【カンボジア旅行記③】の続きになります。

 

カンボジア滞在3日目となる9月9日(月)。この日はホテルの朝食はとらずに、朝7時頃から セントラル・マーケット へまたやって来ました。ホテルから徒歩3分程で来れるので便利です。

 

 

 

エリアごとに色んな業種のお店が並ぶセントラル・マーケットですが、建物の西側には飲食店の屋台が並びます。この日はここで地元の人に紛れて朝食をいただこうと思っていたのです。

 

 

 

たくさんの屋台がありますが、どこにもメニューらしきものが見えず、どのお店に行ったらいいのか苦戦します(苦笑) 

 

 

 

月曜日の7時ということもあってか、食事している人の姿もまばらな感じ。とりあえずこのエリアを2周ほど歩いてみました。

 

 

 

実は事前にネットで調べて、このエリアで食べられる「ローチャー」という料理が写真を見て美味しそうだと思ったのです。とりあえずこのお店のお兄さんにローチャーが食べれるか聞いたら、席に座って待つように言われました。

 

 

 

こちらがそのお兄さん。手際よく作っているところを眺めながら待ちます。

 

 

 

テーブルの上には何やら調味料が色々と置かれてました。よくわかりませんが、きっと辛いやつでしょう(笑)

 

 

 

そして注文したカンボジアのご当地麺・ローチャー が運ばれてきました。何となく焼うどんみたいなビジュアルですが、麺がやたらと短いのが特徴。たぶん醤油味がベースになっているようでしたが、食べた印象はほぼ焼うどんで、日本人ならきっと好きになる味でした。美味しかった!

 

 

…ちなみにこれが8,000リエル(約210円)。物価が安いって素晴らしいですね~

 

 

一旦ホテルに戻って部屋でコーヒーを飲んだりしてくつろいでから、9時に再び出掛けます。ホテルから出るとこの前日に約束した通り(参照)、トゥクトゥクのドライバー・ハムさんが待っててくれました。挨拶とお礼を言ってからさっそく乗り込み、予定していたキリング・フィールドへ向けて出発です。

 

 

 

走行中はもちろん話せませんが、信号待ちで止まった時に少しだけ会話。キリング・フィールドまでは、トゥクトゥクで1時間ほどかかるそうです。しかしタクシーとは違って、トゥクトゥクは直接風を感じながら走るのが何とも爽快なんですよね♪

 

 

 

ふと横を見るとネットが貼ってあるのに気付きました。プノンペンではスマホのひったくりが多く、トゥクトゥクに乗ってる時に横に並んだバイクにやられることが多発しているとか。そのためひったくり防止のネットを付けているトゥクトゥクが増えてきているというのを出発前にネットで調べてましたが、正にそれでした。どうやらこのハムさんは信用できるドライバーのようです。

 

 

 

出発から30分ほど経ち、だいぶ郊外まで走ってきました。東南アジアではよく見る光景に出会います(笑)

 

 

 

出発から40分、道もだいぶ細くなりました。ハムさんのトゥクトゥクは4人乗りですが、この2人乗りのタイプのトゥクトゥクもよく見かけました。

 

 

 

この辺りは地元の商店街といったところでしょうか。異国の風景は何もかもが新鮮で、貴重な経験をしてるんだなぁということを感じます。

 

 

 

出発してから50分も経つと、もう何もないところまでやって来ました。地図アプリでちゃんと目的地に向かっているのを確認してるから安心ですが、知らないで連れて来られるときっと不安になることでしょう(笑)

 

 

 

そして予定通り約1時間で キリング・フィールド に到着!こちらが見学している間、ハムさんはここで待っているとのことでした。

 

 

 

チケットは音声ガイド込みで6ドル。日本語のパンフレットを受け取ります。

 

 

 

この前日のトゥールスレン博物館に続いての日本語の音声ガイド。エリアごとに番号の書かれた案内板が立っており、その番号をプッシュすると音声が流れるようになってました。

 

 

 

ここ「キリング・フィールド」は、ポル・ポト政権時代に大量のカンボジア人が殺害された跡地。この前日に訪れた「トゥール・スレン刑務所」に収容された人々はここへ運ばれて処刑され、そのまま遺体が埋められたそうです。

 

 

 

園内のマップがありました。順路に沿って進みたいと思います。

 

 

 

最初に園内中央にある慰霊塔が見えてきました。ここからでは塔の中の様子は見えませんが、後で驚くことになります。

 

 

 

こちらは椰子の木でしょうか。落ちてくる実を防ぐネットがありますね。

 

 

 

園内には当時の様子を描いたイラストがあり、音声ガイドでその説明を聞くことになります。

 

 

 

こちら、何の変哲もない木に見えますが、実はこの木の皮が喉を切り裂く凶器になったとのこと。「クメール・ルージュ」は財政的に厳しく、銃などの高価な武器はあまり持っていなかったため、人を処刑するのにこういうものを使っていたと言われています。

 

 

 

こちらには何かの囲いが見えますが…

 

 

 

ここは450体もの遺体が発見された場所。例によって抑揚のない暗い男性の声でその説明を聞き、気分が沈んでいきます。

 

 

 

木の板で道が作られてますが、それ以外の場所からは大雨が降ったりすると、今でも白骨が発見されることがあるそうです。音声ガイドではもし見つけても絶対に触らずに、スタッフに知らせてくださいとのことでした。

 

 

 

園内の奥には沼がありました。

 

 

 

普通ならマイナスイオンを感じる心地のいい自然なのかもしれませんが、ここがどういう場所なのかを知ってしまうと、こういう道が恐ろしく見えてしまいます。

 

 

 

こちらでは首のない遺体が166体発見されたとか。

 

 

 

何やらガラスケースの中に入ってます。

 

 

 

こちらは犠牲者の衣類を集めたものでした。心が痛みます。

 

 

 

更に道は続いていきます。何となくですが、体が重くなってきた気がしました。

 

 

 

こちらも大量埋葬地になりますが…

 

 

 

そのすぐ横には何かの説明が書かれ、たくさんのミサンガが吊るされた木が見えます。

 

 

 

この木は「キリング・ツリー」と呼ばれ、子供や赤ちゃんまでもがこの木に頭をぶつけられて殺されたそうです。ポル・ポトの思想では、子供が大きくなって親の復讐に来ないために殺すのだとか。信じられません。

 

 

…ちなみにこの木、発見された当時は血や脳味噌がたっぷりと着いていたそうです。

 

 

こちらのガラスケースには、遺骨と歯がまとめられていました。

 

 

 

ここは元々は中国人の墓地だったそうで、その名残もありました。

 

 

 

こちらの白骨は、新しく発見されたものでしょうか。パンフレットに説明が載ってないところにありました。

 

 

 

これで園内を一周し、中央にある慰霊塔まで戻ってきました。

 

 

 

ここで靴を脱ぎ、塔の中へ入ることができるのですが…

 

 

 

この塔の中には、ここで発見された頭蓋骨でぎっしりと埋まってました。…絶句でした。

 

 

 

この日も天気に恵まれましたが、ここまで気分はどっぷりと沈んだまま。この後は園内にある博物館を見学します。

 

 

 

こちらが博物館。向かって左側のスペースに展示があり、右側のスペースでは映画が上映されてました。

 

 

 

この施設が発見された当時の写真が展示されてましたが、ホントに考えさせられるものがありました。

 

 

 

こちらは当時のポル・ポト政権「クメール・ルージュ」の制服ですが、さすがにこれを見ると怒りが込み上げてきましたね。

 

 

最後に10分ほどの映画を見て見学は終了。1時間20分ほどかけてしっかりと目に焼き付けました。

 

 

外で待ってくれていたハムさんのトゥクトゥクに乗り込みます。ハムさんからは他に行きたいところはあるか?帰り道に銃が撃てる施設があるけど寄ってみないか?等と誘われましたが(苦笑)、気分的にやたらと疲れたので、真っすぐホテルに戻ってもらうことにしました。

 

 

 

キリング・フィールドから40分ほど走ってきたプノンペンの市街地。ハムさんが急に通りから逸れたのでどうしたんだろうと思ったら…

 

 

 

ガソリンスタンドでの給油でした。実は出発前にネットで調べたところでは、ドライバーにガソリン代を請求されたという情報もあったためもしかしたら…と構えたのですが、ハムさんは普通に自分で払ってました。よかった(笑)

 

 

 

…ということで、帰りも約1時間でホテルへ帰還。約束の20ドルを払って握手しましたが、ハムさんは路面の荒いところや段差ではちゃんとスピードを落としてくれたり、無理な追い抜きや割込みはしない安全運転で信用できるドライバーでした。往復2時間もかかるところで、外で1時間以上も待機してもらって、ホントに感謝ですね。

 

…そう思っていたら、「明日はどうするんだい?」と次の営業攻勢(笑) この翌日は午後にプノンペンを離れることを伝えると、「じゃあ空港まで乗せて行くよ」と言われたので、これからまた違うドライバーを捕まえるよりは安心ということもあり、翌日のホテルから空港までもお願いすることになりました(笑)

 

このあとはこの前日に短パンで入れなかったカンボジア王宮へ、ズボンを履き替えてリベンジです☆

 

 

【カンボジア旅行記⑤】に続きます。

 

 

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[カンボジア旅行記]

 

2019.09.07 【カンボジアの首都・プノンペンへ。名物「アモック」を楽しむ】

2019.09.08 【朝のワット・プノンと中央郵便局からの、名物・ロックラック】

2019.09.08 【″負の遺産″トゥール・スレン虐殺博物館と絶品のクイティウ】

2019.09.09 【トゥクトゥクで1時間。大量虐殺地・キリング・フィールドへ】 ⇒ この記事

2019.09.09 【プノンペン観光最大の目玉!王宮からシルバーパゴダを歩く】

2019.09.09 【国立博物館で民族舞踊ショー「プラエ・パカア」を観劇し感激】

2019.09.10 【さらばプノンペン!アンコール遺跡の街・シェムリアップへ】

2019.09.11 【アンコール遺跡の街・シェムリアップの中心部を散策する】

2019.09.11 【天空の楽園。世界遺産「アンコール・ワット」へ!-前編-】

2019.09.11 【天空の楽園。世界遺産「アンコール・ワット」へ!-後編-】

2019.09.12 【アンコール・ワットで迎える朝。そしてアンコール・トムへ】

2019.09.12 【四面仏塔が乱立するアンコール・トムの中心「バイヨン」へ】

2019.09.12 【アンコール・トムに建つピラミッド型の寺院「バプーオン」】

2019.09.12 【象のテラスとライ王のテラスから、プリア・パリライへ歩く】

2019.09.12 【廃墟感漂う境内。「聖なる剣」の意味を持つプリア・カンへ】

2019.09.12 【チャウ・サイ・テボーダとトマノンから未完成のタ・ケウへ】

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2019.09.12 【バンテアイ・クディからの、シェムリアップ№1のアモック】

2019.09.13 【赤色砂岩が美しい10世紀の遺跡「バンテアイ・スレイ」へ】

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2019.09.13 【ロリュオス遺跡群で3日間のアンコール遺跡巡りを締め括る】

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