2510 :SN比80dBの世界  EM273/173, 2線式で「ソースフォロワ」 | ShinさんのPA工作室 (Shin's PA workshop)

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管理人Shinは知財保護において個人による「特許」のようなものを好まず、「全公開」を旨とします。(巻末詳細)

        Coa Xi-System(Two Wire Project) 

 

 

primo em272
primo em273    

em273 em173  2線式ソースフォロワ
em272
em273

em173 273 ソースフォロワ
マイクロドットコネクタ

 

 

 

 TODAY'S
 
マイクロドットコネクタによるカプセル2線式ソースフォロワ・ラベリアマイク

前号:2509 に続く「Two Wierプロジェクト」は2線では不可能なはずのECMの「ソースフォロワ使用」を「マイクロドットコネクタ」採用により、安定的に2W=(Two Wier)で実現させました。

 

「できる」、と自分に言い聞かせながら現物で各種パターンを試しているうち、「できないこと」「できる」にする扉を開いてしまったのか。

やはり「常識」は最大の敵だった。

 

 

 

(完成したCoa Xi 273Lz ラベリアマイク)

「自作」に見えないこと事も大切な自作の心です。

2Wireソースフォロワ、Lzタイプのコネクション

 

 

 

ドレイン接地による「2線化」を実現

(見慣れない接続です)

 

「同軸ケーブル」といっても「RG-174」ともなるとベルデンの細シールド線より扱いやすいやわらかさです。

 

 

 

EM173とEM273


どちらもSN比80dBの絶品

EM173、273、形状の違いのみで内容は同一。

 

 

 

 

 

2つのファンタムアダプター

「Coa Xi」(コアキシ)システム採用

延伸距離300mの「Lz」タイプと近距離型「Fet」タイプ、2つのファンタムアダプターを試作してみました。

 

 

 

ブッシング「Coa Xi-Lz」、   灰ブッシング「Coa Xi-Fet」

 

 

 

基板一体化構造

分散金属構造を排したEMC構造。

 

これにより、「マイクに手を近づけるとハムる」「マイクのどこかを触ってないとハムる」「マイクとマイクアンプのGNDを触ってないとハムる」といった、EMCの不完全な自作マイクとは一線を画します。

 

 

 

 

 

 

もっと広範に使用したい、良質かつ信頼性の高いコネクタです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ドレイン・ソース互換作用」のワナ

 

 

J型  MOS型、問わず発生する(ごくまれに例外もある)

 

 

コンデンサマイクはカプセルのインピーダンス変換回路が内臓FETのドレイン出力かソースフォロワかで、結果は大きく変わります。

 

真空管なら「プレート」と「カソード」の物理的な違いは一見して分かるが、FET(接合・MOSともに)ではD・Sのそれが見えないばかりか、真空管やバイポーラTRにはありえない「ドレイン・ソース互換作用」=D-S互換という変なトラップがあります。

 

これはドレインとソースを間違って使ってもドレインはソースとして、ソースはドレインとして「正常動作する」というものです。

 

いわば、折り紙の舟で、へ先を持っていたはずが、いつのまにか「帆」をつかんでいる「だまし舟」に似ています。

 

 

 

 

 

真空管、TRでは起こりえないFET特有の珍現象。

 

 

上図のように真空管ではP(プレート)とK(カソード)は物理的にまったく違う構造になっていますが、FETではMOS形を含めD(ドレイン)S(ソース)は同一構造、たまたまD-Sを入れ間違ったとしても、自然に+Vdd側がドレインとなり、反対側がソースになって何の問題もなく動作する場合が多い。

 

 

 

D-S互換動作の見きわめは

「2Wソースフォロワ動作」なのか、単なる「D-S互換動作」なのかは、+Vddをどちらにかけているか、入力相に対する「出力側の相」およびゲインの有り無しで判断できます。

 

紛らわしくダマサれ、これとの闘いに翻弄されたが、克服してしまうと、どうってことないものです。

 

 

 

 

 

回路図

 

1.Coa Xi-Lz型ファンタムアダプタ

「Coa Xi」・・・「コアキシ」

 

 

2線式とはいえ、カプセルは「3線式」である必要があります、ファンタム出力回路は「Lz回路」

 

 

 

 

 

 

2.Coa Xi-Fet型ファンタムアダプタ

「Coa Xi」・・・「コアキシ」

 

 

2線式とはいえ、カプセルは「3線式」である必要があります、ファンタム出力回路は「Shin Fet回路」

 

 

 

 

 

 

さいごに

前号:2509 にて「仮称」:Coa xi Systemとしましたが、無限の可能性が見えました。

 

Shinの「ファンタム式パナ改」FetⅡLZⅡ(b)もこの形式に完全に対応します。

 

このTwo Wire方式を正式に「Coa Xi System」とします。

 

「Coa Xi」・・・Coaxial=「同軸」から命名しました。

「Coax」でもいいのですが、別なスラングを兼ねるため「Coa」と離して「Xi」を加えた。

 

 

以上

 

 

 

 

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