※【カンボジア旅行記⑱】の続きになります。
9月13日(金)、早いものでカンボジア滞在も7日目を迎えました。たっぷりと睡眠をとったおかげで前日の疲れもすっかり解消!ホテルで朝食をいただき、8時には約束通りトゥクトゥクのドライバーさんが迎えに来てくれました☆
これから前日に引き続き3日目となる、アンコール遺跡巡りに出発します!
この前日にはアンコール・ワットとアンコール・トム周辺の遺跡を散策しましたが、この日は「バンテアイ・スレイ」「ベン・メリア」「ロリュオス遺跡群」というシェムリアップ郊外の遺跡を周ります。見学する遺跡の数は前日よりも少ないですが、走る距離は何倍にもなるんですよね。
(Google Map → こちら より)
まずは「バンテアイ・スレイ」を目指し、市街地から北へ向かう幹線道路を走ります。まっすぐ行くとアンコール・ワットという案内板が見えますね。
こちらはアンコール・ワットの南側の堀。この堀の向こうの森林の中に建物があるわけですが、ここから見ることはできません。
途中にあったこちらは、青空の洋服屋さんでしょうか。
この前日にも通った スラ・スラン という、王様が沐浴を行っていた貯水池。東西約700m、南北約300mという巨大な池です。
遺跡周辺はホントに何もありません。都会で生活していると、この非日常がまたいいんですよね~
すると進行方向左手に プレ・ループ という遺跡が見えてきました。この日の予定には入れてませんでしたが、トゥクトゥクからの光景にすごく興味を惹かれたため、ドライバーさんにお願いして少しだけ寄ってもらうことにしました。
このプレ・ループが建てられたのは961年ということで、アンコール・ワットが完成する180年も前というから驚きです。
1,000年以上前の遺跡ということもあり崩壊部分もありますが、それも含めていい味を出してますよね。
壁の間を進んで行きます。もしかしたら、かつてはここには屋根があったのかもしれません。
テラスへ上がる階段。このプレ・ループは、アンコール王朝最後の煉瓦建築とされているそうです。
そしてピラミッド式の中央祠堂が見えてきました!この中央に階段がある造りは、この前日に見学した「タ・ケウ」に似ています。
先ほど通ってきた通路。やっぱり以前は屋根があったように見えますね。
ホントに10分程で駆け足の見学になりましたが、予定外で立ち寄れたことは何よりでした。
そして再び「バンテアイ・スレイ」を目指します。シェムリアップの中心部からは北へ40kmも離れており、車でも1時間ほどかかりますので、トゥクトゥクだとそれ以上になるんですよね。
走れば走るほど景色も変わっていきます。人や道や家等々、なかなか日本では観れないような興味深い光景が続くおかげで、長い道のりでも全く退屈しませんでした♪
こちらは地元のマーケットでしょうか。
そしてホテルを出発してから約90分後の9時30分に、バンテアイ・スレイ に到着!
入口には立派な案内所とゲートがありました。アンコール遺跡では恐らく珍しいのではないでしょうか。
ゲートでスタッフさんにアンコール・パスを見せて入場。しばらく歩くと何かの石碑がありましたが、読めません(苦笑)
そして東門にやって来ました!ここから遺跡見学のスタートです。
まずは参道を歩き、中心部を目指します。
こちらは何かの建物の跡でしょうか。
こちらも建物の入り口部分だけが残っているようでした。
ここバンテアイ・スレイは967年に建てられたヒンドゥー教の寺院跡。「女の砦」という意味を持つそうです。
そして中心部の入口となる、第一周壁の門が見えてきました!
1,000年以上前の遺跡ということもあり、入口の高さは現代人だと頭をぶつけそうになります(苦笑)
その「頭上注意」の標識のイラストが、一瞬「肉」に見えました(笑)
この門を抜けると、第二周壁に囲まれた中央祠堂が見えます。赤茶色の建物と緑のコントラストが、何とも言えない美しさです☆
第二周壁の門まで歩いてきました。バンテアイ・スレイはアクセスの不便な郊外に位置するも、赤色砂岩で造られた美しく芸術性の高いビジュアルで人気の高い遺跡なのです。
そして他の遺跡と比較した時に、この中心部の建物の保存状態が良好だということもあって、どうにかしてここへ来たいと思っていたのでした。
更に奥へ進むと、第三周壁と中央祠堂が見えました!赤茶色のビジュアルがホントに美しく、思わず「おぉ!」と声を出さずにはいられません☆
そして噂通り、とても1,000年以上前の10世紀の遺跡とは思えないくらい綺麗です♪
中央祠堂と第三周壁は小規模なものですが、ただただ美しいとしか言えません。来てよかった!
中央祠堂にはアンコール・ワットを思わせるような尖塔が見えますが、こちらの方が180年も古いんですよね。
少し離れてみました。何となく大きさがわかっていただけますでしょうか。
中央部分への立ち入りは禁止されていたため、第三周壁に沿って歩いてみたいと思います。
こちらは南側からの眺め。右側(東側)が先ほどの正面入口になります。
後方へ回ると、中央祠堂に立つ3本の尖塔が見えました。
こちらから見ても、壁面の彫刻の保存状態がいいことがよくわかります。
こちらは北側からの眺め。ここから先へ入れないのは残念ですが、遠くからでもレリーフの素晴らしさがよくわかりますよね。
中央祠堂にはガルーダや猿の座像が見えます。それにしてもホントに美しい遺跡です。
ズームレンズで寄ってみました。扉のようなものが見えますが、これはどうやら開かずの扉のようでした。
少し離れたところから。赤茶色なだけに、まるで炎が上がっているかのようにも見えます。
中央部の一通りの見学を終えて、来た時とは反対側となる西側の門から第二周壁の外へ出てきました。
バンテアイ・スレイは本当に美しい遺跡で、シェムリアップの中心部から1時間半もかけて来た価値は十分にあったと思います!
これでバンテアイ・スレイの見学は終了。じっくり時間をかけて見学することができ、とても満足です。
出口の文字が見えたので、ここから第一周壁の外へ出たいと思います。
出口では民族音楽の演奏が行われてました。しばし足を止めて聴き入ってましたが、長くなるとチップが必要になると思ったためこの場を離れたのでした(苦笑)
森の中を抜けて最初の入口のところまで戻ると、来た時には気が付かなったのですが、世界遺産認定記念の石碑が建ってました。
…ということで、この日の3つの目的地のうちの最初の1つの見学が終了。このあとは再びトゥクトゥクで1時間ほど走り、ジャングルの中にひっそりと眠る巨大寺院「ベン・メリア」を目指します☆
※【カンボジア旅行記⑳】に続きます。
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