭のヒンドゥー教の寺院。ここ(現在地)から堀を渡り、参道を通って敷地の中心部を目指します!

 

 

(Wikipedia ⇒ こちら より)

 

 

ラディさんと別れて歩くこと1-2分、ついにアンコール・ワットの西参道正面にやって来ました!幸いにも先ほどまで激しく降っていた雨は小降りになり、しばらくすると完全に止んでくれました☆

 

 

 

まず最初に出迎えてくれたのは蛇神・ナーガ 。これまで街中で何度も見掛けてきたナーガですが、さすがにこのアンコール・ワットの入口に立つナーガを見た時には鳥肌が立ちました!

 

 

 

ここから「西参道」と呼ばれる橋が架かっているわけですが…

 

 

 

現在は長期修復工事中ということで、こちらは通ることができません。

 

 

 

数十メートル南側に浮橋が架けられてあり、こちらが臨時の入口になってました。先ほど購入したアンコール・パスをスタッフさんに見せて入場します。

 

 

 

浮橋から見えるのは「西塔門」。少しづつ近づいてくるにつれて、ワクワクとドキドキがホントに止まりません♪

 

 

 

浮橋を渡り切りました。こちらは「ゾウの門」と呼ばれており、ここからも中へ入ることができるようです。

 

 

 

雨は止みましたが、敷地内にはたくさんの水たまりができてました。東南アジア特有のスコールだったようですね。

 

 

 

そして西塔門の近くまで歩いてきました。

 

 

 

振り返ると、奥に見えるのがたった今渡ってきた浮橋で、そして目の前には西参道。

 

 

 

西参道のたもとにあるナーガは原型を留めておらず。あえて修復してないのも味があっていいものです。

 

 

 

西参道の工事に関する記述がありました。今回の工事は2016年から2020年にかけて行うということが書いてあったようです。

 

 

 

そして 西塔門 の正面にやって来ました!この姿からも何となく想像できますが、かつて3つの尖塔が建っていたものが、上部が倒壊してしまったそうです。

 

 

 

ここアンコール・ワットが築かれたのは1113-1145年頃。クメール帝国の王であるスーリヤヴァルマン2世の命により、新王宮の南隣にヒンドゥー教寺院として建設されました。ちなみにアンコール・ワットというのは、「国都寺院」という意味を持つそうです。

 

 

 

さっそくこの西塔門の中へ入ってみたいと思います。

 

 

 

ここにはすごい水たまりができてました。景色に見とれて足元を見てないと、大変なことになりそうです(苦笑)

 

 

 

最初の階段を昇り切ると、壁一面に掘られた彫刻に目が行きます。やはりアンコール・ワットと言えば、この壁の彫刻は有名ですよね☆

 

 

 

まるで絵画の中へ入っていくような雰囲気です。

 

 

 

全く手抜きなどなく、壁は彫刻で埋め尽されています。1つ1つをじっくり見ていくととんでもない時間が掛かりそうですね(苦笑)

 

 

 

上下左右とまんべんなく観察しながら進みます。

 

 

 

それにしてもこの雰囲気は遺跡好きにはたまりません!ちょっと前に人が閊えてきたのはあれですが…(苦笑)

 

 

 

何かの石像がありました。横に立っている人と比較するとわかりますが、かなり背の高いものでした。

 

 

 

左手には延々と回廊が続きますが、真ん中に大きな人が立っているのが見えるので行ってみます。

 

 

 

途中の窓からは先ほどの西参道が見えました。

 

 

 

こちらが先ほど見えた ヴィシュヌ神像 。写真からは伝わりにくいですが、高さは何と4mあるそうです。私が横に並んでも、肘にも届かないんですね。

 

 

 

アンコール遺跡には、頭や手足のない石像がとにかくたくさん存在します。何でも高価な宝石等が石像の中に埋められているという噂があり、盗掘者が頭を持ち去ったという説があるそうです。

 

 

 

とにかくレリーフには見とれてしまいます。900年も前に描かれたものだと思うと、なかなか前から動けなってしまうんですよね(苦笑)

 

 

 

そしてここから、有名すぎる3つの尖塔がまるで絵画のようなアングルで見えました!思わず「おぉ!」と叫び声が出てしまいます!

 

 

 

西塔門を出て上を見上げます。

 

 

 

そして目の前に続く参道の先に、有名な3つの尖塔が見えました!この景色にはただただ感動!

 

 

 

ミラーレス一眼のレンズを、広角レンズからズームレンズへ交換します。この景色を見て、アンコール・ワットにホントに来たんだなぁという感激をひたすら噛み締めてました☆

 

 

 

更にズーム!目の前に広がるこの光景があまりにも素敵すぎて、この場で数分立ち止まってひたすら眺めてました。

 

 

 

参道のナーガも原型をとどめていませんが、この石造りの参道と緑のコントラストがまた美しいんですよね。

 

 

 

西塔門の回廊を振り返ります。何もかも美しすぎて、ホントにここまで来てよかったと思いました。

 

 

 

参道を少し歩き、もう1度振り返って西塔門を眺めます。先ほど一瞬だけ降った雨が、いい感じのアクセントになっているように見えました。

 

 

 

西塔門から中心部までの参道の真ん中辺りまで来ると、両側に建物が見えてきます。

 

 

 

この建物は 経蔵 と呼ばれ、経典や歴史書が収められていたそうです。現代風に言えば図書館だったんですね。

 

 

 

この参道は、ナーガの胴体が欄干になっていますが、さすがに年代が古いだけに、途中が切れているようなところもありました。

 

 

 

経蔵の先には 聖池 と呼ばれる池があります。

 

 

 

中心部までだいぶ近づいて来ました。西参道の入口か中心部への入口までの距離は、実に600mあるそうです。

 

 

 

そしてようやく参道の終わりまで辿り着きました。ここ(現在地)からはいよいよアンコール・ワットの中心部に入ることになります。

 

 

(THE ASIA WORLD ⇒ こちら よりお借りしました)

 

 

ここから先は一段高いところになるようです。階段の脇では4体のシンハ(獅子)が出迎えてくれました。

 

 

 

階段を昇るとそこはテラスになってますが、こちらが 十字テラス と呼ばれるところ。上から見ると文字通り十字になってるんですよね。

 

 

 

十字テラスのナーガも原型をとどめておらず。やっぱり盗掘者の仕業なのでしょうか。

 

 

 

十字テラスから先頭に向かって右側(北側)を眺めます。

 

 

 

そしてこちらが、第一回廊 と呼ばれる最も外側にある建物になります。さっそく中央の入口から中へ入ってみたいと思います!

 

 

 

中へ入ると、再び階段を降りてまた昇るという造りになってました。

 

 

 

その第一回廊を過ぎたところにあるのが、こちらの 十字回廊 です。美しい回廊がその名の通り十字に交わる造りになっており、とにかく迫力と美しい造形に圧倒されました☆

 

 

 

十字回廊は上から見ると漢字の「田」みたいになっているのですが、その回廊に挟まれた4つのエリアは 沐浴池 と呼ばれ、水を貯めて高僧たちの沐浴や王が祈りの前に身を清めるのに使われた場所である等、諸説あるようです。

 

 

 

現在は水をたたえた姿を見ることはできませんが、水の中へ入るための階段があるのがよくわかりますね。

 

 

 

石碑にぎっしりと書かれたクメール文字。思わず見入ってしまいましたが、もちろん読めるわけありません(苦笑)

 

 

 

…西参道の入口に立ってからここまで1時間弱。雨上がりの高湿度でなかなか汗が止まりませんでしたが、目に飛び込んでくるもの全てが興味深く、じっくりと観察して周りました。

 

このあとも第二回廊から第三回廊、そして中央祠堂へ。アンコール・ワットの見学はまだまだ続きます☆

 

 

【カンボジア旅行記⑩】に続きます。

 

 

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[カンボジア旅行記]

 

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2019.09.08 【朝のワット・プノンと中央郵便局からの、名物・ロックラック】

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