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ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

※ないものねだりこそ開発の原点だ※ 
※すべてのマイクロホンは発展途上の音響デバイスだ※
※「常識」は思考停止へのブレーキです※
※百の議論より一つの事実※







© 2009-2025 Shin's PA workshop. All rights reserved.

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管理人Shinは知財保護において個人による「特許」のようなものを好まず、「全公開」を旨とします。(巻末詳細)

 

 

 TODAY'S
 
(緊急レポート)コンデンサマイクが光でノイズを発生する(続編)

 

問題は、とその調光(脈動光=フリッカにあり、PWM調光のLED光が非常に危険であるということです。

(まさかのSCR調光のLED光ならさらに深刻です)

 

 

 

前記事2507:「コンデンサマイクが光でノイズを発生する」

は衝撃をもって関連業界および個人に一気にひろがりました。

 

 

案の定、あれほど「電磁波、EMC問題ではない」と繰り返し述べても半分の方には伝わりません。

 

それでも、それでも「照明からの誘導や電磁波が・・・」と続き、

「配線が近い」「何か勘違いしてないか」とか、「光もまた電磁波」だから・・・と続く。

 

しかし、ご自分でLEDライトをあてて、マイクの前で振って試した方は「電磁波」論など一瞬で吹っ飛んで、ゾッとした驚きに変わります。

 

「経験則にない常識外れな事柄」は受け入れにくく、総じて突飛な事実を伝えるにはガリレオガリレイの「それでも地球は回っている」と言い続けるような気持ちでした。

 

 

 

そして事態は動きました。

 

 

 

  「pon」さんによるこのコメントが扉をひらいてくれた

ponさんのコメントをそのまま使わせていただきました。 (管理人 Shin)

(本掲載はponさんのご了解のもと公開しています)

 

pon

いつも素晴らしい記事をありがとうございます。
今回の記事興味深く拝見いたしました。
私が思うにこれはEMC関連が原因ではなくマイクユニットで光電効果が起こっているのではないでしょうか。
光電効果は磨いた金属板等に光を当てると金属板から電子が飛び出す、もしくは帯電した金属板に光を当てると金属板の電荷が失われるというものです。
たしかドイツのハルバックスが発見したと思います。
学生のときは禁止帯や伝導帯など授業でやっていましたがすっかり失念してしましました。

 

 

  Shin

 

>ponさん

ハルバックス効果「Hertz-Hallwachs Effect」または「Hallwachs Effect」はこの現象に最も適合していると思います。
紫外線を相手にした効果ですが、5000°K などの白色光はすべてのスペクトル光を含んでいますので、説明がつきます。
コンデンサマイクで発生する不可解な現象は、仮定とはいえ、十分に説明がつくと思います。ありがとうございます。


Shin

 

 

pon

再度コメントさせていただきます。
この光電効果は物理現象として発生しますので完全になくすのは素材から見直す必要があると思います。
産業では光電効果によって発生する電子は必要ですがマイクでは逆に不必要なものですね。
原因は光が当たる事なのでマイクユニットに当たる光の量を減衰させるのが一番手軽な方法かと思います。
その意味ではパナソニックのWM-61Aなどはユニット前方に黒い不織布が貼られています。
これと同じように音波の伝搬に影響の少ない不織布などをユニット前面に設置するというのが私達には対策しやすいかもしれません。
以上は光電効果ですが熱により電子が飛び出してくる現象も・・・・・・・・・・・・

 

03月05日 13:27

 

 

 

  Shin

 

>ponさん

続いてありがとうございます。
今回の記事は近年にないほど、すでに5000回と多くのかたに読んでいただいております・・・・・・・・・・・・・・
文献にもあるMEMSマイクの光電作用以外、いままで、マイクのノイズ原因として話題となったことのない今回の現象は、この光電効果で説明がつきます。対策についてもこちらの実験の通りです。

 

 

 

以上がコメント欄でのやりとりです。(・・・は省略部分)

 

 

 

 

 

「物性問題」へ明確に導いて頂きました

多くの方の推測群から唯一抜け出して、このプロセスの真理に切り込んでくださった「pon」さんの見解はこの問題解決への画期的な考察となりました、感謝にたえません。

地獄で仏、とはこの事ではないかと思えるほどです。

 

 

ザックリ言えば

金蒸着フィルムを含めた「磨き上げた金属振動版」を持つコンデンサマイクは脈動光を受けるとノイズを発するという事です。単に光だけではノイズにはならず、この「脈流光=フリッカ」つまり「変調された光」が電気ノイズに変換されるということです。

 

ノイズ防止には「光の当たる面積を減らす」ことと「光を弱めるまたは遮断する」こと。

 

 

(プロセス)

負帯電した金属に紫外線を当てると負電荷が抜け落ちる(電子が飛び出す)。あるいは「磨いた金属に紫外線をあてると電子の移動が起こる」。

量子力学の「ハルバックス」が1887年ころ発見した(Hertz-Hallwachs Effect)による。

 

 

上記をノイズの原因、と仮定し、可聴域でそれが起これば確実に可聴信号となる。

可視光と紫外線の関係では、「白色光」では紫外線を含むすべての光スペクトラムを含むため、この仮定で今回の現象はすべて説明できる。

 

したがって、この可能性が最も有力です。(Shin)

(これ以上は他の専門機関での研究考察が必要ですが、現在ここまで判明しました)

 

 

 

  マイク取扱いのノイズ対策視点を変えなければならない

マイクロホン回線のこれまで解決できなかった事例はGNDループや不明の「誘導ノイズ」が殆どで、シラミつぶし的に対策をとっても、どうしても解決に至らない新旧のホールが現実に存在します。

 

 

「劣悪ホール」などと呼ばれて録音環境として有名・無名に恐れられている現場が存在します。

 

 

そんな現場のいくつかは、1000Lux以上に照らされた調光照明によるステージの光環境に三点吊マイクを向けることによって調光ノイズを拾っている可能性があるのかもしれない。

実験ではあきらかにノイズ発生が見られ、マイクをTV画面に向けただけでも発生するものがあり、それは誰も否定できません。

 

 

また、従来型電磁的(EMC)ノイズ障害と複合して発生している可能性がかなりあるかもしれない、ということでもあります。

 

 

このややこしさとして次のことがあります。

1.誘導やGNDループで起こり得るものと同じノイズ信号である。

 

2.トランスを使用しても何も変わらない

 

3.光なので光源、マイクともにシールドしても意味がない。

 

4.調光による発生を仮定した場合、電気的ノイズと、光学的ノイズとでは対策法が異なる、しかし照明を止めればどちらの場合もSTOPする。

 

5.直接光と壁面などの反射光の位相の反転による干渉で、思いがけなくノイズが増減するスポットが発生する。

 

 

 

 

 

光ノイズを意識したマイク録音を

 

 

 

 

1.マイク選び:使用マイクがこの20本の中にある時、それぞれの条件でのノイズランクが参考になります。

従来の名機がLED照明下では役に立たなくなるかもしれない。

 

 

異常なければ良いですが、例えばノイズ混じりの4006Aならば、OKTAVA 012C-480BC-391B や ProbeⅡinf Lzの方が光ノイズには遥かに強く、安全であるのは目に見えてわかります。

 

ShinのMEMS型ProbeⅡinf Lz 」「Probe-T inf」「ProbeⅡ kw」なら光ノイズに非常に強く、音質的にも優れたものとなるでしょう。

 

もともとShinはMEMSマイクの音穴を正面に向けていませんので、ProbeⅡ、ProbeⅡLz、Probe-TICS-40730使用機は「1/2音穴部」を下向きにすることでこの現象を回避できます。

 

 

 

2.クラシック録音では徹底して嫌われる「ウィンドスクリーン」はコンデンサマイクにとって、単に「風よけ」ではなく、「光りよけ」としてもっと活用すべきアイテムだと思います。これは「黒色」に限ります。

 

 

3.録音マイク環境はゲネプロまでに完成させ、光ノイズはゲネプロの中で完全クリアーさせる。(マイク交換を含め)

 

 

 

 

マイクロホンメーカーには

ここではじめて判明した事実はマイクロホンメーカーにとっては寝耳に水かもしれません。

メーカー各社にとって、この現象の露呈はあらたな課題となりました。

 

光ノイズプロセスを排したダイアフラムの開発や新たなとりくみが必要になってきたのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

自作マイクでは

どんな場合も自己責任です、さらに研究してください。

 

(MEMSマイク)

1.MEMSマイクでは別途 記事:2313をご参考にしてください。

 

2.絶対に「マイクカプセル扱い」してはならない。

「垂直装填」、「物理的音響ポート」を具備して使うことが肝心、かつ必要に応じてウィンドスクリーンを使う。

 

3.構造上、光ノイズに敏感な機種とそうでない機種がある。

Infineon IM73A135V01は光ノイズは比較的小さく、Knowles SPM0687LR5H-1は光に対してほぼ不感です。

 

4.光ノイズに強いか弱いかはLEDテストを必ずおこなって、その程度を確認することが必須。

 

 

 

(他の自作マイク)

1.音穴形状では出来る限り穴径の小さなものが光ノイズは少ない。さらに10mm未満のECMカプセルでは光の影響はケタ違いに小さい。

 

 

2.大口径カプセルや1/2インチクラスではウィンドスクリーンが  決定的な対策法になる。

 

 

 

  「舞台照明」「照明機材」とホール管理に今求められること

ホリゾントの色を変えていったとき、「白」で原因不明ノイズに悩まされた、という報告もあります。

 

リップル(脈動)を含んだ照明光は隣にいる音響には致命的になることがある。

 

適正な「照明」と「音響」の関係は車の両輪であり、とくに照明制御側からの歩み寄りが求められると共に、LED照明機材の総合的完成度の向上が求められます。

 

 

 

さいごに

 

1816年に発明されたコンデンサマイクロホンは100年以上経過してもまだまだ進化の過程にあります。

 

以上

 

 

 

 

 

本記事の無断ネット盗用は犯罪です。

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 TODAY'S
 
このショッキングな事実を信じられますか?

「MEMSマイクの光電作用」は 記事:2313でご報告済み、今回は一般コンデンサマイクについてレポートします。

 

 

 

しかし、信じても誰も救われることのない極悪プロセスです。

 

結論として残酷な事実だけを突きつけてきました。

 

(無断転用厳禁)©2009ー2025 Shin's PA workshop. All rights reserved.

(実験結果および、図表・データ・写真の無断窃用は固くお断りします)

 

 

 

 

「電磁波」問題ではありません

 

「電磁波」などと関連付けて考えられがちですが、それとは真っ先に明確に切り分けることから始めた実験です。

 

電磁波・電界・磁場・磁界などEMC的な「電磁的ふるまい」とは一線を画す物理現象であることは、実験結果からおわかりいただけます。

 

答えは1つですので、皆さまの持ち場での活発な議論と何よりもご自身での簡単な実験が、この謎を解き明かす重要ポイントになると思います。

 

くりかえしますが、「電磁的」な想定を持ち出すと、問題解決の「迷路」に侵入し、結論も原因も別方向に飛んでいってしまいます

それは、たとえれば「接触不良じゃないの?」と同列です。

よろしくお願いいたします。 (Shin)

 

 

 

(極悪である理由)

1.電気的ノイズときわめて混同しやすいがあくまでも光ノイズ

2.コンデンサマイクだけの現象である。

3.点灯方式・調光方式を変えない限り対策はできない。

4.調光光は従来型照度計では測定できない。

5.どんなに静かな空間でも発生する。

6.アースしても、シールドしても防げない。

7.マイクロホンに対し光を遮断すれば止まる。

8.マイクロホンの向きを変えれば止まる

8.照明を切れば止まる。

 

 

 これを知ってしまうと思いも寄らずやっかいなことになる。


 

 

 

 

コンデンサマイク20本の光ノイズ検証実験

下表は 記事:2313と併用すると、より実態がわかります。

 

★電気・電磁プロセスではありません

物理的遮蔽物=黒色の厚下敷きによる光の遮断を適宜追加して確認しており「電磁的=EMC」障害とはプロセスが明確に異なります。

 

(値は筆者による10段階相対評価です)

 

 

これ以外のあらゆるコンデンサマイク共に大同小異であると推察します。

 

この表はJpeg画像です。

クリック拡大又は「名前を付けて画像を保存」が可能です。

 

 

 

テストに使用したコンデンサマイク

業務用コンデンサマイク20本

これ以外、あらゆるコンデンサマイクとも大同小異であると推察します。

 

 

 

 

(調光ノイズ PWM調光の実態)

PC画面は 20Hz~100kHzを表示

★電気・電磁プロセスではありません

 

調光光を受けて盛大にノイズを発生する SONY C-38B

 

 

 C-38B

「LEDライト(調光モード)によって実験を行いました」

青丸の部分、PWM調光波、267Hzのファンダメンタルを持ち、可聴域に多くの高調波を含むひずみ波。第9調波が2350Hzという可聴域の中心を汚す極悪ノイズを観測した。(振幅巾:50dBp-p、画面上の小さな数字1~9は高調波の次数です)

 

:「ーーンというトガリを持った音。

そしてマイクの向きを光からわずかでもそらせば消える。

黒下敷きを挟めば完全に消える。

 

つまり、電気的なノイズではなく、光由来のノイズである重要な証しです。

このことは繰り返し述べても、また「電磁波が・・・」という話にすり替わってしまいます。

 

 

 

 

(C-38Bで検出された267Hzノイズの基本波波形)

マイク出力に現われた積分波ノイズ。LEDライトのPWM調光波による波形、つまり「調光光」をマイクロホンが拾っていることが容易にわかります。

 

 

 

 

STEP.1調光(PWM調光)LEDライトテスト

 

「LEDライト(調光モード)によって実験を行いました」

PC画面は 20Hz~100kHzの広帯域を表示しています。

 

 

SONY C-38B 

冒頭のレポート参照

 

 

 

 

AKG C-451B おなじみシゴイチもこの通り

*20cm点 点灯 21,000lux   調光(測定不能)

 

 

 

AKG C-414XLⅡ  JAZZの優等生だって撃沈。

*20cm点 点灯 21,000lux   調光(測定不能)

 

 

DPA 4006A     クラシック録音の雄もあっけななく破綻

*20cm点 点灯21,000lux   調光(測定不能)

 

 

 

 

STEP.2未調光LED電球テスト①


2種類(パナソニック・アイリスオーヤマ)のLED電球光を10cmの距離で当てた定番マイク4本の出力波形グラフは20Hz~100kHzの広帯域を表示しています。

 

 

他のマイクについては冒頭のEXCEL表を参照

 

 

 

 

STEP.3未調光LED電球テスト②

 

グラフは 20Hz~100kHzの広帯域を表示

測定上同一距離で指示値をLux換算した

パナソニック (受光点照度:5900lux)

アイリスオーヤマ(受光点照度:4800lux

 

 

・したがってパナソニック、アイリスオーヤマ両者の間にはこのわずかな差があることを前提とします。

 

・電球とマイクロホンとの距離 約10cm)

 

 

 

① SONY C-38B

 

(パナソニック)  

ザワツキを感ずる

 

 

 

(アイリスオーヤマ) 

「ジリジリ」音

 

 

 

② AKG C-451B

 

(パナソニック)   

ややハムっぽくザワツキを感ずる

 

 

(アイリスオーヤマ) 

「ジリジリ」音

 

 

3.AKG C-414XLⅡ

 

(パナソニック) 

「ジリジリ」音

 

 

(アイリスオーヤマ)  

ハムを感じる

 

 

 

4.DPA 4006A

 

(パナソニック) 

ややハムっぽい「ジリジリ」音

 

 

(アイリスオーヤマ) 

ハム音+「ジーーー」

 

他の定番業務用コンデンサマイクについては冒頭の表のとおりです

 

 

 

 

 

 

実験に使用した道具類

 

 

1.「LEDライトテスト」用

 

AMAZON  300lm LEDライト

 

 

 

 

 

2.「LED電球テスト」用

 

①パナソニックLED電球60W型       ②アイリスオーヤマLED電球60W型

・PanasonicパルックLED電球60W型7W  810lm(調光対応)

・IRIS OHYAMA LED電球60W型9W  810lm(調光対応)

 

 

アイリスオーヤマ品はパナソニックの半額以下。

品質も良く多用されている。

これ未満の価格帯に無名C国製やDAISO製品が存在している。

 

 

3.照度測定用

 

「MINOLTA AUTO METERⅢ」を使用した。

ただし(PWM調光されたLED光は測定できないことがわかった)

 

露出計は丸い玉の受光部を平面受光部に交換して使用。

指示値「EV」(Exposure Value)はLux換算して表記しました。

 

iphoneの「Lux Meter」を併用したが、敏感・不安定過ぎるため測定断念。

安定性、信頼性が高く長い実績を持つ撮影用「露出計」を採用。

 

 ここで従来型の「照度計」ではLED調光光(PWM調光)は測定できないことを知った。未調光でのみ照度測定した。

 

 

 

 

STEP.4考察1

「ECM」は光ノイズに強く、「DCバイアス型」は弱いのではないか、という考え方について。

 

冒頭の表の「形式」で分かる通りそれは当たりません。

 

C-451Bや4006AはECMなの?という疑問・・・調べました。

 

それは多くのユーザーがメーカーの営業戦略により正しく伝わってない、すなわちメーカーの狙い通り「誤解」しているだけです。

 

DPA社は1992年、B&K社からの独立創業時から一貫してECM専業メーカーです。

 

AKG C-451BやC-391はECMそのものです。 C-480Bのカプセル(CK-61)はECMにDCバイアスを与えてブーストした複合バイアス型です。

 

 

(ECM「エレクトレットコンデンサー型」の呼び変え例)

「プリポラライズド型」、「セルフバイアス型」、「セルフポラライズド型」、「固定電荷型」、「内部極化型」

 

これらは英訳すれば、また名称からすべて「エレクトレット型」(ECM)とわかります。

 

 

※ 関連の検証実験が記事:2126にあります。

 

 

 

STEP.5考察2

MEMSマイクではその物理的内容から「光電作用」の害を意識してまいりました。

ところが、一般コンデンサマイクでその発生が事実として現れてくると少し話は変わってきます。

 

「物性的プロセス」でも考えてみた。例えば「金蒸着」とダイアフラムベース材の高分子フィルム間の電気的現象とか・・・

 

しかし、記事:2202で紹介したC-451EBのダイアフラムを「キッチン用アルミホイル」で張り替えた「CK-1」 (YOUTUBE動画はこちら)

 

これが3年経った現在、本テストを進めながら同時確認したが、相変わらず安定した性能は3年前と変わらず、そして金蒸着フィルムの「純正CK-1」と変わらず「光ノイズ」を発するではないか。単なるキッチンホイルなのに・・・

 

 

 

今回の実験では概して「大口径」またはそれに近いものほど光に弱く、「音穴の小さいカプセル」が光に強いようです。

それはMEMSマイクでも同様であるので同じ土俵に持ち出した。

 

ATM35以外、小型のクリップオン、ラベリアマイクではノイズは皆無に近い。それは音穴の大きさ、受光面積に比例するのかもしれない。

 

 

 

(大小さまざまなコンデンサマイクエレメント)

これで参考になるだろうか

 

 

 

500lux程度から影響が出始めますが、ステージ照明の照度は1000lux~万lux台となります。

また、直射光だけでなく「反射光」によってもその影響が確認され、更にはとんでもない方向にその「干渉光」かもしれないノイズが観測された。

 

 

各現場にどれほど影響が出ているのか、出ていないのか現段階では不明です。

ホール3点吊回線のコンデションがしばしば問題となるが、EMC的な電気・電子的な障害だけでなく、明るいステージに向けたマイクの光電作用でノイズを発していることはないのか・・・

 

特に今回の実験で、オフマイクの定番 DPA 4006Aが「光に弱いマイク」に分類できたことはたいへん気になるトピックです。

 

 

舞台照明のLED化が現在進行形である今、出来る限り多くのデータで事実をもって警告を発するために今回の長めの記事となりました。

 

筆者の単なる思い込みでここまでは書けません。

できるかぎり定番マイクで試験本数を増やし、精度を上げた。

 

個人による研究実験のため、装備・実験環境の不十分なところはお許しください。

 

最後に繰り返し申し上げなくてはならないこと。

ここではコンデンサマイクの「光学作用」を問題にしているわけですので。「電磁波問題」とは明確に分けてお考えください。

 

 

課題・おねがい

この記事を参考にされた現場のエンジニアの皆さまから本件に関するご意見やお話をいただければ幸いです。

メールはこちらから sound_ai♪xk9.so-net.ne.jp  (♪は@に直してください)

 

 

 

 

(次編に続きます)

 

 

 

 

 

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「常識」を見直せ

★これはMEMSマイクを使った一般マイクを作ろうとしたとき、最初に決める問題です。

 

 

この図、動作原理としては正しいが  MEMSマイクでは従来常識のこれを使ってはいけない

 

(図1)

 

 

 

なぜそんなことをいう?

 

「MEMSマイク」は正面向き音空間に音穴をさらす設計ではない。

一般マイクに使われる、などまったく考えられていない音響パス(距離)を備えた「機器組み込みデバイス」であるからです。

 

 

音響構造がちがう

 

 

大きさがちがう

 

 

極小の無指向性サウンドセンサーである

 


 

 

 

 

そして

 

あなたの頭には(図1)がスリ込まれている、そして「なんとなく見た目」で結論を出している。

 

振動系サイズ1mm以下のMEMSマイクと34mmや25mm径の大きなユニットと同一に考えるべきでない。

 

 

なぜならば

・MEMSマイクはその実装機器の音穴を「正面」とする、すなわち機器組み込用の音響設計であるため「音響パス」を重視した「音響ポート」を介すことを大前提としている、ここで重要なのはMEMS音穴との「音響パス」(距離)である。

 

まして露出した音空間にさらす収音上の設計ではない。

 

 

・正面を向けるとMEMSマイクの光電作用により調光照明光でノイズを発生する。(音穴の大きい機種ほど不利となる)

 

 

・この音響素材をどう使いこなすか、がMEMSマイクの一般マイク化実用のカギとなります。

 

 

 

 

したがって

MEMSマイク「単一指向性」化のカギはMEMSマイクの「非正面向き」にあることを、「正面向き試作」をマジメにやってみてあらためて確認した。

 

記事:2404、2405は、やはり無指向性で禁忌のはずにもかかわらず双指向性MEMSを正面向きに置いたことで重大な欠陥が浮かび上がった。

それは「光電ノイズ」を避けることが不可であり、十分な「音響パス」が確保できていないからです。

 

試作」記事ですが、それ以外の内容が重要なため、あらゆる問題を許容した、「試作」としてご承知ください

 

以上

 

 

 

 

 

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